淡路島「伊弉諾神宮と岩上神社」ここは神話の神々の中心地!?

| 兵庫県

| 旅の専門家がお届けする観光情報

淡路島「伊弉諾神宮と岩上神社」ここは神話の神々の中心地!?

淡路島「伊弉諾神宮と岩上神社」ここは神話の神々の中心地!?

更新日:2019/04/01 17:15

松縄 正彦のプロフィール写真 松縄 正彦 ビジネスコンサルタント、眼・視覚・色ブロガー、歴史旅ブロガー

淡路島。日本神話で、最初に造られた国土として知られていますが、この島には日本の神々の生みの親、伊弉諾尊が余生を送ったと伝わる宮(幽宮)があります。伊弉諾神宮です。ここには神宮を中心とし、神話の神々との不思議な関係が伺われる"陽の道しるべ"という石碑があります。さらに近くの岩上神社には神籬石があり、巨大な石の迫力で神の降臨が体感できます。ミステリアスな神話の世界をここで体験しましょう。

神々と国土を生み出した伊弉諾尊(イザナギノミコト)

神々と国土を生み出した伊弉諾尊(イザナギノミコト)

写真:松縄 正彦

地図を見る

日本神話に登場する伊弉諾尊(イザナギノミコト)と伊弉冉尊(イザナミノミコト)。2神が協力して最初に生み出した日本の国土が「淡路島」です(国生み神話)。現在、淡路島と本州の間には明石海峡大橋(写真)が懸けられ、容易に行き来できますが、古代は海上交通に頼るしかありませんでした。

2神は次に神生みを行いますが、途中で伊弉冉尊が黄泉の国へ旅立ち、後を追った伊弉諾尊が黄泉から帰る物語も有名です(MEMO欄の「LINEトラベルjp記事」参照)。
黄泉の国から帰った伊弉諾尊が禊ぎをし、そこから天照(アマテラス)大神や素戔嗚(スサノヲ)尊などが生まれます。このように、伊弉諾尊は日本神話ではなくてはならない存在です。

神々と国土を生み出した伊弉諾尊(イザナギノミコト)

写真:松縄 正彦

地図を見る

伊弉諾尊が天照大神に統治を任せ、余生を過ごす土地に選んだのは初めに生んだ淡路島でした。ここの御陵跡に神社が建てられ、この宮を幽宮(カクリノミヤ)、つまりこの世から退去して隠居した居住跡の宮ともいわれます。

また別名として日之少宮(ヒノワカミヤ)ともいわれ、沈んでいく夕日(陽)の大神の神格を召したもので、天照大御神のさし昇る朝日の姿と対比されています。

ここは、太陽が夜沈み、翌朝復活するというイメージも生きている不思議な場所なのです。

神々と国土を生み出した伊弉諾尊(イザナギノミコト)

写真:松縄 正彦

地図を見る

この神宮には”夫婦大楠(めおとのおおくす)”があります。樹齢900年といわれる巨木で、夫婦円満、子宝や長寿の御利益があるといわれます。
もともと二本であったものが成長する過程で一株となった楠木。二本が一株になったという奇樹で黄泉の国で分かれた伊弉冉尊と一緒に居る事を象徴するかのような不思議な木です。

さあ、それでは不思議一杯の伊弉諾神宮に参拝しましょう。

伊弉諾神宮は神様の中心地!?

伊弉諾神宮は神様の中心地!?

写真:松縄 正彦

地図を見る

鳥居の先の正門をくぐり拝殿(写真)でお参りです。祭神は伊弉諾尊と伊弉冉尊の二神。拝殿の後ろに本殿があり、ここが伊弉諾尊の御陵があったと言われる場所です。前述の夫婦大楠は拝殿の右手にあります。

本殿の右手に「左右(さう)神社」があります。ここには、禊ぎの時に左目から生まれた天照大神と右目から生まれた月讀尊(ツキヨミノミコト)が祀られています。この神社は眼病の治癒に効くとされます。

さらに“東”の方角には「伊勢神宮遙拝所」も設けられています。なお神宮の絵馬は“桃”です。黄泉の国から戻る時に桃で追っ手を撃退した事にちなみ、厄除けの力を象徴しています。

伊弉諾神宮は神様の中心地!?

写真:松縄 正彦

地図を見る

参拝時には手水舎や参道途中にある池(方生の神池)にもご注目下さい。
“亀”がいます。神社で水と関係する動物というと水神の“龍”が一般的です。しかしここでは亀が象徴として使われています。また水を貯めている石の形を良く見ると舟形をしているようにも見えます。
何故このような形をしているのか不明ですが、亀と船といいますと、海を思い浮かべます。実は淡路には海人族がいて大和政権を支えていました。

日本書紀によれば応神天皇の時代に妃を吉備に送った時のこぎ手として、また仁徳天皇の時代に“淡路の海人”が朝鮮半島に派遣されなどと記されています。
淡路の海人族が大和政権と深いつながりがあった事が国生神話として淡路島が登場する背景になり、これより亀が登場していると理解できるかもしれません。

ちなみに方生の神池では生命の永続を祈る“方生神事”が古く行われており、病気平癒のために”鯉“を放ち、その平癒のお礼参りに長寿を願い”亀“を放ったと言われています。

伊弉諾神宮は神様の中心地!?

写真:松縄 正彦

地図を見る

参道を挟み、方生の神池の反対側に“陽の道しるべ”という石碑があります。石碑の図をご覧下さい。

図に記されているように伊弉諾神宮を中心とし、その東西南北、また冬至や夏至の太陽の出入りの方向に、著名な神社があるのです。例えば、東に“伊勢神宮”、西に対馬の“海神神社”、さらに夏至の日の出方向には“熊野那智大社”、日の入り方向に“出雲大社”などです。

この図についてはいろんな解釈がなされていますが、太陽の象徴としての天照大神を祀る伊勢神宮に対し、日之少宮としての父神を祀る当神宮を対比し、また海神の娘である豊玉姫(トヨタマヒメ)を祀る海神神社とつながる事で海洋民族とのつながりを暗示しているのかもしれません。また素戔嗚尊が支配する根の国の入り口がある出雲、また素戔嗚尊の子供が木を播種したとも言われる熊野が結びついているのも何か暗示しているようです。さらに当神宮と伊勢神宮の中間地点に、日本書紀(日本神話が記されている)が編纂されていた時の都、飛鳥の「藤原宮」が位置しているのも不思議です。

神話や歴史のミステリーを感じながら、神様の中心地であるここから各地の神社に拝礼してはいかがでしょうか?石碑の手前のモニュメントに方角が記されていますので、それを目印に拝んで下さい。

パワースポット、神籬(ひもろぎ)にもご参拝を!

パワースポット、神籬(ひもろぎ)にもご参拝を!

写真:松縄 正彦

地図を見る

ところで伊弉諾神宮の近くには、神籬(ひもろぎ)石といわれる,神様の依り代がある神社があります。岩上神社です。この神社は室町時代に創建され、大和の石上神社から分霊した布都魂神(フツノミタマノカミ)が祀られています。

<岩上神社の基本情報>
住所:兵庫県淡路市一宮柳沢乙614
電話:0799-86-0355

パワースポット、神籬(ひもろぎ)にもご参拝を!

写真:松縄 正彦

地図を見る

この神社本殿の横の狭い階段を登ると、神籬石の直ぐ側まで近づく事ができ、ここからは海も見えます。
実は、この石は岩上神社創建前から神石として祭祀されて来たといわれ、平安時代の物と思われる素焼きの皿などもここから出土しています。

高さ12m、周囲16mという迫力で迫ってくる姿は古代の巨石信仰、あるいは磐座信仰を伺わせ、圧倒的です。まさに神が宿る石で、伊弉諾尊がここに降臨したといわれても合点してしまうはずです。ちなみにこの神社は伊弉諾神宮の奥宮という話もあります。

パワースポット、神籬(ひもろぎ)にもご参拝を!

写真:松縄 正彦

地図を見る

伊弉諾神宮の境内には「頭髪感謝の碑」という、ちょっとユーモラスな碑があります。黒いこの碑は髪の毛の毛根を表しています。頭の髪は神と同じく“カミ”と読まれるように、古代、髪には霊魂が宿るとされていました。この髪に感謝しようという意味を込めて、理容・美容業界の方々がこの碑が建てられました。
またこの他にも「力石」なども境内にあります。これは奉納相撲や力試しに使われた石です。

日本神話と関係する由緒正しい神宮、そこでこんな面白い物にも巡り会うと、きっと参拝がさらに楽しくなるはずです。

伊弉諾神宮の基本情報

住所:兵庫県淡路市多賀740
電話:0799-80-5001
アクセス:神戸淡路鳴門自動車道の津名一宮インターより車で約5分

2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/02/14 訪問

- PR -

条件を指定して検索

LINEトラベルjpで一緒に働きませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ

- PR -