ニュージーランドリピーター必見!生誕の地「ワイタンギ条約グラウンド」

ニュージーランドリピーター必見!生誕の地「ワイタンギ条約グラウンド」

更新日:2019/03/25 14:59

皆さんはニュージーランドの観光地と言えば、どこを思い浮かべますか。北島では一番の大都市オークランドや、映画のロケ地「ホビット村」、南島ではアクティビティ満載のクイーンズタウンや星空で有名なテカポなど、観光地はたくさんあります。「ワイタンギって何?」と思われる方も多いと思いますが、ワイタンギこそニュージーランド生誕の地です!ニュージーランドリピーターの方、歴史が好きな方にはオススメの場所です。

ワイタンギ条約とは?ニュージーランド誕生の経緯

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ニュージーランドがイギリスの植民地だったということは、ご存知の方も多いかと思いますが、いつどこで始まったのでしょうか。それは1840年2月6日、オークランドから車で4時間のワイタンギにある「ワイタンギ条約グラウンド」にて、ワイタンギ条約が結ばれたことが始まりでした。

条約締結にあたり、ジェームズ・バズビーというイギリスの政治家が、1833〜1840年にかけてニュージーランドへ派遣され、現地の政府代理として先住民族のマオリ族との交渉にあたりました。またウィリアム・ホブソンも会談に臨み、彼がニュージーランド初代総督になりました。そして英文の条約をマオリ語に翻訳したのが、宣教師であるヘンリー・ウィリアムです。

彼ら3人を始めヴィクトリア女王政府の代理人と、マオリ族の首長たちとの間で交わされたのが「ワイタンギ条約」です。そしてそれが行われたのが「ワイタンギ条約グラウンド」なのです。

写真に写っている家は、ジェームズ・バズビーの公邸として建設された「条約記念館」です。この館の前庭が、ワイタンギ条約の調印場所となりました。館の中には公務を行っていた部屋などがあり、見学することができますよ。

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また、実際にワイタンギ条約締結の署名が行われた場所に、現在立っているのが、旗竿(The Flagstaff)です。3つの旗があり、どれもニュージーランドで公式に使われてきたものです。この丘は絶好の写真スポットですよ!ニュージーランド誕生の地に立ち、歴史に思いをはせるのもいかがでしょうか。ちなみに2月6日は現在、ニュージーランドの祝日になっています。

グラウンド内にあるニュージーランド歴史的な魅力

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条約記念館の近くにあるのが、「マラエ」と呼ばれる集会所です。これはワイタンギ条約締結から100周年を記念して建てられたもので、1940年2月6日にオープンしました。外からも美しい彫刻が見られますが、中の柱全てに彫刻が施され、それぞれマオリ族の主要部族を表現しています。

1日に数回、この集会所の中で30分間のマオリパフォーマンスを見ることができます。時期によって時間が異なるため、見たい方は事前に時間を調べてみてくださいね。ぜひ建物の中の彫刻1つ1つや、マオリのダンスや歌を、ニュージーランド生誕の地で存分に楽しんでください!!

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また、ビーチの近くには「ナトキマタファオルア」という名前の戦闘カヌーが展示してあります。なんと80人も乗れる大きなカヌーなのです!なかなか写真におさまらないかと思いますが、このカヌーにも彫刻が施されているので、近くからでも遠くからでも楽しんでください。

この戦闘カヌーも条約締結から100周年を記念して作られたものになります。このカヌーは2月6日のワイタンギデー記念行事の際は、本当に海の上へ進水します!カヌーの近くにレールがあり、それを使って海へ入っていくのですよ。

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戦闘カヌーの近くには、ニュージーランド原産のカウリの木の切り株が展示されています。カウリは針葉樹の一種で、ニュージーランド北島の北部に位置する亜熱帯地方で生息しています。日本で言う屋久杉のような、大きくて神聖な木として愛されています。ぜひこのカウリの木も見てみてくださいね。ちなみに先ほどの戦闘カヌーには、このカウリの巨木が2本使用されています。

ワイタンギを存分に楽しもう

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ワイタンギ条約グラウンドで、実際に条約の結ばれた地でニュージーランド生誕の歴史を感じる他に、最新技術でニュージーランドの歴史を見てみるのもいかがでしょうか。2016年2月7日にオープンしたのが、最先端の設備が整うワイタンギ博物館です。

メディアと映像技術を使った展示物を通して、ニュージーランド発見の歴史から、ワイタンギとマオリの人々の生活等を紹介しています。グランドフロアは常設展、上階は特設展と教育研修センターのスペースになっているので、時間の許す限りどちらも見てみてくださいね。

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この旗は、1834年以降のニュージーランド部族連合旗です。条約記念館の近くの旗竿にかかげられている3つのうちの1つが、この旗になります。現在のニュージーランドの国旗に似ていますね。現在の国旗は1902年に導入され、2015〜2016年にかけて国旗変更をめぐる国民投票が行われましたが、現行の国旗をそのまま使用されています。

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「ワイタンギ条約グラウンド」観光の最後は、ビジターセンターギフトショップに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。ここではワイタンギ条約関連の展示や、条約締結について解説している映像もご覧いただけます。また、併設するお土産屋でお気に入りのニュージーランド土産を選ぶのもオススメです。

いかがでしたか。「ワイタンギ条約グラウンド」のあるワイタンギまでは、北島の大都市オークランドから車で4時間かかります。そのため1泊した方が、「ワイタンギ条約グラウンド」だけでなく、パイヒアという街や、クルージングまで余裕を持って楽しむことができるでしょう。なかなかニュージーランドへ初めて来てワイタンギに行く人は少ないかと思いますが、リピーターの方や歴史好きな方はぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

ワイタンギ条約グラウンドの基本情報

住所:1 Tau Henare Drive, Waitangi, Bay of Islands
電話番号:+64-9-402-7437
アクセス:オークランドから車で4時間
営業時間:12月26日〜2月末 9:00〜18:00、3月1日〜12月24日 9:00〜17:00
入場料:大人$40、子ども無料

2019年3月現在の情報です。最新情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/09/25−2018/09/26 訪問

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