ご覧下さい! まるでUFOに引き込まれるかのように延びるエスカレーター。トンネル式になった何とも不思議なこの空間は、MOA美術館のメインエントランスから、2階のメインロビーへ向かうエスカレーターです。赤・青・緑など、いろいろな色に変化する照明は、異次元の雰囲気がたっぷり! 中央の丸い白い照明の下は、展示会やコンサートができる円形ホールになっています。
エスカレーターは、メインロビーまで全部で200mの長さがあって約60mの高低差があるため、4段に分かれていて、美術館に入る前からミステリアスでアートな空間が楽しめます。
因みに、エスカレーターの間にある階段は、メインロビーまで457段あるので、体力に自信のある方は、是非チャレンジしてみて下さい!
美術館は、標高約260mにあるので眺めは最高! メインロビーからは、相模湾を一望できる素晴らしい景色が広がっていて、一面ガラス張りのため開放的で気分もすっきりしますよ。
写真下は「ムア広場」。芝生や彫刻作品が美しく、広場に出てみると、芝生の緑にベージュ色の美術館や青空も加わって、色のコントラストが綺麗です。
これをバックに撮影するとお洒落に写真が撮れ、お勧めです! 桜やつつじなどの木も植えられていて、自然豊かで空気がすがすがしいので、思いっきり空気を吸ってリフレッシュしてみてはいかがでしょうか?
ムア広場は、1階にあるミュージアムショップ奥の階段を降りて進むとあります。
卓越した本物の美術品があることで有名なMOA美術館。ここに所蔵されているコレクションは全部で約3500点。その中には、国宝や重要文化財になっているお宝もあって、ここへ来たのなら国宝クラスの美術品はやっぱり見ておきたいもの。
こちらは、日本画家ベスト5に名を連ねる「尾形光琳」の作「紅白梅図屏風」。光琳の最高作品とも言われ国宝に指定されています。
細かな梅の花や、流れるような曲線が美しく描かれ、この作品は美術館のパンフレットやチケットにもなっている「美術館の顔」とも言える展示物。
近くで見ると凄味がありますが、残念ながらこちらはレプリカ。
本物は傷みが進まないように普段は展示されておらず、年に一度、2月に公開されます。レプリカではありますが、本物と見間違えるくらい精巧にできていて、自由に撮影ができるので、とても良い記念ができますよ。このレプリカは、先程ご紹介した絶景が広がるメインロビーに飾られています。
展示物は期間によって替わるため、その都度違った作品が楽しめます。展示品の前には、読み易くふりがなをふった易しい説明文書があるので、子供でも美術館を楽しめるように工夫されています。子供と一緒に鑑賞ができますが、展示室ではくれぐれもお静かに。
ご覧下さい!!
壁、床、ふすま、茶釜などの茶器に至るまで、すべて金で作られた「黄金の茶室」!
わざわざ、京都へ行かなくても金閣寺と同じ位の黄金の輝きを、間近くで見ることができます。この茶室に使われている金の重量は、約60kg。この茶室は、豊臣秀吉が正親町天皇に茶を献じたという茶室を見事に復元していて、当時と同じ組立式。
きらびやかで、障子の赤色が桃山時代の豪華絢爛な文化を伝え、いつまで見ていてもうっとりしてしまう輝きです。
「黄金の茶釜」があるのは、美術館入口のすぐ左。茶室に入ることはできませんが、撮影はOKです。常設展示されているので、いつでもこの黄金の輝きが見られます。是非一度、目の前でご覧になって下さい。やっぱり、本物の輝きは違いますよ!
美術品を鑑賞した後は、敷地内にある日本庭園を散策してみてはいかがでしょうか。
日本庭園では、豊臣家の重臣、片桐且元ゆかりの片桐門や、復元された尾形光琳の屋敷など、日本情緒たっぷりで心が和んでしまう風景が見られます。
美術館の名前の「MOA」の「MO」は、創設者、岡田茂吉のイニシャルで、「A」は、統合を意味する英語のアソシエーションの頭文字。海外への美術品の流出を防ぎ、収集したコレクションを、一人でも多くの人に見て楽しんでもらい、人間の品性を向上されるために美術館を開館しました。
日本庭園を散歩していると、自然と優雅な気持ちになって、心までも豊かになってしまいますよ。庭園にある「一白庵」では、お抹茶をいただけるので一息つくこともできます。
美術品の鑑賞だけでなく、ムア広場付近で開催されるコンサートやイベントなども楽しめるMOA美術館。「一度見ただけでは、物足りない!」と言う人は、「MOA美術館友の会」があるので、詳しくは下記MEMO【MOA美術館】よりご覧下さい。
熱海駅から、MOA美術館行きのバスも出ているので、アクセスも便利です。
この記事の関連MEMO
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索