写真:羽田 さえ
地図を見るかつてはシンガポールの中心部まで乗り入れていたマレー鉄道。2011年にウッドランズ駅が終点となったことで、シンガポール駅とブキティマ駅(ブキッ・ティマ駅)は廃駅とされました。
マレー鉄道の遺構として、最初に見学したいのは旧シンガポール駅の駅舎です。タンジョン・パガー駅、ケッペルロード駅と呼ばれることもあります。MRT東西線のタンジョン・パガー駅からは1キロメートル以上離れているのでご注意を。
写真:羽田 さえ
地図を見る1932年に営業開始した駅舎は、レトロな趣たっぷり。マレー鉄道の始発駅として多くの旅人に利用されたものの、2011年6月30日をもって営業を終了しました。現在は閉鎖されているため駅の敷地内に入ることはできませんが、柵越しの見学は可能。
彫刻が並ぶ美しいファサードも、そのまま残されています。
写真:羽田 さえ
地図を見る止まったままの時計など、ロマンを感じるモチーフがあちこちにあります。
この駅舎は将来的には別のMRT駅として活用される計画もあるようです。独特のノスタルジックな趣がある廃駅を見られるのは、今のうちかもしれません。
写真:羽田 さえ
地図を見る一部には足場がかけられている場所も。作業員や工事用車両が出入りしていることもあるので、作業の邪魔にならないよう注意して見学しましょう。
<旧シンガポール駅の基本情報>
住所:30 Keppel Rd, singapore
アクセス:MRT東西線「タンジョン・パガー」駅より徒歩約15分
写真:羽田 さえ
地図を見る続いては旧ブキティマ駅周辺へ。こちらは駅舎に加えて鉄橋と線路の一部がそのまま残されており、迫力満点です。
MRTダウンタウン線のキング・アルバート・パーク駅を出て、目の前のブキティマロードを西へ。駅から近いだけでなく歩道には屋根があるので、日差しの強い時や雨の日でも安心です。
写真:羽田 さえ
地図を見る5分ほど歩くと、道路の上にかかる鉄橋が見えてきます。廃線となった現在は使われていない橋のため、徒歩で渡ることができます。
写真:羽田 さえ
地図を見る脇道から鉄橋に上ります。ただし一部は坂になっていたり、ごろごろとした石が転がっていたりする箇所も。ヒールや華奢なサンダルよりは、底が厚めの歩きやすい靴で行くのがおすすめです。
写真:羽田 さえ
地図を見る鉄橋内には線路が残っています。
いわゆるインスタ映えしそうなスポットですが、たくさんの観光客が押し寄せることは比較的少なめ。写真を撮りやすいのも嬉しいポイントです。
鉄橋付近の線路は50メートルほどで途切れてしまいますが、少し離れた場所にも再び短い線路が現れます。
傍らに残されているのが旧ブキティマ駅の駅舎。旧シンガポール駅に比べると小さな建物ですが、ノスタルジックで静かな秘境駅という雰囲気です。
写真:羽田 さえ
地図を見る周囲には建物もなく、時が止まったような静けさ。
緑も多く、マイナなどのシンガポールらしい野鳥も見かけます。
写真:羽田 さえ
地図を見る周辺一帯は国家公園局により「グリーン・レール・コリドー」として整備が進んでいます。トレッキングやサイクリングを楽しめるエリアとして、主に白人観光客に人気です。日本人は少なめの、穴場の観光スポットです。
<旧鉄橋跡・旧ブキティマ駅の基本情報>
住所:31 Bukit Timah Railway Station, singapore
アクセス:MRTダウンタウン線「キング・アルバート・パーク」駅より徒歩約5分
シンガポールの街の片隅に今も残る、マレー鉄道の遺構や痕跡。
MRTで手軽に行ける場所にあり、コアな鉄道ファンでなくとも観光のついでに立ち寄れます。メジャーな観光地にはもう行ったという人、リピーターにもおすすめですよ。
2019年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
羽田 さえ
こんにちは。国内は44都道府県(青森・秋田・新潟が未踏です!)を旅しました。海外は東アジアが多めです。旅先では、歴史ある建物や古い街並みを見て歩くことが大好き。素敵なホテルに泊まること、美味しいものを…
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