京都「アサヒビール大山崎山荘美術館」建築・自然・美に浸る

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京都「アサヒビール大山崎山荘美術館」建築・自然・美に浸る

京都「アサヒビール大山崎山荘美術館」建築・自然・美に浸る

更新日:2019/04/14 20:22

潮 佳澄のプロフィール写真 潮 佳澄 司書

「アサヒビール大山崎山荘美術館」は大阪と京都の県境に位置する天王山に抱かれるように佇んでいます。所蔵される芸術品の魅力、大正〜昭和初期に建てられた大山崎山荘・安藤忠雄設計の2棟の建築、四季折々の自然を堪能できる特別な美術館として、多くの人が訪れます。

芸術・建築・自然の3つの"美"が溢れる山荘で穏やかな休日を過ごしませんか。

自然と調和する建築の美

自然と調和する建築の美

写真:潮 佳澄

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「アサヒビール大山崎山荘美術館」は、関西の実業家・加賀正太郎が別荘として建築した本館である"大山崎山荘"と安藤忠雄設計の地中館"地中の宝石箱"、山手館"夢の箱"からなる美術館です。美術館というと大きな建物を想像してしまいますが、展示品が建築空間に馴染み、親しみを感じられる美術館と言えます。

大正から昭和にかけて建てられた大山崎山荘が修復され、安藤忠雄設計の建築が加わるかたちで1996年に開館しました。空間の個性が活かされた展覧会とあわせて四季折々の景色も楽しめる美術館には、開館以来、多くの人が訪れています。

自然と調和する建築の美

写真:潮 佳澄

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敷地内にある5500坪もの庭園では、散策とあわせて自然と調和する建築美も注目したいポイント。春には例年3月下旬頃からシダレザクラが見頃を迎え、続いてソメイヨシノが咲き始めます。

四季の変化は山荘の建った大正の頃から変わることのないもの。大正4年4月、山荘を訪れた文豪・夏目漱石が"宝寺の隣に住んで桜かな"という一句を添えて主人である加賀氏にお礼状を送ったという書簡が残されています。英国式の山荘が桜に覆われる姿からは、大正ロマンの雰囲気が感じられます。

自然と調和する建築の美

写真:潮 佳澄

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庭園内にある大きな池には、自然美と芸術の美を繋ぐ秘密が…池の北側には小川の隣に建つ地中館"地中の宝石箱"。6月から8月には池に睡蓮の花が咲き、その美の秘密を体感できます。

安藤忠雄設計「地中の宝石箱」で咲くモネの『睡蓮』

安藤忠雄設計「地中の宝石箱」で咲くモネの『睡蓮』

写真:潮 佳澄

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安藤忠雄設計の地中館「地中の宝石箱」は、美術館入口の左側。本館1階から繋がる通路の先にあります。周辺環境をそこなわないかたちを求めて半地下構造で設計がされたとのこと。自然が建築に取り込まれたような階段を下って、地下の展示空間へと向かいます。

安藤忠雄設計「地中の宝石箱」で咲くモネの『睡蓮』

写真:潮 佳澄

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地中館は西洋美術コレクションの常設展示。巨匠クロード・モネの『睡蓮』が展示されています。庭園の池に睡蓮が咲く頃、"睡蓮"というエレメントを通して自然美と芸術の美を楽しめます。
(常設展示は展覧会とあわせた入館料のみで見ることができます)

所蔵品の魅力―山本爲三郎コレクション

所蔵品の魅力―山本爲三郎コレクション

写真:潮 佳澄

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美術館の所蔵品は、開設に際して寄贈されたアサヒビール初代社長・山本爲三郎のコレクションが中心となっています。山本氏は本業の傍らで芸術文化活動の支援も行い、中でも"民藝運動"への支援を熱心に取り組んでいました。

コレクションの主体となる河井寛次郎、濱田庄司、バーナード・リーチなどの陶磁器が調度品の一部のように収められている様子は"展示"というよりは、まさに邸宅を訪れているよう。中でも、リーチが繰り返し陶器に描いた"鳥"のモチーフには可愛らしさがあり、人々が使う日常品の美に注目する民芸の作品を山荘で眺めていると、自分の生活の中にもお気に入りの器を取り入れたくなってきます。

所蔵品の魅力―山本爲三郎コレクション

写真:潮 佳澄

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2019年3月21日〜6月9日まで開催される「没後40年 バーナード・リーチ展 −山本爲三郎コレクションより」は、一挙に約100点ものコレクションが公開される貴重な機会。

バーナード・リーチは日本で陶芸を学び、日本とイギリスの伝統的な技法を作品に取り入れて昇華させたイギリス人陶芸家。日本の美を愛した生涯は原田マハ著のアートフィクション『リーチ先生』で知ることもできます。

桜・紅葉、大パノラマが広がるカフェテラスで過ごす優美な時間

桜・紅葉、大パノラマが広がるカフェテラスで過ごす優美な時間

写真:潮 佳澄

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本館2階の喫茶室にあるテラスからの眺めは木津川・宇治川・桂川が合流する大パノラマ。春には庭園内の桜だけでなく、川沿いに連なる淀川河川公園 背割堤の桜も望めます。

また、各展覧会のテーマに合ったリーガロイヤルホテル京都考案の特製オリジナルケーキも期間限定でいただけます。

桜・紅葉、大パノラマが広がるカフェテラスで過ごす優美な時間

写真:潮 佳澄

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秋にはテラスのすぐ近くまで迫る紅葉。喫茶室はテラスのオープン席、室内席があり、桜・紅葉の時期の休日午後はとても人気で待ち時間が長くなることが多いので、バスのない時間帯や午前など時間帯をズラすのがおすすめ。喫茶室のみの利用はできないので、展覧会とあわせて楽しんで。

芸術・建築・自然 3つの"美"を堪能

芸術・建築・自然 3つの"美"を堪能

写真:潮 佳澄

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館内での写真撮影はできませんが、本館1階と2階にあるテラスでの撮影はOK。(合計3ヶ所)

2階からは、もう1つの安藤忠雄設計の建築、展覧会ごとにさまざまな作品が展示されている山手館「夢の箱」へ繋がる渡り廊下と季節ごとに変わる庭園も眺められます。

芸術・建築・自然 3つの"美"を堪能

写真:潮 佳澄

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駅から美術館までは急こう配の坂道はありますが、気候が良ければ自然を楽しみながら歩いて向かうのがおすすめ。入口であるトンネルは開館前・休館日には閉まっているので、庭園のみを利用する場合も公式HPで確認をするようにしましょう。

芸術の美だけではなく、建築の美、自然の美、と3つの美が堪能できる「アサヒビール大山崎山荘美術館」。日常を忘れて、美に浸る一日を過ごして。

アサヒビール大山崎山荘美術館の基本情報

住所:京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3
電話番号:075-957-3123(総合案内)
開館時間:10:00〜17:00(最終入館16:30)
アクセス:阪急大山崎駅、JR山崎駅から徒歩約10分
(各駅よりご高齢の方を優先とする無料送迎バスの運行もあり)

入館料:
一般 900円/高・大学生 500円/中学生以下 無料
※庭園は入場無料。喫茶室(カフェ)のみの利用はできません。
美術館開館の10時まではトンネル入口の門扉が閉まっているため入園できません。

2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/03/29 訪問

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