写真:SHIZUKO
地図を見る平地と違って、山の上ではいろんなものがいわゆる山値段となることがあります。輸送費がべらぼうにかかるので、それは仕方ないこと。それが嫌だからと、命をつなぐ水分をすべて自分で持っていくのは、荷物が重くなりすぎて無謀。登山一日に必要な水分は、体重×行動時間×5と言われています。体重50キロの人が5時間の山行をするとすれば、50×5×5=1250。つまり、1リットルと少しという計算になります。富士登山では9時間くらいの行動時間になりますから、2リットルは持参して、残りは山小屋で調達すればいいと考えられます。
富士登山の基地となる5合目は、お買い物ができる施設が集まっていますから、足らないものはここで買っていきましょう。エネルギー補給のための飴やちょっとした行動食も必ず準備してください。そして5合目では高度順応を兼ねて1時間以上休憩をとりましょう。ここで早めの夕食をとって、ゆったりと一泊目の山小屋に向かうのもいいですね。
吉田ルート五合目にある富士急雲上閣は、宿泊もできるレストハウス。山小屋では食べられないお蕎麦が嬉しい雲上閣ランチをいただきました。お蕎麦にのっているかまぼこを見てください。こだわりの富士山かまぼこです!
こういう心遣いに、ますます山頂へのワクワクが募ります。
写真:SHIZUKO
地図を見る七合目まで登ってしっかりと休息した翌日は、ご来光を見るために4時には起床。もちろん、いつでもご来光は見られるわけではないですが、やはり、せっかくの機会ですからチャレンジしてください。
泊まったのは七合目に登って最初にある山小屋・花小屋。花小屋の朝の食事は、小ぶりのお稲荷さん4つと味噌汁。
小ぶりなので食べやすいいなり寿司。優しい甘さが、これからの山行のエネルギーを充電してくれます。早朝からでも食べやすいものという、山小屋の配慮が嬉しいです。
写真:SHIZUKO
地図を見る山小屋で準備していただいた昼食はめでたいレトルトの赤飯。登頂のお祝ってことなんでしょうね。山頂のお店で、温かいトン汁800円と共にいただきました。
晴れていても山頂は風が強くて寒いことが多いので、薄いダウンジャケットや、レインウェアを重ね着して、体温保持を心掛けましょう。100メートル標高が上がると0.6℃気温が下がるので、3776メートルの山頂では平地より約20℃気温が低いのです。下界が真夏日でも、山頂は3月くらいの気温です。そんな場所でいただく温かいトン汁は最高のおいしさです。
富士山頂には、4軒の山小屋があります。どのお店でもビールやカップ麺などを扱っていますから、温かいものを食べて体力を回復させてください。もちろん、山値段ですから、それなりの覚悟はしていてくださいね。
写真:SHIZUKO
地図を見る無事、日本一高い場所を極めた後のお楽しみは、夕食。
17時前に山小屋へ戻ってきて食べたのが、山小屋といえばカレー!といわれるくらい定番のお楽しみカレー。太子館という山小屋ご自慢のカレーライスです。
標高3100メートル地点にある山小屋では、気圧が低いので調理するにも地上と違って一苦労。ご飯のお代わりが用意されているのもうれしいカレーなんです。
水が貴重な山では、食器は洗う必要のないものが使われています。
写真:SHIZUKO
地図を見るカレーだけ…、などと思わないでください。もちろん、それぞれの山小屋によって違いはありますが、夕食は大切なお楽しみ。
部屋で少し休んだ後に、案内されて食堂に。
太子館のテーブルの上に用意されたトレーには、サバの味噌煮とウインナー、富士山饅頭にお漬物。カレーにサバって意外な組み合わせだけど、カレーだけだと思っていたのでうれしい夕食。食べてみると、意外に相性は良かったです。
疲れ過ぎていて食べられないって人もいたけど、私はお腹ぺこぺこ。美味しく完食いたしました!
食事が終わると、翌朝の朝食、レトルトの釜飯とジャムパンサンドをもらって、19時半には就寝です。
翌朝、もう一度ご来光に感動しながら、長い下山道をひたすら降りて、9時前には5合目に到着。5合目に戻れば、食べたいものを自由に堪能してください。
お土産グルメも楽しい5合目ですから、いろいろ楽しんで、食べたいものが食べられる幸せを満喫してください。
初めて行く場所、日常とはかけ離れた場所に行くにはいろんな不安がつきものです。だからといって、新しい場所に行くのを躊躇するのはあまりにも残念です。
富士山の山小屋は独特の雰囲気がありますが、食事はおおむね良好です。多くても2泊のことですから、不安がらずにぜひ、富士登山に挑戦してください。
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(2024/10/5更新)
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