国道229号線は、小樽市から余市郡余市町を通り、檜山郡江差町までの実延長286.7 km となる日本海沿岸の一般道です。せたな町に入るとその途中で「湯とぴあ臼別温泉」の入り口を示す看板がありますので、見落とさないようにして下さい。
少しすると砂利道となりますが、国道229号線から約3km進むと秘湯に到着することが出来ます。
秘湯までの間、ぜひとも楽しんでもらいたいのが道に沿って流れる臼別川の美しさと緑の大自然!
のんびりと北海道の絶景を眺め、温泉に入る前からすでに癒しの時間を過ごすのもまた、素敵な旅の方法ではないのでしょうか。
道路の終着点にあるのがログハウス風の「湯とぴあ臼別温泉」で、前は広い駐車場となっています。濃い緑に包まれ、また町営ではあっても無人であることから静けさに包まれることも。タイミングが良ければ大自然を占有することが出来るのです。
ここで、江戸時代後期の紀行家である菅江真澄が残した臼別の大人(おおびと)伝説を紹介します。
その昔、この地を旅していた人が鰊番屋の人たちと臼別の温泉へ。ある老人が、地元の詳細を知らない人はうかつに行ってはいけないと言うのですがその理由は大人がいるから。大人とは口は耳まで裂け、身の丈が高く、恐ろしい形相をしている怪物。高い崖から大木や大石を落とし温泉に入っていると大変だというのです。また、普通の人に化けた大人もいるので、この場所のことは口外しない方が良いと伝えられたというのです。
昔話ですのでどのような意図があるのか不明ですが、もしかすると人に知られたくない程の名湯であり、恐怖心でこの場所を隠しておきたかったのかも知れません。
湯とぴあ臼別温泉の階段を上がると、左が男湯、右が女湯に分かれています。
男女を分ける扉の中央には、清掃協力金について書かれています。この場所の維持管理費用となるものですので、ぜひとも気持ちよく、協力してみてはいかがでしょうか。
こちらは男性脱衣所の様子です。きれいな使用を心がけましょう。
脱衣所から進み、扉を開けて奥の露天風呂となります。足元に注意をして下さい。中には大岩と壁で仕切られた露天風呂と内湯があり、お好みで温泉を楽しみましょう。
臼別温泉の特徴ですが泉質は塩化物硫酸塩泉であり、効能は神経痛、筋肉痛、関節炎、慢性消化器病、慢性皮膚病と多岐にわたります。この温泉には毎日入浴にくる地元の人もいて、その泉質は素晴らしいと絶賛!ぜひ、旅行の疲れをここで癒してみてはいかがでしょうか。
コップが置かれていて飲用出来るようになっていますが、体質に関係することですので各人で判断をして下さい。
露天風呂に浸かりながら眺めることが出来る緑の絶景!また、紅葉の季節も素晴らしく、湯とぴあ臼別温泉は春から秋まで楽しめます。山奥の秘湯に浸かり、心も体もリフレッシュして、さらなる観光を楽しんでみてはいかがでしょうか。
なお、付近には日本海の絶景が楽しめる積丹があり、ぜひとも足を延ばしてみたい場所です。詳細は下記関連MEMOにリンク設定しますので、旅行の参考としてみて下さい。
住所:北海道久遠郡せたな町大成区平浜
電話番号:01398-4-5511(せたな町役場大成総合支所産業建設課商工労働観光係)
アクセス:
「道の駅てっくいランド大成」から車で約15分 ※国道229号線(追分ソーランライン)経由
注意事項:
冬季間閉鎖(12月〜4月中旬)オープン時期は、せたな町のHP「お知らせ」で通知
2020年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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