ポルトガル領マデイラ島「フンシャル」で過ごすカラフルな休日

ポルトガル領マデイラ島「フンシャル」で過ごすカラフルな休日

更新日:2019/04/02 14:31

Lady Masalaのプロフィール写真 Lady Masala 知られざる名所案内人、蚤の市マニア
「大西洋の真珠」と謳われるマデイラ島は、年間平均気温が20度前後という常春の島。南国の植物が生い茂り、トロピカルフルーツの産地としても知られています。マデイラ諸島最大の都市「フンシャル」には、見どころが満載。南国情緒あふれるフードマーケットや歴史ある美しい建造物をめぐっているうちに、楽しい時間はあっという間に過ぎてゆきます。フンシャル観光では絶対に外せないおすすめスポットを歩いてみましょう。

ポルトガル一の美しさを誇る「ラブラドーレス市場」

ポルトガル一の美しさを誇る「ラブラドーレス市場」

写真:Lady Masala

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フンシャル観光のハイライトともいえる「ラブラドーレス市場(Mercado dos Lavradores)」は、ポルトガルで最も美しい市場といわれています。民族衣装で迎えてくれる花売りの女性たち、建物の随所に見られるアズレージョとよばれるポルトガルの伝統的タイル、フンシャル郊外にあるカマシャ村の柳細工を使ったディスプレー、色とりどりの南国の花やフルーツが市場全体に彩を添えています。

ポルトガル一の美しさを誇る「ラブラドーレス市場」

写真:Lady Masala

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市場内には、カラフルな南国の花やフルーツ、唐辛子などのスパイスやハーブ、そして大ぶりでいかにも新鮮そうな野菜が美しくディスプレーされています。パパイヤやマンゴーをはじめ、チーズとバナナを混ぜ合わせたような味のバナナアナナスなど、日本ではめったにお目にかかれないフルーツもあり、見ているだけでも楽しくなります。

歩いていると「グアバ持って帰らない?」、「パッションフルーツはいかが?」などと、あちこちから声がかかり試食をすすめられます。おいしければ購入しておやつ代わりにホテルで味わってみるのもよいでしょう。マデイラ島に来たからには、地元で生産されるマデイラバナナを食べない手はありません。この小ぶりのバナナは、日本で手に入る台湾やフィリピン産の物よりも甘さ控えめで、ふっくらとクリーミーなお味。

フルーツや野菜などの生鮮食料品が中心ですが、ドライフルーツやハーブ、スパイスもそろっています。また、民芸品を売るストールもあるので、お土産を見つけるにも最適な場所といえるでしょう。

ポルトガル一の美しさを誇る「ラブラドーレス市場」

写真:Lady Masala

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階下にある魚市場にも足を運んでみましょう。マデイラ島は、大西洋に浮かぶ島だけに海の幸にも恵まれています。サバやマグロをはじめとする日本でもおなじみの魚から、トロピカルな赤やピンクが鮮やかで、食べてしまうにはもったいないような魚までさまざま。

そのなかでも特に注目したいのは、名物の黒タチウオ。ひょろりと細長く、見た目にはお世辞にもかわいらしいとはいえませんが、脂がのっていてとてもおいしいのです。フライにしてマデイラバナナを添えた郷土料理はどこのレストランでも食べられるので、ぜひとも味わってみてください。魚市場の活気を感じてみたいなら、朝早くに出掛けることをおすすめします。

<基本情報>
住所:R. Latino Coelho 38, 9060-155 Funchal

白と黒の配色に目を奪われる「ラルゴ・ド・ムニシピオ広場」

白と黒の配色に目を奪われる「ラルゴ・ド・ムニシピオ広場」

写真:Lady Masala

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敷き詰められた白と黒の半月模様の石が特徴的な「ラルゴ・ド・ムニシピオ広場 (Largo do Municipio) 」の正面にそびえるのは、19世紀に市役所として使用されていた建物。歴代のポルトガル王の肖像画が展示される小さな博物館となっている内部には、アズレージョの装飾が美しい中庭があります。

白と黒の配色に目を奪われる「ラルゴ・ド・ムニシピオ広場」

写真:Lady Masala

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中庭にあるギリシャ神話のレダと白鳥をかたどった大理石像は、もともとは青空市場だった「ラブラドーレス市場」から運ばれてきた物。現在市場となっている建物の外壁に掲げられたアズレージョには、この大理石像を中心に昔の市場の様子が描かれています。市場に出掛けた際には、アズレージョの絵柄もチェックしてみてください。

<基本情報>
住所:Praca do Municipio, 9004-512 Funchal

降り注ぐ色彩のシャワーに目を細める「コレヒオ教会」

降り注ぐ色彩のシャワーに目を細める「コレヒオ教会」

写真:Lady Masala

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「ラルゴ・ド・ムニシピオ広場」の西側に建つのは「コレヒオ教会(Igreja do Colegio)」。外観は派手ではありませんが、その内部は、フレスコ画やアズレージョ、金箔に覆われた木工細工で美しく装飾されています。17世紀に広大なマデイラワインの生産地を所有したイエズス会が、そこで得た利益によってこの壮麗な教会を建立したといいます。

降り注ぐ色彩のシャワーに目を細める「コレヒオ教会」

写真:Lady Masala

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マデイラ島一の規模を誇る「フンシャル大聖堂」にも引けを取らないくらいの威厳が感じられる教会内部は、決して広くはありません。しかし、そこに一歩足を踏み入れたなら、そのきらびやかさに目を奪われ、降り注ぐ光と色彩のシャワーに深い感動を覚えるでしょう。祈りを捧げる人々の姿とも相まって、神聖な気持ちになります。荘厳でありながらも、いかなる人をも受け入れてくれるような寛容さも併せ持つ「コレヒオ教会」。立ち去りがたいほどに美しい場所です。

<基本情報>
住所:Largo do Colegio, 9000-000 Funchal

「フンシャル」で過ごすのんびりとした休日

年間を通じて温暖な気候、そして、おいしい魚とバナナが食べられるマデイラ島。フンシャルはマデイラ諸島最大の都市ですが、リスボンやポルトなどのポルトガルの主要都市と比べると、小ぢんまりとしていて全体的にのんびりとした空気が流れています。そんなフンシャルでは、ゆったりとした休日を過ごしたいものです。南国情緒漂うカラフルな街並みは、日頃の忙しい生活をしばし忘れさせてくれることでしょう。

※2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/03/19−2019/03/22 訪問

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