琉球瓦の古民家で、地産地消の食材を使った沖縄料理が楽しめるお店“風庵(ふうあん)”。緑生い茂る木戸をガラガラと横に開けると、そこには個室としても利用可能な落ち着いた座敷と、木の大きなテーブルにゆったり並ぶカウンター席の空間が広がります。
居心地の良いカウンター席のテーブル越しには、伝統工芸の重鎮、陶芸家大嶺實清(おおみねじっせい)氏ら制作の様々な器のコレクションが、棚やテーブルにさりげなく陳列されていてます。気に入ればどの作品でも殆ど購入することが可能です。(但し、大嶺工房の作品はその知名度と同様お高いです!)
自家製のこしのある麺と、黄金がかったスープに、やさしい味付けのソーキ肉が自慢の“風庵黄金そば”は開店当初からの看板メニュー。個性ある器でいただくおそばは、丁寧に作られたカツオ出汁が効いたスープが美味しく優しい味わい。
柔らかいソーキ肉と三枚肉の両方が入っており、ほのかな甘味の味付けが、あっさりした出汁に丁度良く、最後の一滴まで飽きることなく味わえます!
風庵黄金そばをいただけるコースは、1500円〜。豆腐や季節の野菜のお寿司、沖縄らしいスイーツと飲み物などがセットになった一番お手軽なコースですが、お腹は満腹に!
シンプルなのに奥深い味の沖縄そば、観光客には嬉しい沖縄らしい古民家で、数々の陶芸を愛でながらゆったりといただく、そんな欲張りで素敵な昼食におススメです。
風庵のメニューは、全てコースのみ。そのコースによって出てくる、沖縄料理の一品が“ゆし豆腐”です。沖縄の島豆腐は、水気が少ないしっかりとした固さで、作り手ごとに独特の味わいがあるのが特徴です。完全に固まる前の、やわらかいおぼろ豆腐のような状態のことを“ゆし豆腐”とよびます。
風庵のゆし豆腐は、糸満地域で手作りされた、無添加で柔らかすぎず噛みしめるとほろりと溶けるような絶妙な一品!
お土産としても購入できる、“香ばしいラー油”や好きな薬味をプラスして、自分らしいアレンジでいただいてみるのもいいですね。
(香ばしいラー油:お土産用1つ1000円)
沖縄の伝統的スイーツといえば“ぜんざい”。暖かい沖縄なのに!?と思われるかもしれませんが、小豆や金時豆とかき氷をメインに白玉などをトッピングした、甘すぎない冷たいデザートです。なぜか、沖縄そばの店には、このぜんざいメニューがよくあるのです。
風庵で各コースの最後に出されるデザートは、沖縄でも珍しい“パンプキンぜんざい“。沖縄産のかぼちゃを使ったクリームは、自然の甘味で色も綺麗!沖縄よもぎで作った白玉団子も、口に入れた途端よもぎの香りが広がります。
氷無しか有りを選べますから、訪れる時の気候に合わせてチョイスしてみるのもいいですね。
沖縄読谷(よみたん)村やちむん(焼き物)の里に窯をもつ、大嶺工房。沖縄読谷焼きの陶芸界で重鎮でありながら、常に瑞々しく鮮やかな作品を生み出す”陶芸家・大嶺實清(おおみねじっせい)氏”。
沖縄の食材にこだわった料理同様、沖縄独特の土や釉薬にこだわった大嶺工房の陶器は、南国沖縄のおおらかさを伝えるかのよう。
大嶺工房のこれだけたくさんの作品を工房以外で一堂に鑑賞できるのは、コツコツとコレクションしてきた風庵ならでは!素晴らしい創り手によって生み出された器で沖縄料理を堪能しに出かけてみてはいかがでしょうか。
風庵(ふうあん)
住所:〒901-0411 沖縄県島尻郡八重瀬町友寄108
TEL:098-996-0020
アクセス:那覇空港自動車道南風原南ICから国道507号、県道249号を八重瀬方面へ車で3km(那覇空港より車で約30〜40分)
営業時間:昼12:00〜 夜18:00 〜 完全予約制(昼は当日予約可能)
定休日:火曜日(事前予約相談で対応可能な場合あり)+不定休
島内の交通機関が少ない沖縄では、どうしても車での移動になってしまいます。昔からの住宅地の中に1軒だけ店を構える風庵へは、道に詳しくない旅行者の方には、昼間に予約して行かれるのをおススメします。1500円のランチコースには、ご紹介したそばやスイーツ以外にも沖縄野菜の創作寿司もついています。セットに含まれる飲み物も、沖縄らしいお茶の種類が豊富です!到着日や旅の最終日など、空港に行かれる際に立ち寄ってみてはいかがでしょう。
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(2023/12/5更新)
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