金沢は知れば知るほど面白い、ひがし茶屋街ワンダーランド

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金沢は知れば知るほど面白い、ひがし茶屋街ワンダーランド

金沢は知れば知るほど面白い、ひがし茶屋街ワンダーランド

更新日:2019/04/09 11:09

湯川 カオル子のプロフィール写真 湯川 カオル子 温泉流浪人、路地裏ウォーカー

金沢のおすすめスポットといえば、古い町並みが今でも残る「ひがし茶屋街」。1820年、加賀藩の許可を得て開いた花街です。そこでは、江戸時代を筆頭に、明治、大正、昭和の建築物が見られるので、街そのものがミュージアム。アイデアいっぱいの家づくりや金沢で独自に進化した茶屋建築、情緒あふれる城下町にひそむ軍事都市としての素顔などが見られます。古い街はワンダーランド。面白い発見がありますよ!

茶屋街のシンボル、赤い建物と格子窓

茶屋街のシンボル、赤い建物と格子窓

写真:湯川 カオル子

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金沢の茶屋街で目を引くのが、赤い建物。これは江戸時代にインドのベンガル地方から伝わったベンガラという顔料を使っているからです。ではなぜ赤くしたのかというと、ベンガラには木材の防腐効果があるほか、年間200日雨が降る金沢で、街を明るく見せる工夫です。もちろん、花街だから使われる色ですね。

茶屋街のシンボル、赤い建物と格子窓

写真:湯川 カオル子

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窓をふさぐ格子も風情あり。虫かごのような造りから、木虫籠(キムスコ)と呼ばれます。このおかげで、昼間は建物の中が見えづらく、反対に家の中から外は見えやすい。プライバシーを守る構造です。

この格子の断面は台形になっていて、外側が太く、内側が細くなっています。これは、室内により多くの光を採り入れる工夫です。特に細い格子を使うのが金沢の特徴。このほうが、オシャレに見えるからなんです。

古い家には工夫がいっぱい詰まってる

古い家には工夫がいっぱい詰まってる

写真:湯川 カオル子

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建物の2階左右に張り出して、隣の家との境界につく壁のようなものを袖壁といいます。火事の時、隣の家に燃え広がるのを防ぐ機能あり。振袖のように見えることから、振袖壁とも言われています。

古い家には工夫がいっぱい詰まってる

写真:湯川 カオル子

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1階の柱と柱の間に上下に動く扉があります。これは「蔀戸(しとみど)」といって、上から降りてくる雨戸です。今でいえば、シャッター。上の写真の、張り紙の下をよく見ると、小さな木片が差し込まれ、蔀戸を支えているからスゴイ! 街歩きガイドの「まいどさん」が常駐する「ひがし茶屋街休憩館」で見られます。

<基本情報>
住所:石川県金沢市東山1-5-14
電話番号:076-253-0087

江戸時代に建てられた「志摩」に見る、花街の小粋なサイン

江戸時代に建てられた「志摩」に見る、花街の小粋なサイン

写真:湯川 カオル子

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茶屋街ができた年、文政3年(1820年)に建てられた「志摩」は、当時のままのお茶屋を公開しています。有料で建物内の見学はもちろん、別料金を払えばお庭を眺めながらお茶と和菓子を楽しめます。

店構えをよく見ると、提灯を吊るすところが2カ所。志摩には2つの客間があって、提灯を1つ吊るすと1部屋埋まっているという合図です。花街ならではの粋な作法ですね。

<基本情報>
住所:石川県金沢市東山1-13-21
電話番号: 076-252-5675 
入館料 一般500円、小・中学生300円

トウモロコシとスコップの不思議?

トウモロコシとスコップの不思議?

写真:湯川 カオル子

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街を散策すると、不思議なものを目にします。それは軒下に吊るされたトウモロコシ。これは茶屋街近くの観音院で行われる「四万六千日」の行事で祈祷されたもの。旧暦の7月9日にお参りすると、4万6000日参詣したのと同じ功徳があるんです。

ではなぜトウモロコシなのか? トウモロコシの先端には絹糸という毛がついています。このことから商人が、毛がたくさん生えている、イコール、「儲け」がどっさりある、と縁起を担いだからなんです。ビジネスチャンスはトウモロコシで!

トウモロコシとスコップの不思議?

写真:湯川 カオル子

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こちらの通りには、ありえないほど長いスコップが壁に架かっています。いったいなんだろうと思う人も多いはず。これは氷柱落としに使います。柄にいくつも穴が空くのは、木材が高かったその昔、ハシゴをリサイクルしたからです。

武士の時代の都市計画

武士の時代の都市計画

写真:湯川 カオル子

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金沢には曲がりくねった細道が多いです。これは敵に攻め込まれることを想定して、迷路のように作る城下町特有の町割り。道幅が狭いのは、槍や刀を振り回しづらくするためです。

でも、ひがし茶屋休憩館前の通りだけは、前田家の一族や奥方様が大勢のお供を引き連れて、観音院へ安産祈願に向かうため、便利で楽ちんな直線道路になっています。

武士の時代の都市計画

写真:湯川 カオル子

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メインストリート付近にある、広い道とも広場ともよべそうな場所。これは「広見」といって、金沢城の近くにはいくつもあります。これは町が攻められたとき、兵や物資の集積所のほか、火災のときは延焼を食い止める防火帯の役目も果たします。

ひがし茶屋街、おすすめの歩き方

こんなふうに金沢の古い町並みは、知れば知るほど楽しめるワンダーランド。ちょっと歩いただけでは見過ごしてしまうような部分にも、知恵がいっぱい詰まっています。ここに挙げたのは、ほんの一例。ひがし茶屋街休憩館で、ガイドの「まいどさん」にツアーをお願いすれば、面白い発見がありますよ!

2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/02/20 訪問

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