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写真:美里 茉奈
地図を見る圓徳院は、高台院となったねねが58歳の時に、伏見城の化粧御殿とその前庭を移築して移り住んだ場所。ねねは、77歳で没するまでここで過ごしたと言われています。その住まいは、ねねの没後に甥にあたる木下利房によって「圓徳院」と名を改め、以降は木下家の菩提寺となりました。現在は高台寺の塔頭となっています。
写真:美里 茉奈
地図を見る圓徳院は、多くの人で賑わう向かいの高台寺とはうってかわって、そんなに訪れる人も多くない寺院なので、ゆっくりと拝観が可能。出家して高台院と呼ばれたねねが過ごしただけあって、落ち着きがあって、しっとりとした風情は、まさに「大人の隠れ家」といったイメージです。
写真:美里 茉奈
地図を見る圓徳院では、敷居が高いと思われがちな「禅宗」を身近に感じてもらうために、拝観者向けに写経・写仏・座禅の体験(予約不要)を通年を通じて行っています。連休に向けては、夜間拝観と共に「禅寺体験ことはじめ」として、通常メニューのほかに白砂線引き、五体投地、撫で仏といった体験を提供。
この「禅寺体験ことはじめ」は3年前から行っているのですが、一番人気は圧倒的に写経。のべ5万人の方が体験されました。写経の種類も全般・健康・恋愛・金運・学問といった分野ごとに、そのエッセンスを持つお経の句をセレクトしてあり、トータル5〜10分で終わるといったライトなもの。
薄く印刷したお経をなぞり書くだけなので、初めての方でも簡単にできます。書いたものは、後ほど祈祷していただけるのも嬉しいですね。
写真:美里 茉奈
地図を見る「禅寺体験ことはじめ」が体験できるのは、入ってすぐの南庭に面した場所。体験ごとにスペースが区切られており、自由に行き来できます。特に予約も不要なので、気になったものを順に試してみましょう。
写真:美里 茉奈
地図を見る「禅寺体験ことはじめ」の中でも、写経の次に人気の高いメニューが、こちらの「白砂線引き」。卓上に白砂と石、そして小さな砂熊手が用意されています。好きなように線を引き、石を配置し、砂紋を描くことができるので、出来上がりは作る人によって様々。キレイな庭を作るというよりも、庭づくりを通じて、自分の心を見つめる、心理療法的な効果があります。
写真:美里 茉奈
地図を見るこちらは豊臣秀吉の守護神であった「三面大黒天」をかたどったレプリカ。三面大黒天は、大黒天と弁財天と毘沙門天の三天が合体した像で、現世のご利益に多大な効果をもたらすと言われています。秀吉はこの三面大黒天を肌身離さず持ち歩いたことで、歴史上稀に見る大出世を遂げたとも。
ここでは秀吉がそうしていたように、神体に触れながら、その力が自分にも宿るようにお願いします。大黒天には「金運」、左側の弁財天には「智慧・女性」、右側の毘沙門天には「勝利・子宝」のご利益があるそうです。
写真:美里 茉奈
地図を見る「禅寺体験ことはじめ」で、写経・白砂線引きの次に人気のあるのが「五体投地」(ごたいとうち)です。仏教において仏さまへの敬意を表す最も丁寧な礼拝方法で、両膝・両手・額を地面につけてひざまづきます。
身体が堅いとなかなか難しいものですが、ゆったりとヨガを行っているような気分を味わうことができますよ。
写真:美里 茉奈
地図を見る「禅寺体験ことはじめ」は、多くの人に楽しみながら禅宗のエッセンスを学んでもらおうと、体験したメニューについてスタンプラリーができるようになっています。スタンプ欄が3つなのは、体験プランを全部こなすのは面倒に思えても、3つくらいなら……とチャレンジしたくなる絶妙な数をチョイスした結果。左側の御朱印は、五体投地の後にいただける、この期間限定のオリジナル御朱印です。
御朱印というのは、仏さまとの縁結びを行った証書だと考える圓徳院。そのため、本堂で仏さまに五体投地を行って丁寧にご挨拶した証として、こちらの御朱印を配布しているのですね。
写真:美里 茉奈
地図を見るちなみに、圓徳院では通常の御朱印も3種類ご用意しており、中には「食べられる御朱印」として同じデザインの落雁がついた開運の御朱印。彩りも美しく、食べるのがもったいない気もしますね。
写真:美里 茉奈
地図を見る圓徳院の拝観の最後は、国の名勝ともなっている見事な北庭。枯山水の落ちついた佇まいを、座って観賞することができます。このお庭は当時の姿をそのまま残しており、桃山〜江戸時代にねねが眺めた光景と同じものを楽しめるのです。
写真:美里 茉奈
地図を見る北庭の前では、抹茶のサービスも行っており(500円)、お庭を眺めながらお茶とお菓子をいただくことができます。抹茶の茶碗は先々代の住職が手びねりで作ったもので、お茶は辻利の「静音」。そして秀吉にちなんで千成ひょうたんの形をした生きんつばが、お茶菓子として添えられています。
写真:美里 茉奈
地図を見る圓徳院の「禅寺体験ことはじめ」は、抹茶のサービスも含め、夜のライトアップの時間も体験可能です。写真は夜の北庭ですが、南庭とあわせて静謐の中の美ともいえる見事な美しさを見ることができますよ。
圓徳院のライトアップについては、向かいの高台寺と共に、別の記事で取り上げておりますので、関連MEMOの「GWまで楽しめる!京都・高台寺/圓徳院の春のライトアップ」をご覧ください。
写真:美里 茉奈
地図を見る順路にそって、建物から出た先にあるのが、こちらの「三面大黒天」です。先ほどの「撫で仏」で対面したご本尊があるのがこちら。御堂は京都御所から移築したものです。三面大黒天明利は、ひょうたんの形をしたお札に願い事を書いて、ひょうたんの形をした手水鉢に浮かべて、紙が溶けてなくなる間に祈ります。
難しいと敬遠されがちな仏道のアレコレですが、こうして予約も不要な体験メニューにすることで、その心に触れる機会を多くしたいという圓徳院の取り組み。落ち着いた空間で実際にやってみると、ふっと無心になって心がクリアになる瞬間がありますよ。
高台寺にお立ち寄りの際には、ぜひ一緒に圓徳院にも訪れてみて、心を癒すひと時を過ごしてみませんか?
住所:京都府京都市東山区高台寺下河原町530
電話:075-525-0101
期間:2019年3月8日(金)〜5月6日(月・祝)
時間:10:00〜22:00(受付終了21:30)ライトアップは日没後〜
拝観料:大人500円・中高生200円・小学生以下無料(保護者同伴)/高台寺・掌美術館・圓徳院共通割引拝観券 900円
2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2022/8/8更新)
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