猫空のカーブ続きの山道を走ると、緑の木々に囲まれた台湾情緒あふれる邀月茶坊のエントランスが見えてきます。驚きはこの山奥の茶芸館が24時間・365日営業という事。自分の都合に合わせて好きな時に訪れることができるのは、滞在時間に制限のある旅行者にとっても魅力的なものです。
店に入ったらまずは茶葉を選び支払いを済ませましょう。注文方法は至ってシンプル。料金システムから茶葉の種類や特徴、料理のメニューまで全て日本語の説明があるので、初めてでもすぐに注文することができます。
茶葉は鉄観音や緑茶、ブレンド茶など高級からお手頃価格まで幅広くラインナップされ、多くの茶葉が40グラムで300元(1000円)前後。1つをグループでシェアし余ればお持ち帰りも可能です。
また茶葉代の他に別途お湯代がかかり、こちらは時間帯により<9時〜18時・70元><18時〜24時・90元><24時〜9時・120元>と金額が異なります。お湯は一度料金を支払えばその後は汲み放題。園内の各所にある「加水站」で何度でも熱々のお湯をいただいくことができます。
料金システムは、例えば2人で午前11時に訪れ300元の茶葉を購入した場合、300元(茶葉代)+140元(お湯代70元✕2名)で合計440元(1400円)となります。邀月茶坊は席代は無料で時間制限もないため、茶葉とお湯代を支払えば何時間でも滞在できるリーズナブルな茶芸館ともいえるでしょう。
邀月茶坊の特徴は、山間の地形を活かした敷地に多様なテーマを持つ茶席があることです。茶芸館では珍しい茶畑の中に座席がある人気のエリアや「チベットエリア」と呼ばれる渓流沿いの茶席、また雨天や酷暑時に使える空調が効いた室内エリアなど、まずは敷地を見学してお気に入りの場所を見つけましょう!
邀月茶坊では軽食から本格的な茶葉料理まで食事を楽しむこともできますが、敷地が広いため全ての料理が注文できる入り口に近いエリアと「純飲茶区」という入り口から離れた静かにお茶を楽しむためのエリアに分かれています。(純飲茶区は軽食のみ注文可能)
入り口に近いエリアは団体席があるため、時には賑わうこともありますが、純飲茶区は静寂そのもの。邀月茶坊での過ごし方は人それぞれですので、お料理を注文し賑やかに過ごしたいグループは入り口に近いエリアを、自然の声に耳を傾けながら心静かに茶芸を楽しみたい方は純飲茶区エリアを選ばれるのがよいでしょう。
お気に入りの茶席を見つけたら店員さんが席までお茶セットを運んでくれるので、さっそくお作法に沿って茶芸を楽しんでみましょう!「茶芸のお作法」と言っても心配はご無用。邀月茶坊には懇切丁寧な写真付の日本語マニュアルが用意されているので、このマニュアルを参考にみなさん自身で美味しいお茶を淹れてみてくださいね。
邀月茶坊は豆や野菜のおつまみ、点心類などの軽食から、「茶葉入り卵焼き」や「茶油素麺」などの茶葉料理、また肉や魚がメインの台湾料理まで、食事メニューが非常に充実しているのも特徴です。ですので、お茶とお菓子を楽しむのも良し、本格的な食事をしながらお茶をいただくのも良し、時間を気にせずそれぞれのスタイルで思い思いに時を過ごしてみてはいかがでしょうか?
鳥のさえずりと川のせせらぎを聞きながらいただくまろやかで薫り高い台湾茶。それは猫空の自然に抱かれた癒やしの空間、邀月茶坊ならではの至福の時間過ごし方と言えるでしょう。
また「月を邀(むか)える」という意味を持つ「邀月茶坊」はその名が示すように、月が出る夜の滞在もおすすめです。自然の中で月を愛で、虫の鳴き声に耳を傾けながらゆったり楽しむ茶芸はなんともロマンティックですね。
邀月茶坊のある猫空へのアクセスは、MRT「台北駅」から「動物園駅」へ電車で約40分。そこからロープウェイで頂上の「猫空ゴンドラ駅」まで乗換え時間を含めると約1時間30分ほどかかります。台北市内が一望できるロープウェイからの眺めは絶景。約20分間の爽快な空中散歩はこれだけでも猫空を訪れる価値ありです!
邀月茶坊が「隠れ家」と呼ばれるのは、猫空に点在する茶芸館の中でも奥まった場所に位置しアクセスがしにくいため。猫空駅から約2キロ、30分ほど歩かなくてはなりません。もちろん徒歩も可能ですが、往復1時間はなかなかハードな道のりです。
そこでお勧めしたいのが地域を走るミニバス。ロープウェイの猫空駅前のバス停から昼間は約20分毎に出発する<猫空遊園左線(動物園線)>の棕15もしくは小10というバスを利用しましょう!
ピンク色のミニバスが見えたら「邀月茶坊」と書いたメモを運転手さんに見せると、約10分ほど山道を走り邀月茶坊の前でバスを停めてくれます。邀月茶坊へ安くアクセスできるのはこの方法ですが、動物園駅や猫空駅からタクシーを利用することも可能。予算に合わせて移動方法を選んでみてくださいね。
帰りはロープウェイの「猫空駅」へ戻るバスは本数が少ないので、比較的本数の多いロープウェイの「指南宮」行きに乗るのが便利。また深夜の時間帯はバスが走っていないため、24時間営業の邀月茶坊ではありますが、夜間に行く際は事前にアクセス方法の確認をしておきましょう。
猫空に点在する茶芸館でも人気の高い「邀月茶坊」はいかがでしたか?台北市内から2時間ほどかかりますが、訪れる価値は大きいはず。そんな自然いっぱいの邀月茶坊であなたも至福の一杯をいただいてみませんか?
住所:台北市文山区指南路三段40巷6号
電話番号:+886-2-2939-2025
2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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