写真:岡本 大樹
地図を見る関西地方から徳島への玄関口である鳴門市。飛行機でのアクセスであっても、「徳島阿波おどり空港」から車で30分ほどで到着するエリアです。
今回ご紹介するモデルコースの観光はこの鳴門から始まります。鳴門海峡といえば世界最大級のうずしおを見ることができる場所として有名で、千畳敷展望台からは、そんな鳴門海峡と淡路島ー鳴門間をつなぐ大鳴門橋を一望できます。
写真:岡本 大樹
地図を見る渦潮を近くで見たい方はクルーズ船で、海上45mから直下に見たい方は渦の道で、と楽しみ方も色々。
ただ渦潮は季節や日付、時間帯によって大きさが全く違い、タイミングによっては全然現れていないということもあるので、訪問の際は予め潮見表をチェックしておきましょう。
写真:岡本 大樹
地図を見る渦潮の観光が終わったら鳴門のご当地グルメを。まずオススメするのは鳴門海峡の急流によって引き締まった新鮮な海産物です。
地元民・観光客共に訪れ、鳴門でも特に人気のあるお店が「びんび家(や)」です。ブランド魚となっている鳴門鯛など、地魚を使った定食メニューはどれも新鮮そのもの。
<びんび家の基本情報>
住所:徳島県鳴門市北灘町粟田字ハシカ谷20-2
電話番号:088-682-0023
写真:岡本 大樹
地図を見る自然とグルメを楽しんだ後は、美術鑑賞でゆったりとした午後を過ごしましょう。同じ鳴門エリア、大鳴門橋からわずか1kmほどととても近くに位置する大塚国際美術館へ。
大塚国際美術館は、展示作品は1000点以上、館内全てを歩くと約4kmにもなる広大な美術館で、ゴッホやピカソ、モネなど世界中の名だたる画家の作品を陶板で原寸大に展示しています。
写真:岡本 大樹
地図を見る記念写真を撮ったり、間近で鑑賞したり、なんと作品に触れることも可能で、小さな子供と一緒のファミリー旅行にもピッタリ。新しい美術体験があなたを待っていますよ。
<大塚国際美術館の基本情報>
住所:徳島県鳴門市鳴門町鳴門公園内
電話番号:088-687-3737
入館料:一般3,240円/大学生2,160円/小中高生540円(いずれも消費税等込)
開館時間:9:30〜17:00(入館券の販売は16:00まで)
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)1月は連続休館あり、その他特別休館あり、8月無休
写真:岡本 大樹
地図を見る美術鑑賞後は徳島市内へ。1日目のシメとしてオススメなのが、「巽屋(たつみや)」の徳島ラーメンです。近年徳島のグルメを紹介するテレビ番組などでも取り上げられる機会が増え、ご当地ラーメンとしての知名度がじわじわ上がってきています。
その特徴はかなり濃い色のスープで生卵を溶きながら食べるという点。スープは豚骨醤油ベースで、見た目とは裏腹にしつこすぎず、食事にもシメにもオススメできる一杯となっていますよ。
なお徳島ラーメンには「茶系」「白系」「黄系」の3種類が存在し、こちらで紹介しているラーメンは茶系に分類されます。
<巽屋の基本情報>
住所:徳島県徳島市住吉5-68-1
電話番号:088-653-3839
2日目の朝に徳島でしてほしいこと、それは早起きです。その理由は簡潔、徳島には朝日を眺めるのに適した場所がいくつもあるため。
徳島市内であっても、様々な場所で水平線から昇る朝日を見ることができますよ。筆者オススメの朝日名所は「小松海岸」と「眉山(びざん)山頂展望台」。
しかも冬季限定ではありますが、出会えたら運気アップと言われる「だるま朝日」なるものを見る場所としてもかなり良い地理的条件なのが徳島なのです。
冬季にはその姿を撮影しようと多くのカメラマンが写真を狙いに来ます。2日目の朝はそんな徳島の朝日を浴びて旅をスタートしましょう。
写真:岡本 大樹
地図を見る朝日を堪能したら車を一路西へ。海側から山側へ一直線です。
高速道路を使っても約2時間と少し時間はかかりますが、徳島西部の山間部にある祖谷渓(いやけい)は秘境と呼ぶにふさわしい、豊かな自然を感じられる空間が広がっているのです。
そんな祖谷渓で抑えるべきポイントは以下の3点。
・崖っぷちの小便小僧像(この写真)
・川魚の串焼き
・日本三奇橋の一つ「かずら橋」
写真:岡本 大樹
地図を見る祖谷渓で食べるべきご当地グルメは川魚の塩焼きです。祖谷渓を流れる祖谷川で獲れた鮎やアメゴを串に刺し、お土産やさんや飲食店の店先に並べているのはこの地方ではよく見かけるご当地グルメとなっています。
祖谷の自然の幸を存分にいただきましょう。それだけでは足りないという方は、祖谷そばもセットで食べることをオススメします。
祖谷そばというのはこの地方の代表的な郷土料理で、地元産の蕎麦を使ったつなぎなしのそばのことを指しています。地元の山菜などと一緒にいただくのが基本スタイル。
写真:岡本 大樹
地図を見るさて、先ほどご紹介したポイントの中で知らない人からすると、「なんのこと?」となったものがあると思います。そうです、かずら橋です。日本三奇橋の一つと言われてもピンとこないですよね。
かずら橋は名前通り植物の葛で造られた橋。もちろん祖谷渓にかかっています。が、これが祖谷渓の名物となっているのは、単純に葛で作られている珍しさだけが理由ではありません。
写真:岡本 大樹
地図を見る素材が葛なので、歩けば揺れるわ軋むわ、しかも足元はスカスカ。高所恐怖症の人は一歩も前に進めなくなるほどのスリルを味わえる橋がかずら橋なのです。
我こそは!という勇気ある方、どうぞかずら橋でのスリルを楽しんでみてください。
<祖谷のかずら橋の基本情報>
住所:徳島県三好市西祖谷山村善徳162-2
電話:0120-404-344(三好市観光案内所)
営業時間:日の出〜日没(時季によって多少の前後あり)
料金:大人550円、小人(小学生)350円
定休日:なし
写真:岡本 大樹
地図を見る祖谷渓を楽しんだ帰り道。旅程の最後ですが、時間に余裕があれば立ち寄ってほしいのが、徳島市と祖谷渓の間に位置する脇町(わきまち)です。
脇町での最大の見どころはその町並み。かつて藍の集散地として大きく発展した脇町には、明治時代のものを中心とした歴史的建造物が並ぶ「うだつの町並み」が残されています。
写真:岡本 大樹
地図を見るなお、うだつというのは建物の2階部分にある出っ張ったついたてのようなものを指しており、元々は隣家の火事の際に延焼を防ぐという機能から作られていたものです。
ですが、後々にうだつは裕福さの象徴のようなものとなり、現在でも使われる「うだつが上がらない」=「出世できない、金銭に恵まれない」という言葉ができたと言われています。
写真:岡本 大樹
地図を見る脇町では町歩きがメインの楽しみではありますが、町の南側すぐのところには一級河川である吉野川が流れています。
町から歩いてすぐ行ける土手の上から望む川の景色自体も美しいのですが、さらに川にかかる潜水橋(地方によっては沈下橋とも呼ばれる)もあるため、田舎ならではの旅情を楽しむことができますよ。
徳島観光の基本はやはりその大自然。鳴門のうずしおもそうですが、秘境感たっぷりの祖谷渓も雄大な自然を味わえるスポットとして外せません。また世界的にも珍しい展示をしている大塚国際美術館も、ぜひルートに組み込みたいところ。
今回は1泊2日のモデルコースながら、かなりの距離を移動するルートとなっていますが、海でも山でも触れられる徳島の魅力を探ってみてください。
2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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