水戸岡ワールドにSL人吉!熊本「人吉鉄道ミュージアム」でディープな鉄道旅を

水戸岡ワールドにSL人吉!熊本「人吉鉄道ミュージアム」でディープな鉄道旅を

更新日:2019/04/22 11:47

かのえ かなのプロフィール写真 かのえ かな 鉄道ひとり旅ライター、駅舎・マンホール愛好家
“かわせみ やませみ”など数々の観光列車が停まる人吉駅は、鉄道旅にうってつけの観光地。駅そばにある「人吉鉄道ミュージアムMOZOCAステーション868(以下、人吉鉄道ミュージアム)」も必見です。

人吉鉄道ミュージアムの館内は水戸岡鋭治氏デザインで、鉄道資料を見たり、カフェスイーツやショッピングが楽しめたりします。SL人吉の運行日には、近くの転車台にも行ってみましょう!

人吉のかわいい鉄道博物館!人吉鉄道ミュージアム

人吉のかわいい鉄道博物館!人吉鉄道ミュージアム

写真:かのえ かな

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“いさぶろう・しんぺい”“かわせみ やませみ”といった観光列車が停車するJR人吉駅。隣にはローカル線のくま川鉄道の人吉温泉駅もあることから、まさに鉄道旅がしたい人にうってつけの観光スポットです。

駅に着いたらいたるところに鉄道車両があり、鉄道ファンなら思わずテンションが上がってしまいます。

人吉のかわいい鉄道博物館!人吉鉄道ミュージアム

写真:かのえ かな

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そんな人吉駅を出て、2〜3分歩いた場所にあるのが「人吉鉄道ミュージアム」です。人吉鉄道ミュージアムの正式名称である“人吉鉄道ミュージアムMOZOCA(もぞか)ステーション868”の“もぞか”とは、地元の方言で“小さい・かわいい”を意味します。

その名の通り、人吉鉄道ミュージアムは見た目がとっても可愛らしい鉄道博物館です。赤レンガを主体とした外壁で全3階建てとなっており、おもちゃのお城と秘密基地が融合したような佇まいをしています。

入館は無料なので、さっそく館内に入りましょう!

人吉のかわいい鉄道博物館!人吉鉄道ミュージアム

写真:かのえ かな

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人吉鉄道ミュージアムの館内は、水戸岡鋭治氏によってデザインされています。水戸岡氏といえば、“ななつ星”など数々の鉄道車両をデザインしたことで有名ですね。

木のぬくもりを活かした館内は、まさに水戸岡ワールド!その中を走るのが、人吉鉄道ミュージアムのシンボルともいえるミニトレインです。

ミニトレインは1時間に1〜3本運行しており、片道200円。館内には専用の踏切もあります。子どもたちが楽しそうに乗っているのを見送るの良いですし、自分も乗ってみるのも良いですよ。

こんな所にも水戸岡ワールド!人吉鉄道ミュージアムを探索

こんな所にも水戸岡ワールド!人吉鉄道ミュージアムを探索

写真:かのえ かな

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水戸岡氏デザインといえば、木のぬくもりだけじゃなく、鮮やかな図柄が描かれたインテリアも見逃せませんよね。人吉鉄道ミュージアムにも、水戸岡氏デザインの車両のように鮮やかな図柄が施されたテーブルと椅子が配置されています。

鉄道関連の本が並ぶコーナーがあるので、のんびり腰をかけて読書タイムを過ごすのもおすすめです。

こんな所にも水戸岡ワールド!人吉鉄道ミュージアムを探索

写真:かのえ かな

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壁にかけられているイラストにもご注目!こちらのワンちゃんと猫ちゃん、鉄道好きなら見覚えがあるのでは?そうです、特急 あそぼーいのキャラクター“くろちゃん”と和歌山電鐵 貴志川線の“たま駅長”です。

どちらも水戸岡氏デザインの車両が走るというご縁から、人吉鉄道ミュージアムで共演を果たしました。一緒に遊んでいる様子がなんともキュート。館内に複数展示されているので、ぜひ探してみましょう。

こんな所にも水戸岡ワールド!人吉鉄道ミュージアムを探索

写真:かのえ かな

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ほかにも鮮やかな色遣いでうっとりしてしまう、“かわせみ やませみ”のデザインよくが分かる資料も展示されていますよ。

人吉や周辺の鉄道史が分かる資料に鉄道グッズも!

人吉や周辺の鉄道史が分かる資料に鉄道グッズも!

写真:かのえ かな

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人吉鉄道ミュージアムには、鉄道の歴史が分かる貴重な資料も数多く展示されています。こちらはSL人吉に使用される58654号機のプレートに、大正・昭和時代の橋梁(きょうりょう)プレート。ほかにも信号炎管や荷物取扱板といった、マニアックな資料もありますよ。

人吉や周辺の鉄道史が分かる資料に鉄道グッズも!

写真:かのえ かな

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さらに、人吉周辺の鉄道遺産や駅に関する資料の展示も。人吉駅には鹿児島方面と熊本方面のどちらからもアクセスできますが、どちらから来ても道中に歴史を感じさせるレトロな駅舎があります。たとえば大隅横川駅や白石駅など…。こうした道中で気になった駅の詳しい情報を知ることができるのです。

人吉や周辺の鉄道史が分かる資料に鉄道グッズも!

写真:かのえ かな

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展示コーナーのそばには、鉄道グッズの販売も。SL人吉のキーホルダーやポストカードのほか、くま川鉄道のグッズもありますよ。自分用にもおみやげにもおすすめです。

カフェでひと休みしたら屋上へ!気になる人吉機関車庫とは?

カフェでひと休みしたら屋上へ!気になる人吉機関車庫とは?

写真:かのえ かな

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歩きまわって疲れたら、カフェコーナーでひと休み。人吉鉄道ミュージアムのカフェではコーヒーや紅茶といったドリンクのほか、ケーキやイタリアンジェラートなどが食べられます。季節限定で綿菓子が販売さることもありますよ。

食事の持ち込みもOKなので、人吉駅で駅弁を買って博物館で食べるのもおすすめです。

カフェでひと休みしたら屋上へ!気になる人吉機関車庫とは?

写真:かのえ かな

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ひと休みしたら、2階を通って3階の展望台へ。すると、奥の方に石造りの大きな建物が目に飛び込んできます。こちらは、SL人吉の給水や灰の清掃などを行っている人吉機関車庫。人吉に来たら、ぜひ機関車庫の迫力を間近で味わってほしいです。さっそく、向かいましょう!

カフェでひと休みしたら屋上へ!気になる人吉機関車庫とは?

写真:かのえ かな

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人吉鉄道ミュージアムから人吉機関車庫までは、歩いて約5分。人吉駅のそばに跨線橋があるので、渡っていきましょう。

人吉機関車庫は1911年(明治44)、肥薩線が全線開通した後に石造部分が建設され、今も当時のまま残されています。明治時代後期の機関車庫はレンガ造りが中心で、石造のものは貴重です。その歴史的価値の高さから、近代化産業遺産に認定されています。

SL人吉の運行日は転車台での方向転換も必見!

SL人吉の運行日は転車台での方向転換も必見!

写真:かのえ かな

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SL人吉の運行日なら、機関車庫近くの転車台で蒸気機関車の方向転換を見ることができます。汽笛を鳴らしながら転車台に入る姿は勇ましく、大人も子どもも息をのむ瞬間です。

SL人吉の運行日は転車台での方向転換も必見!

写真:かのえ かな

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転車台が回り、大きな蒸気機関車がこちらに向かってくると、大人でも驚くほどの迫力が…!日本最古参の現役蒸気機関車である、SL人吉の醍醐味を感じる瞬間です。方向転換が終わったら、車両連結も間近で見ることができます。

SL人吉が転車台に入る時間は14時前ごろ。車両連結まで見ようと思ったら、20分以上かかる可能性があります。具体的な時間帯は時期によって変わることがあるので、訪問時に駅員さんに確認してみましょう。

人吉鉄道ミュージアムとSL人吉とのふれあいで、鉄道愛を深めるたびにしてくださいね。

こちらの動画では、SL人吉の蒸気機関車が転車台で方向転換する様子の一部始終を紹介しています。ぜひ、ご覧ください。

動画:かのえ かな

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人吉鉄道ミュージアム MOZOCAステーション868の基本情報

住所:熊本県人吉市中青井町343-14
電話番号:0966-48-4200
休館日:毎週水曜日(祝日の場合は翌平日)および年末年始
開館:9:00〜17:00
入館料:無料
駐車場:JR人吉駅前広場駐車場(有料)が利用可能ですが、数に限りがございます
アクセス:肥薩線人吉駅下車徒歩約2分、車の場合は九州自動車道人吉ICから約6分

2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/03/17 訪問

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