写真:藤 華酉
地図を見るライン川下りのハイライト、バッハラッハ。葡萄畑に囲まれた緑の谷に木組みの家々、雰囲気のある教会の廃墟、その上立派なお城が見えて、誰もがシャッターを切ってしまうドイツの名所です。
その村名はお酒の神様、バッカスに由来するとされています。今は小さな村ですが、古くはローマ帝国の時代より、葡萄酒の名産地として人々に愛されていました。現在でさえ、村の目抜き通りにはワインバー、ワイン酒場がずらりと並び、ライン川下りを楽しむ観光客を引き留めています。
オススメはもちろん、ラインの名産白ワイン。きりりとした味わいが魅力のリースリングや、日本で呑めば高級な、蜂蜜のような甘みのあるアイスワインやシュペートレーゼも気軽に試せます。
写真:藤 華酉
地図を見るバッハラッハの素晴らしい葡萄酒によって栄え、その富を守る為に建築されたのが、今も残る12世紀からの古城、シュターレック城です。
バッハラッハで造られた葡萄酒は、ローマ人の喉を潤し、帝国亡き中世にはライン川の交易ルートに乗りバルト海を渡ってハンザ同盟各都市で愛されました。
呑みすぎだったのか葡萄酒が健康を促進しすぎたのか、シュターレック城の城主は、マインツやトリーアの大司教にまで土地を求めて喧嘩を売りまくり、勝ったり返り討ちにあったりしていた、なんて中世らしいエピソードも残されています。そんなシュターレック城もナポレオンの侵攻と共に要塞としての価値を失い、しばらくはワイン倉庫になります。
写真:藤 華酉
地図を見るシュターレック城が歴史の表舞台に再登場するのは、ホステルとして。世界で最初にユースホステルを開設したドイツ人、シルマン氏がシュターレック城を生まれ変わらせます。
しかしその後、シュターレック城はナチスに押収され、将来のSSを育成する青少年のための施設、ヒトラーユーゲンドや兵舎として利用されました。
現在は再びユースホステルとして、ドイツ中の学生たちが集まり、ドイツらしい古城として観光客に愛されているシュターレック城。まさにドイツの光と影を眺めて来た、歴史深い古城です。
写真:藤 華酉
地図を見るシュターレック城はハーフボート、朝飯と夕飯が付くプランを用意しています。
レストランが並ぶバッハラッハの村までも徒歩10分程度ですが、ドイツ飯、あるいは「ドイツの給食」に興味があるなら、挑戦する価値は大いにあります。
シュターレック城は、修学・研修旅行で訪れる学生に大人気です。子供たちが相手なので、メニューは子供が食べられるもの中心。イスラム教徒向けメニューや、ベジタリアンメニューが必ず用意されている所に現代情勢を感じますね。
写真:藤 華酉
地図を見る学食めいたメニューですが、バッハラッハのお城らしく、ワインメニューも非常に充実しています。
20ml3ユーロ程度で、バ―で呑めば値の張る絶品ワインを満喫できます。産地だけにけちけちせず、水のようにグラスにたっぷり注いでくれる所も、ドイツらしい豪快な計らいです。文字通り水より安く感じる程。そのうえ、ラインの絶景を眺めながら呑むと、何にも代え難い絶品です。
写真:藤 華酉
地図を見る部屋は本館、別館、塔に分かれています。中は意外と現代的で、スイートルーム、と言うよりは兵舎だった時代を感じさせるコンパクト感です。こじんまりしていても有名ホステルだけに清潔感があり、ドライヤーやタオルなども用意されていますので、宿泊するにあたり不足はないでしょう。
写真:藤 華酉
地図を見るシュターレック城は、ユーゲントヘアベルゲ公式サイトからでなければ予約できません。写真なども少ないので、ちょっと敷居が高いですね。男女ミックスの大部屋ばかりではなく、家族向けの個室や、二人部屋などもあります。
しかし、シュターレック城は非常に人気が高いホステルなので、公式サイトからは選択できなくなっている事もしばしば。英語が通じますので、予約はメールが最も確実です。宿泊日や人数、食事の希望、ルームタイプの希望を添えて、まずは連絡してみましょう。
写真:藤 華酉
地図を見るシュターレック城の最寄はバッハラッハ駅です。ライン川のクルーズ船が泊まる他、電車ではコブレンツから一時間、フランクフルトからも一時間半程度と、観光に最適の立地。
しかし、バッハラッハ駅からシュターレック城までは険しい山道を登る必要がある点にご注意ください。数々の敵兵を退けて来た山の難所、キャリーバックを持った状態での行軍は無謀です。事前にホステルに頼み、タクシーを予約しておくのが安心です。
ライン川クルーズのハイライト真っ盛り、ローレライ岩にも近いバッハラッハ。街並みの美しさもあり、ついつい途中下船したくなる場所です。用意されているワインも豊富で、満喫するには宿泊するのが一番。そのうえ、歴史ある古城に手ごろな価格で泊まれるとなれば、ドイツ旅行のハイライトになる事も間違いなしです。
美酒に美景、趣ある美しい城。遥か古代から人々が愛したラインの眺めをお楽しみください。
この記事の関連MEMO
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索