城壁内に足を踏み入れる前に立ち寄りたいのが、フィリピン独立運動の英雄ホセ・リサールのモニュメントが立つリサール公園です。
医者、小説家、画家、革命家など様々な肩書を持ち、15か国語を操ったとされる天才ホセ・リサールは、長く続いたスペイン統治時代、文筆による社会変革、脱植民地を目指した平和主義者でしたが、1896年、スペイン軍により銃殺されました。リサール公園はまさにその処刑が行われた場所であり、モニュメントの地下には彼の遺体が埋葬されています。
公園内には日本庭園(Japanese Garden)もあります。フィリピンゆかりの日本人有志が整備し、マニラ市に寄贈したもので、エントランスでサインをすれば、誰でも無料で入ることができます。
実はここ、2018年に有名なTV番組の企画で池の水をぜんぶ抜いた、まさにその公園なのです。由緒正しき日本庭園とは少し趣が異なりますが、異国の地で日本を感じる場所があるというのはとても嬉しいものです。リサール公園を訪れた際には、隣接する中国庭園と併せ、日本庭園も覗いてみてはいかがでしょうか。
<リサール公園 Rizal Parkの基本情報>
住所:Padre Burgos Avenue, Maria Y. Orosa Street, Roxas Blvd., Ermita
料金:無料
アクセス:
最寄り駅はLRT(Line1)U.N.アベニュー駅
マカティ中心部から約30〜60分(交通状況により異なる)
※Grab Carなどタクシーの利用がおすすめ
マニラ・カトリック大司教が本拠を置く、フィリピンで最も重要な教会とされているのが、イントラムロスにあるマニラ大聖堂です。スペイン統治時代の1571年に創設されましたが、第二次世界大戦で破壊され、現在の建物は戦後にロマネスク様式で再建されたものです。
何と言っても見どころは、アジア最大級のパイプオルガンと、フィリピンの芸術家による美しいステンドグラス。高い天井と荘厳な内装、神聖な雰囲気に心が洗われるようです。
マニラ大聖堂では、結婚式が行わることもしばしば。その場合でも、自由に誰でも中に入ることができます。フィリピンの結婚式はカジュアルで、招待を受けていない人でも参列し、一緒にお祝いすることができるのです。
ただし、教会はとても神聖な場所。マニラ大聖堂では厳しいドレスコードや撮影禁止のルールはありませんが、見学の際はマナーを守り、お祈りされている方の邪魔にならないようにしましょう。
<マニラ大聖堂 Manila Cathedralの基本情報>
住所:Cebildo St., Cor. Beaterio, Intramuros
時間:6:00〜17:30
料金:無料(寄付)
備考:入口で手荷物検査あり
サンチャゴ要塞はイントラムロスの北端に位置し、かつて最も重要な守備の要として機能していました。また、第二次世界大戦中、日本軍の占領下で多くのフィリピン人が命を落とした場所でもあります。敷地内に一歩足を踏み入れると、その歴史を今でも肌で感じることができます。
きれいに整備され、石畳の広がる敷地内は散歩にも最適。多くの観光客で賑わっています。ミニゴルフ場も隣接しており、要塞内を散策していると、ゴルフを楽しむ人々に遭遇することも。激動の歴史の中心にあった要塞と、のどかな風景とのコントラストが楽しい、イントラムロス観光では外せないスポットです。
<サンチャゴ要塞 Fort Santiagoの基本情報>
住所:Gen. Luna St., Intramuros, Manila
時間:8:00〜19:00
料金:大人PHP75.00、こどもPHP50.00
マニラでは、街の至るところでスターバックスを見かけます。ここイントラムロスのスターバックスはその中でも特別。19世紀まで使われていた軍の保管庫を改装して作られた店内は、レトロで味わい深い雰囲気です。
<スターバックス Starbucksの基本情報>
住所:Muralla St. cor Mag corner, Magallanes Drive, Intramuros, Manila
時間:月−金 6:30〜22:30/土・日 休み
フィリピンならではを味わいたければ、ファーストフード「Jollibee」もおすすめ。こちらもイントラムロス内に店舗があります。おなじみのハンバーガーやポテトのほかに、フィリピン人の大好きなチキンやパスタのメニューも豊富。滞在中に一度は味わいたい、フィリピン人のソウルフードです。
<ジョリビー Jollibee の基本情報>
住所:Andres Soriano Street, Intramuros, Manila
時間:6:00〜22:00
この他にも、マニラ唯一の世界遺産「サン・オウガスチン教会 San Agustin Church」、フィリピンのアカデミックな世界が覗ける「国立博物館 National Museum」、かつてのスペイン特権階級の暮らしが分かる「カーサ・マニラ博物館 Casa Manila Museum」など、イントラムロスには見どころがたくさん。マニラ中心部からも近く、観光には最適の場所です。
乾期(12月〜5月頃)の来訪がおすすめですが、午後は日差しが強く気温も上がるので、午前中の方が気持ちよく過ごせます。帽子や日傘などの対策も忘れずに。
2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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