今回ご紹介するレストラン「トラットリア ディ ヴィーア セッラ」は、北伊エミリア・ロマーニャ州の州都ボローニャにあります。この街はイタリア国内でも「美食の街」として有名で、食に対する意識が高いボローニャ人を満足させるレベルの高いお店がひしめき合います。
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見るお店は観光名所が集まる旧市街から駅を挟んだ反対側の住宅街にひっそりと佇んでいます。交通の要所であるボローニャ中央駅からは歩いて5〜7分と近くて便利です。
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見る「トラットリア ディ ヴィーア セッラ」の前身は、ボローニャのお隣りモデナ県のアペニン山脈の麓にあった人気レストラン。2012年に店名を変えて大都市ボローニャに心機一転オープン。モットーは「山の味を街でも」。食材選びや昔ながらの調理法にこだわるお店の姿勢は地元っ子や食通の観光客に支持され、店内は連日大賑わい。お店は赤い建物の1階で店名はお店があるルイジ・セッラ通りにちなんだものです。
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見るお店を切盛りするのは接客担当のフラヴィオ氏(写真)とシェフのトマーゾ氏。17年間タッグを組む息ぴったりのふたりです。フラヴィオ氏は「ようこそ!料理はお口に合いますか?」と各テーブルに声をかけて周る気さくな性格。料理の説明もきちんとしてくれます。どんな環境で育った原料か、どのように調理されたか?をきちんと理解して食べることは今の時代とても大切で贅沢なことです。
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見るスローフードとは、80年代ファストフードに対する危機感を背景にイタリアで提唱された「その土地にあった生産方法で丁寧に生産された食材を食べることで、食生活とその土地の魅力(文化)を見直しましょう」という考えです。この考え方はイタリアだけでなく世界に広く受け入れられ、北イタリア・ブラの町に本部を置くスローフード協会の会員は現在150カ国にまで増えています。
「トラットリア ディ ヴィーア セッラ」もこの考えに共感するお店のひとつ。2017年から3年連続でスローフード協会が推薦するスローフードを体感できるレストランに選ばれています。
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見るおよそ35席の客席は窓があるメインダイニングを含め3つの空間に分かれます。カントリーが混ざったクラシック調の絶妙なインテリアはオーナーふたりのセンスの良さが伝わります。気取らずに料理が楽しめる居心地のよさ、これも人気店である理由のひとつかもしれません。
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見るお店のメニューには肉やチーズのみならず小麦粉や塩にいたるまで原料の仕入先が表示されています。”責任をもってお客様のために厳選しているからこそ伝えたい”というオーナーふたりの気持ちの表れです。
そして、スローフード協会の方針のひとつに「昔ながらの価値ある食材の保護」があります。大量生産&低価格に押されてこの土地特有の食材が消えてしまわないよう、このお店でも積極的に地元の小規模生産者を支援しています。
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見るお店のメニューは定番の品々に加えて日替わりの逸品が毎日登場。店内の黒板には前菜2種、パスタ1種、メインディッシュ2種が手描きされ、季節の食材を使ったご馳走を楽しむことができます。
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見るこのお店で食べてほしいパスタ料理が「黄色のタリアテッレ」。ボローニャ発祥のミートソース”ボロネーゼ”かと思いきやこの土地の隠れた伝統料理です。生ハムをミンチにしてトマトピューレで煮込み、卵入りの黄色いパスタ”タリアテッレ”にかけたもの。長時間煮込んだ生ハムはさっぱりとした味わいに仕上がり、パスタは程よい弾力がちょうどよい食感です。
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見る内陸に位置するボローニャでは昔から肉料理をよく食べます。このお店でも昔ながらの調理法で仕上げた肉が主役のメインデッシュがたくさん。軽めに済ませたい人には「サラミの盛合せ」がオススメ。特産のモルタデッラソーセージをはじめ、生ハム、豚首肉のコッパなど合計6種類が味わえます。
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見るサラミに併せて注文したいのが伝統パン「ティジェッレ」。小麦の甘さがふんわりと香る絶品の薄焼きパンです。ナフキンに包まれキッチンからアツアツの状態で運ばれてきます。最初のひとくちはシンプルにそのままで。小麦本来の美味しさをかみ締めてください。注文は1つ(0.5ユーロ)から可能です。
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見る日替わりメニューの人気者は「牛ほほ肉の煮込み」。とろ火でじっくりと煮込んだほほ肉は口の中でホロホロと崩れていきます。この美味しさは食べた人だけが知る極上の幸せ!
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見る食後のデザートにはボローニャ人が泣いて喜ぶ「ズッパ・イングレーゼ」を。アルケルメスと呼ばれる赤いリキュールをたっぷり染みこませたスポンジケーキとカスタードクリームを交互に重ねたイタリアを代表するデザートのひとつ。ボローニャ風ズッパ・イングレーゼは、さらにチョコレートクリームが加わるのが特徴です。
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見る甘さ控えめのデザートをお望みなら「手作り菓子の盛合せ」がオススメ。アルバーナ・ドルチェという特産のデザートワインにお菓子を浸していただきます。
奥左のスパイスがたっぷり入った「パン・スペツィアーレ」や手前左のブドウジャムを生地で包み半月形にした「ライヴィオーレ・ディ・サンジュゼッペ」、手前右のブドウジャムとチョコレート、干しイチジクをクッキー生地で包んだクリスマス菓子の「ピンツァ」はどれもこの土地で生まれたお菓子です。見逃さずに味わってくださいね!
写真:ケイコ ソリーノ
地図を見る住所:Via Luigi Serra 9/B, 40129 Bologna
電話番号:+39-051-631-2330
営業時間:ランチ/12:00〜14:00、ディナー/19:00〜22:00
(火曜日と水曜日はディナーのみ営業)
定休日:月曜日、日曜日
アクセス:ボローニャ中央駅から徒歩5〜7分
※ランチ・ディナーともに予約するのがベターです。
2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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