写真:藪内 成基
地図を見るフィレンツェを象徴する景色として知られるドゥオーモ(大聖堂)。正式にはサンタ・マリア・デル・フィオーレ(花の大聖堂)と呼ばれ、赤レンガで造られたクーポラ(最上部のドーム)が目を見張る美しさです。
写真:藪内 成基
地図を見るこのドゥオーモを中心にしたフィレンツェの街並みを一望するのにぴったりなのが、ドゥオーモから南1kmほどの小高い丘に広がる「ミケランジェロ広場」です。フィレンツェ随一の展望を求めて、多くの観光客でにぎわいます。
写真:藪内 成基
地図を見るミケランジェロ広場向かいの一段高い立地にたたずむ教会は、サン・ミニアート・アル・モンテ教会。白と緑の大理石で美しく飾られています。夕陽に照らされる一層美しい姿を見せてくれます。
<ミケランジェロ広場の基本情報>
住所:Piazzale Michelangelo
アクセス:サンタ・マリア・ノヴェッラSanta Maria Novella駅からバスで約20分、終点下車または徒歩約40分(2.5km)
写真:藪内 成基
地図を見るミケランジェロ広場から一望するフィレンツェの街はうっとりする美しさですが、少し見方を変えるとフィレンツェの別の側面が見えてきます。
ミケランジェロ広場から視線を下げると、城壁が延びていることが分かります。城壁の先には、何やら建物や石積みの影。この丘陵地は「ベルヴェデーレの丘」と呼ばれ、ふもとには世界遺産のイタリア庭園「ボーボリ庭園」が広がっています。また、石積みの正体は「ベルヴェデーレ要塞」。五稜郭(北海道函館市)のように五角形に近い形状をし、まさに城壁に沿ってベルヴェデーレの丘を防衛しています。
写真:藪内 成基
地図を見る実際に城壁に沿って歩きながらボーボリ庭園へアクセスすることが可能です。フィレンツェは古都でありますが規模が大きいため、あまり城壁に出会うことはありません。ですので、目近に城壁を見られる貴重な場所なのです。
ミケランジェロ広場ふもとに、ベルヴェデーレ通りVia di Belvedereが城壁に沿って延びています。オリーブの木が植えられていたり、民家の塀には半月形に加工された石が施されていたりと、城壁沿いに住む人々の生活が感じられます。
写真:藪内 成基
地図を見るさらに城壁にぽっかり穴が空いた場所にも遭遇します。旧市街への入口のひとつ「サン・ミニアート門」。城壁の内外を人々や車、バイクがひっきりなしに行き交います。
写真:藪内 成基
地図を見る坂を上りきると立ちはだかる石積みの壁。これがベルヴェデーレ要塞です。フィレンツェを守る心強い存在であったに違いありません。
写真:藪内 成基
地図を見るボーボリ庭園はイタリアで最も美しい典型的なイタリア庭園と称され、ヨーロッパの宮廷での造園のモデルになったとさえ言われます。噴水や洞窟、彫像が配され、「糸杉の大通り」や「リモナイア(レモンの温室)」など自然との共生も彩を添えています。東京ドームとほぼ大きさが同じ広大な敷地ですので、じっくりと過ごしたい庭園です。トスカーナ地方の田園風景とフィレンツェの街並みを同時に展望することもできます。
このボーボリ庭園を擁するのがピッティ宮殿。フィレンツェの有力者、ピッティ家の邸宅でした。ボーボリ庭園もピッティ宮殿も映画『インフェルノ』の舞台としても知られます。見覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
<ボーボリ庭園の基本情報>
住所:Piazza Pitti, 1
電話番号:+39-055-229-8732
アクセス:サンタ・マリア・ノヴェッラSanta Maria Novella駅から徒歩約30分(2km)
写真:藪内 成基
地図を見る『インフェルノ』のロケ地と言えば、ピッティ宮近くのヴェッキオ橋も有名です。アルノ川に架かるヴェッキオ橋は、フィレンツェ最古の橋。木細工の店が軒を連ね、観光客でにぎわっています。ヴェッキオ橋2階部分の「ヴァザーリの回廊」が「秘密の回廊」として『インフェルノ』に登場します。
フィレンツェ屈指の展望スポット、ミケランジェロ広場から世界遺産ボーボリ庭園を結ぶ城壁散歩をご紹介しました。城壁沿いを歩いてみると、フィレンツェの中世都市としての歴史や人々の生活感が見えてきますので、ますますフィレンツェの旅が楽しくなりますよ。ボーボリ庭園やミケランジェロ広場については、下記の関連MEMOもご参照ください。
2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/4更新)
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