本当に無料?宮城 栗駒山麓ジオパークビジターセンターの美しさがやばい!

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中三川 洸太のプロフィール写真 中三川 洸太 癒し系温泉マニア、一人旅案内人、自然・地誌系ライター

地域の自然や歴史を学べるビジターセンターは、旅の情報収集に誰でも気軽に寄れる拠点施設。しかし、そんなビジターセンターも、情報量が少なすぎたり、展示されている内容が難しすぎたり、その施設によってクオリティはまちまちです。今回は、宮城県栗駒山山麓に2019年4月にオープンした、山から平野に至る地形情報を様々な仕掛けで楽しめる、博物館並みのクオリティを持つ施設をご紹介します。

栗駒山へアクセス途中、小学校をリニューアルした近代的空間!

栗駒山へアクセス途中、小学校をリニューアルした近代的空間!

写真:中三川 洸太

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栗駒山麓ジオパークビジターセンターは、宮城県を代表する活火山・栗駒山の主要観光地へ向かう国道457号線沿いに、2019年4月に完成した施設です。

実はこちら、平成25年に閉校した地域の小学校をリニューアルし、ビジターセンターとして再利用したものです。館内は学校としての面影を残しながらも、白壁の美しい美術館のような、広く近代的な空間になっています。

栗駒山へアクセス途中、小学校をリニューアルした近代的空間!

写真:中三川 洸太

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ビジターセンターは、その地域の観光情報を提供することと同時に、地域の地図や自然、歴史などの基礎情報を訪れた方々に解り易く提供してくれる場所です。こちらのビジターセンターは、特に後者に特化しており、地域の学術情報の専門家や、研修を受けた地元のガイドが複数常駐しています。

因みに日本ジオパークとは、地域の貴重な地質・生態・文化などを知ることができる場所を守り、そして活用しようとしている地域で、専門家の団体が認定しています。そのうちの1つである栗駒山麓ジオパークは、平成20年に起きた岩手宮城内陸地震の記録や経験と同時に、大地がもたらす恵みの豊かさを伝えていくことをテーマとしています。

栗駒山へアクセス途中、小学校をリニューアルした近代的空間!

写真:中三川 洸太

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なんだかちょっと難しそうかなと思えば、こんなスペースも。エントランスの地図のすぐ横には、謎の大きな白い壁があります。実はこちらは、来館者が自由に絵を描いたり、記念に文字を記すことが許された巨大落書きスペースです。

多くの来場者の声が聞きたいという設立者の想いと、遊び心が伝わってくるような空間です。特に、お子様連れの来館者に人気を博しています。

床一面の空中写真!パノラマ散歩で地形を学ぶ

床一面の空中写真!パノラマ散歩で地形を学ぶ

写真:中三川 洸太

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エントランスルームから“展示室1 大地のいとなみ”へと足を踏み入れると、床一面に広がる空中写真!手前側が標高約5mの沼や平野部、一番奥が標高1,626mの栗駒山となっており、東西40kmの区間を写真で楽しめます。

栗原市のほぼ全域を移した写真は精度も高く、地理好きなら見入ってしまうこと間違いなし!まるで空から実際に町を眺めているような気分にさせてくれます。

床一面の空中写真!パノラマ散歩で地形を学ぶ

写真:中三川 洸太

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横の壁には、床の写真と対応して、カラフルで読み易いパネルや液晶画面の映像でも紹介されています。そこでは、写真の場所を平野から山に行くに従い平野部、丘陵・段丘部、山腹・山麓部、栗駒山本体部の4つのゾーンにわけ、それぞれの場所の土地の成りたちや地質、それと関連した産業遺産などが紹介されています。

写真と対応させながら読んでいけるので、内容がイメージしやすいのが嬉しいです。

床一面の空中写真!パノラマ散歩で地形を学ぶ

写真:中三川 洸太

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それぞれのエリアを代表する大地の遺産は、立体模型で表現されています。この模型、実は地元のガイドさんの手により、中におもちゃが追加されるなど、少しずつ変化もあるようですよ。

震災の教訓を活かす!考えて楽しむ体験展示

震災の教訓を活かす!考えて楽しむ体験展示

写真:中三川 洸太

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平成20年に発生した岩手宮城内陸地震により、栗原市は大きな被害を受けました。その記録や教訓を未来へ伝えていこうというのが、栗駒山麓ジオパークの大きな狙いです。

“展示室3 自然の脅威と防災”では、この地域の災害の記録を紹介しています。特に、岩手宮城内陸地震については、液晶画面による映像などでも紹介され、事細かに知ることができます。

震災の教訓を活かす!考えて楽しむ体験展示

写真:中三川 洸太

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展示室の奥へと進むと、災害時の対応をパネルと体験で学べるエリアがあります。どうして災害が起こって、その被害を減らすためにどうすれば良いのか、そのための現場の知恵がなぞなぞ感覚で学べる仕組みになっています。

震災の教訓を活かす!考えて楽しむ体験展示

写真:中三川 洸太

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こちらは体験コーナーの1つ。これは、災害が起こった時の様子を漫画にして、それぞれの場面での登場人物のセリフを空欄に埋めていくというものです。

登場人物になったつもりで物事を考えることで、災害時の思考を疑似的に体感するという、新しい感覚の学習体験ができます。

まるで映画館!巨大スクリーンで学ぶ土地の成り立ちと四季

まるで映画館!巨大スクリーンで学ぶ土地の成り立ちと四季

写真:中三川 洸太

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最後にもう1つ!こちらのビジターセンターの目玉の一つが巨大スクリーンシアターです。

このシアターはかつての小学校の多目的ホールを利用したもので、毎日数分間隔で栗原市の大地の変動、震災の記録と自然の四季に関する映像の上映会が行われています。

まるで映画館!巨大スクリーンで学ぶ土地の成り立ちと四季

写真:中三川 洸太

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スクリーンの高さは多目的ホールの2階以上!さらにこのスクリーンの魅力は、その上に自分も立つことができるということ。写真は、伊豆沼という湖からマガンが一斉に飛び立つ映像です。まるで自分の足元に鳥が飛びだしてくるような不思議な気分が味わえます。

まるで映画館!巨大スクリーンで学ぶ土地の成り立ちと四季

写真:中三川 洸太

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シアターは多目的ホールの2階からも見ることが出来ます。岩手宮城内陸地震でできた日本一巨大な地滑り形成の迫力や、雪などの四季折々の美しい色合いを、映画館の特別席で見ているような感覚です。

栗駒山周辺の自然の様子から災害の記録まで、楽しみながら網羅的に学べる栗駒山麓ビジターセンターは、様々なご利用の仕方が可能です。栗駒山や伊豆沼観光をより楽しむための拠点としてもよし、時間つぶしにふらっと寄ってみるもよし、ちょっと真面目に防災について学んでみるもよし、シアターや空中写真の迫力を誰かと楽しむもよし。ビジターセンターよりも、地域の他の場所でお金を遣って欲しいとの想いから、館内は全て無料です。また、スタッフの皆さんも魅力的なので、来館時はぜひともいろいろとお話してみてください!

栗駒山麓ジオパークビジターセンターの基本情報

住所:宮城県栗原市栗駒松倉東貴船5番地
電話番号:0228-24-8836
アクセス:東北自動車道若柳金成ICから車で約30分
     東北自動車道築館ICから車で約40分
     JR東北新幹線くりこま高原駅から車で約40分
開館時間:9:00-17:00(3-11月)/9:00-16:00(12-2月)
休館日:火曜日(祝日の場合は翌平日)・年末年始
入館料:無料

2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/04/11 訪問

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