写真:浅井 みら野
地図を見るリューデスハイム出身のヒューゴ・アスバッハがフランスに渡り、そこで良質で名高いコニャックと出会ったことから始まったアスバッハの歴史。そこで習得した醸造のノウハウを自国に持ち帰り、地元リューデスハイムで作られるリースリングワインと融合し、ドイツ産ブランデーが誕生しました。
商品名は企業名と同じ、アスバッハ。オリジナルと呼ばれる醸造期間が3年のものから、8年、12年と続き、最も長いもので21年。他にもベルリンの壁崩壊を記念したモデルや詩人ゲーテにちなんだものなど幅広い品揃えでファンを魅了しています。
写真:浅井 みら野
地図を見る春からクリスマス前の期間、アスバッハではビジターセンターがオープンします。つぐみ横丁で賑わう旧市街ではなく、新市街が広がるリューデスハイムの東側に位置し、建物の中に入ると「ワイン精神(Der Geist Des Weines)」の文字がお出迎え。良いブランデーには良いワインが欠かせないという、ワインが土台になっているこの土地らしい文面です。
ビジターセンターでは、アスバッハのブランデーが販売されています。隣接するバーカウンターでは試飲も(有料)。1か月に2〜3回ほど蒸留所の見学ツアーも実施されていて、スケジュールはホームページで確認できます。夏のハイシーズンになると満員になることもありますので、事前予約がおすすめです。
写真:浅井 みら野
地図を見るツアーでは最初にアスバッハの歴史を辿る映像を鑑賞します。言語はドイツ語ですが、アスバッハが販売されたばかりの広告など20世紀前半の雰囲気が伝わる映像が流れますので、映像だけでも楽しめる内容です。
写真:浅井 みら野
地図を見る15〜20分ほどの映像を見たら、今度は蒸留所を見学。重厚なタンクに発酵したブドウを入れ、加熱と冷却を繰り返し、アルコール度数が高い液体を抽出していきます。
写真:浅井 みら野
地図を見るアスバッハのアルコール度数は38%前後ですが、抽出されたばかりだと70%にも及び、色も無色透明です。ここから水を加えて適度な度数に調節し、樽で熟成させることでハチミツ色のブランデーに変化していきます。
人の手から離れて樽の中でブランデーが出来上がる期間も、アスバッハの職人精神に余念がありません。ドイツ国内で唯一、自社で専用の樽職人を抱え、樽に使う同じ木材でも用途によって生産地を使い分けるこだわりです。
写真:浅井 みら野
地図を見る蒸留所にはブランデーが完成するまでの行程が記された案内板があり、より詳しく理解できます。手間暇かけて製造されたブランデーの長い道のりが分かったところで、ツアーは最初のショップに戻り、終了。最初に見た時に比べ、ボトル1本1本がより輝いて見えるはず。
写真:浅井 みら野
地図を見るショップでは試飲もできますので、ぜひ1種類ではなく飲み比べを。熟成期間によって色の濃淡はもちろん、味もフレッシュから徐々にマイルドに変容していく過程を味わえる絶好の機会です。1本丸ごと購入するには値を張るプレミアものも試飲だとお手頃価格なので安心です。
写真:浅井 みら野
地図を見るショップにはブランデー以外のアスバッハの商品も並んでいます。チョコレートでアスバッハを包んだアスバッハ・プラリネは、女性でもアスバッハの味を楽しめるようにと想って誕生した人気商品です。
写真:浅井 みら野
地図を見るマグカップやエコバッグなどのグッズも販売しています。様々な商品が並ぶギフトショップではコーラとアスバッハを混ぜたリキュールが売っていたり、オリジナルカクテルのレシピを公開したりと、アスバッハの楽しみ方が無限大に伝わってきます。
リューデスハイムのつぐみ横丁では、コーヒーにアスバッハを加えたリューデスハイマー・カフェ(Rudesheimer Kaffee)がご当地メニューで人気です。ぜひ訪れた際は、ワインの名産地で育まれたブランデーでほろ酔い気分になってみてはいかがでしょうか。
住所:Ingelheimer Strasse 4, 65385 Rüdesheim am Rhein
電話番号:+49 6722-497345
営業時間:3/1-12/22 9:00〜17:00
定休日:日・月曜(祝日の場合は営業)
アクセス:鉄道リューデスハイム駅より徒歩25分
2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
浅井 みら野
イタリア生まれ、ドイツ育ちの日本人です。まだまだ知られていないけど、魅力的な土地を世界、国内問わず紹介しています。ヨーロッパ、アメリカ方面が多いですが、呼ばれればどこへでも。冬はゲレンデに出没すること…
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