隠しキリシタンの里?大分・竹田の城下町に潜むミステリー

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隠しキリシタンの里?大分・竹田の城下町に潜むミステリー

隠しキリシタンの里?大分・竹田の城下町に潜むミステリー

更新日:2019/04/22 02:21

小野 浩幸のプロフィール写真 小野 浩幸 ミステリアス・スポット研究家

岡藩(現大分県竹田市)は、最多時には1万5千人もの信者がいた豊後国最多のキリシタンの里で、数多くの貴重な遺物や遺跡が残されています。一説では、他藩のような弾圧や破壊から隠れての信仰でなく、藩ぐるみで隠してきた「隠しキリシタンの里」ではないかと云われています。知れば知るほどに深まる謎をあなたの目で確かめてみませんか。

城下町に残る謎のエピソードをどう読み解く?

城下町に残る謎のエピソードをどう読み解く?

写真:小野 浩幸

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城下町の武家屋敷通りからすぐ裏手にある「キリシタン洞窟礼拝堂」は、元和年間(1600年代)初期に掘られた日本で唯一の人工洞窟礼拝堂で、禁教令が出たのちも二人の外国人宣教師が隠れ住んだと云われています。また、この場所がヨハネ・ディダーコという洗礼名を持つ家老の古田重治氏所有する土地であったのではないかという説もあります。もし事実であれば、家老自らが危険を冒して宣教師を匿ったということになります。

興味深いのは、竹田の城下町内には他にもこれに似た五角形の洞窟が多く分布しており、多くが稲荷社として祀られていることです。信者数が1万5千人もいれば、当然それに見合った礼拝堂があっても不思議はありません。キリシタン洞窟礼拝堂の正面側にも朱鮮やかな稲荷神社が祀られており、思わずお稲荷様がカモフラージュ役になっていたのでは?と想像してしまいます。

<キリシタン洞窟礼拝堂の基本情報>
住所:大分県竹田市殿町
アクセス:JR豊後竹田駅から車で約6分

城下町に残る謎のエピソードをどう読み解く?

写真:小野 浩幸

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城下町から少し離れた場所にある「鏡処刑場跡」には、天明年間に建てられた鎮魂碑が残っています。岡藩内で処刑されたキリシタン95名のうち、ここで処刑されたのは僅かに44名で、府内や臼杵など近隣の藩と比べると一桁少ないことには、やはり疑問を感じてしまいます。

<鏡処刑場の基本情報>
住所:大分県竹田市会々
アクセス:JR豊後竹田駅から車で約3分

城下町に残る謎のエピソードをどう読み解く?

写真:小野 浩幸

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竹田キリシタンの礼拝堂は洞窟だけに終わりません。元文3年(1783年)に商家の地下に礼拝堂が造られていたことが発覚する事件が起こりました。数十名の人が踏み絵を行っている最中に広間の床が抜けて、役人もろとも地下に転げ落ち、そこにはマリア像が安置された祭壇が設けられていたそうです。現在でも古い地下室のある商家が3軒ほどありますが、残念ながら個人の邸宅なので見ることは出来ません。

姫野一郎商店では、先祖代々伝わる青銅製の十字架と底に十字が描かれた盃を見せてくれます。

岡城内に400年隠された秘密の真相は?

岡城内に400年隠された秘密の真相は?

写真:小野 浩幸

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岡城は、かつて島津軍3万7千人を僅か1千人で守り、難攻不落の城として名を馳せました。城内でも不思議な「隠し」のエピソードが残っています。

<岡城址の基本情報>
住所:大分県竹田市大字竹田2761
入城料:高校生以上300円、小・中学生150円
利用可能時間:入城手続きは9時〜17時まで
アクセス:JR豊後竹田駅から車で約7分

岡城内に400年隠された秘密の真相は?

写真:小野 浩幸

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明治4年、城を取り壊す際に見つかった「サンチャゴの鐘」。もともとは長崎のサンチャゴ病院付属教会にあったものと思われますが、いつ、どのようにして竹田の地に運ばれたのか分かっていないのです。

岡城内に400年隠された秘密の真相は?

写真:小野 浩幸

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岡城西の丸に「不浄蔵」と呼ばれる信徒から没収したキリシタン遺物を収蔵する蔵があり、岡藩は途中からこの蔵を稲荷社に変えて、サンチャゴの鐘や他の遺物を隠してきたとされています。昭和36年、その稲荷社のあった真下の藪で発見されたのがこの「聖ヤコブ石像」です。石の成分を分析したところ、国内のものでなく、地中海沿岸の国でとれる砂岩だとの結果が出ました。

竹田の城下町から郊外へ!ミステリアス・スポットを訪ねて

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写真:小野 浩幸

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「竹田キリシタン研究所・資料館」では、竹田市に受け継がれるキリシタン遺物や貴重な資料を見ることができます。「サンチャゴの鐘」や「聖ヤコブ石像」も精巧なレプリカが展示されていますが、中でも見ごたえあるのが「山の神」。一つ目の顔、鳥のような形をした男女の不思議な石像レプリカで、オリジナルは、炭酸泉で有名な直入町長湯の某民家が所有しています。

「竹田キリシタン研究所・資料館」を最初に訪ねて色々な情報を収集してから、周辺のスポットをめぐるようにすると効率良くまわることができます。

<竹田キリシタン研究所・資料館の基本情報>
住所:大分県竹田市竹田町581
電話番号:0974-63-3383
開館時間:9:30〜17:00
休館日:毎週月曜日
入館料:無料
アクセス:JR豊後竹田駅から徒歩で約3分

竹田の城下町から郊外へ!ミステリアス・スポットを訪ねて

写真:小野 浩幸

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竹田市荻町宮砥にある籠目権現。ここに十字の石碑と古代ギリシャ戦士のような格好をした不思議な石像が祀られています。身についている衣装も日本人とは思えません。
この周辺にもキリシタン墓がいくつも見られることからキリシタンとの関連性を伺わせますが、実際は何の確証もありません。

<籠目権現の基本情報>
住所:大分県竹田市荻町九重野(奥豊後グリーンロード沿いにある鳥居を下る)
アクセス:JR豊後竹田駅から車で約25分

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写真:小野 浩幸

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竹田市上坂田にある磨崖仏(神像)も憤怒の形相と翼のような造形があることから、キリシタンと関係があるのではないかと云われていますが謎に包まれたままです。

<上坂田の磨崖仏の基本情報>
住所:大分県竹田市上坂田719
アクセス:
JR豊肥本線豊後竹田駅から車で約20分
阿蘇くまもと空港から車で約1時間30分

知られざるキリシタンの里が面白い

16世紀におけるキリスト教の八大布教地のひとつとして独自の信仰を続けてきた竹田市内には、まだまだ多くの謎に包まれたスポットが点在しています。キリスト教と関係があるのかどうかは明らかになっていませんが、いずれも既存の宗教では見られないものばかり。あなたは、どう推理しますか?

2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/12/05−2019/04/13 訪問

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