写真:カジヤマ シオリ
地図を見る首都のキシナウには、中央〜西ヨーロッパのような街並みはありません。どちらかというと旧ソ連の国々の街並みに近いといえます。なぜなら、第二次世界大戦後に荒廃したキシナウの街の復興をすすめたのは、旧ソ連だったから。モルドバの歴史を学ぶうえで、旧ソ連をはじめ他国との関係を知ることは欠かせません。
街自体は碁盤の目のように道路が整備されています。まずは、自分の足で歩いてみましょう。
新しい高層ビルは、キシナウの中心部にしかみられません。ところどころに廃墟のような建物もあります。決して裕福とはいえないものの、いまはひとつの国として歩んでいます。
写真:カジヤマ シオリ
地図を見る「中央市場」は、モルドバの人々の生活が垣間見えるスポット。高さの違うテントがずらりと並び、たくさんの人が品定めをしています。歩いているだけでも楽しめます。
家電や衣料品は中国産が多いものの、肉や野菜、果物はモルドバ産のものがほとんど。農業や畜産業のさかんなモルドバの特色がつよくあらわれています。お土産にはあまり向きませんが、どっさりと盛られた食材やにぎやかな雰囲気に、わくわくすることでしょう。
写真:カジヤマ シオリ
地図を見るモルドバの歴史をもっと知りたいなら「モルドバ国立歴史博物館」がおすすめ。
モルドバの国のはじまりから、旧ソ連だった時代まで、豊富な展示物とともに学べます。昔の道具や旧ソ連時代のヘリコプターなど、屋外展示も充実しています。隣国ルーマニアとの文化的なつながりを示す展示、旧ソ連との関係性を再現した展示など、モルドバならではの展示ばかりです。
<モルドバ国立歴史博物館の基本情報>
住所:Strada 31 August 1989 121 A, Chisinau 2012
電話番号:+373-22-244-325
アクセス:キシナウ中央駅から徒歩40分
ここで、お昼ごはんにぴったりなモルドバ名物「ゼァマ(Zeama)」を紹介します。だいたいのレストラン・カフェで楽しめる、とてもポピュラーな料理です。
レモンの入った酸っぱいスープに、細切りのにんじん・鶏肉・たまねぎ・パプリカ、麺がたっぷり入っています。素材のやさしい味わいと、あっさりした後味がたまりません。現地の人の間では「二日酔いに効く」とも言われています。モルドバを訪れたら、ぜひ食べておきたい一品です。
写真:カジヤマ シオリ
地図を見るモルドバが世界に誇る名産品といえば「ワイン」!
モルドバはワインの原料・ぶどうが育てやすい気候。紀元前から、モルドバではぶどうが栽培されています。
モルドバでワインの有名な生産地はいくつかあるものの、キシナウからアクセスが便利なのはコドル地区。ここで国営ワイン会社「クリコバ」が、観光客向けに巨大ワイナリーの見学&ワイン試飲ツアーを行っています。ワイン好きはもちろん、モルドバの文化に興味があるなら楽しめること間違いなしのツアーなんです!
写真:カジヤマ シオリ
地図を見るシアタールームでクリコバ社のワインについて学んだあと、カートに乗ってしばらく移動。モルドバ国内のシェア1位を誇るスパークリングワインの製造過程や、熟成中のワインなどを見学します。
ワイナリーはどこまでも続きます。有名な宇宙飛行士「ガガーリン」もワインセラーの見学に招かれたものの、果てしなく続く迷路のような通路に途中で迷子になってしまい、ワインセラーで一晩を明かすことになったというエピソードも。
また、100年以上前のワインも保管されるヴィンテージルームも見学できます。ここでは約100万本のヴィンテージワインを展示。年季が入っていて、ほこりをかぶっているものも多く、その貴重さがわかります。
写真:カジヤマ シオリ
地図を見るツアーの最後には、お待ちかねの試飲タイム。ツアー内容によって、海の中や晩さん会をイメージしたVIPルームへと通されます。赤や白ワインはもちろん、スパークリングやロゼワインも試飲可能。ガイドの説明を聞きながら、心ゆくまでお楽しみください。
ツアー自体は10:00〜1時間おきに開催していますが、ツアーの最後にワインを試飲することを考えると、午後からのツアーがおすすめです。都合のよい時間を選んで予約しましょう。ツアー内容にもよりますが、試飲・ショッピングを含め所要時間は3時間程度をみておくと安心です。
予算にあわせて、試飲なしのツアーから豪華なおつまみ・VIPルームでの試飲付きツアーまで選択できます。公用語のルーマニア語以外にも、英語やロシア語のガイドツアーもあります。自分の希望するツアーを、しっかりと確認しましょう。
<クリコバワイナリーの基本情報>
住所:Strada Petru Ungureanu 1, Cricova 2084
ツアー予約・問い合わせ:公式ホームページの「Booking」より
アクセス:キシナウ中心部からタクシーで約30分
写真:カジヤマ シオリ
地図を見るワイナリーでたっぷりワインを試飲しても、まだ飲み足りないというのなら…1泊して、夜も心ゆくまでワインを飲んで過ごしてみては?
キシナウで1泊するなら「アメージング・イオニカ・ホステル」がおすすめ。ホステルのイタリア人オーナーは、自家製ワインをつくるのが趣味。共有スペースにある冷蔵庫には、つねに自家製ワインがストックしてあります。宿泊客であれば、自由に飲んでOK!毎晩、自家製ワインを片手に宿泊客同士が交流しています。
このように、モルドバでは自家製ワインをつくるのが一般的。家庭にちょっとしたワインセラーがあるのもめずらしくありません。時間をかけてモルドバを観光するからこそ、楽しめる文化です。
写真:カジヤマ シオリ
地図を見るまた、夜のキシナウを散策するのもおすすめ。中心部にある有名なスポットは、夜になるとライトアップされます。
「勝利の門」はもともと重厚感のあるデザインですが、夜になるとライトアップされてひときわ存在感を増します。まだモルドバという国が、帝政ロシアに併合されていた19世紀後半に作られたものです。ライトアップされる前の、昼の姿と見比べてみてください。
なお、大通り以外はあまり街灯の数が多くないので、夜間の散策は周囲に気を付けて。人気のない場所や廃墟へは近寄らないのがマストです。
モルドバという国が気に入ったのなら、1泊してゆったりと過ごすのがおすすめ。キシナウの喧騒から離れて、旧オルヘイ村やソロカの大自然を満喫するのもよいでしょう。もう1日あれば、クリコバ以外のワイナリーめぐりも可能です。
とはいえ、1日だけでもじゅうぶんモルドバ観光は楽しめます。キシナウだけにとどまらず、モルドバの魅力を満喫してみては?
2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/12/4更新)
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