京都のインスタ映え必至スポット「東福寺本坊庭園」が凄い!

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島塚 渓のプロフィール写真 島塚 渓 トラベルライター

国宝の三門をはじめ、紅葉の名所としても名高い東福寺。抜群の知名度を誇るこの寺院で、最近フォトジェニックな場所として話題なのが「東福寺本坊庭園」。美しい緑色の苔と灰色の切石とのコントラストは、他の禅宗庭園ではなかなか見られない、モダンな感覚に溢れています。
これまで庭園に馴染みがなかった人でも、1度は訪れてみたくなるお勧めスポットになっているので、ぜひチェックしてみてください!

重森三玲が作庭した代表的庭園

重森三玲が作庭した代表的庭園

写真:島塚 渓

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嘉禎2年(1236年)に摂政九条道家(くじょうみちいえ)によって創建された東福寺。境内には様々な観光名所がありますが、今回紹介する「東福寺本坊庭園」もフォトジェニックなスポットとして、SNSで抜群の人気を誇っています。
建物の周り、東西南北にそれぞれ趣の異なる4つの庭園を配置し、モダンな雰囲気を醸し出す名庭として、大きな注目を集めているんです!

重森三玲が作庭した代表的庭園

写真:島塚 渓

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この庭園は、昭和14年(1939年)に作庭家の重森三玲(しげもりみれい)によって東福寺の方丈に作られました。鎌倉時代の力強い風格をベースに、現代芸術の抽象的な構成を取り入れて設計されています。
「永遠のモダン」とも称される独特な意匠は、一般的に難解なイメージのある禅宗庭園とは一味違う、斬新な驚きを与えてくれるはずです!

三玲のアイデアが潜む南庭

三玲のアイデアが潜む南庭

写真:島塚 渓

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方丈に入って、すぐ左手に見えるのが南庭です。白砂で海を、石組によって不老不死の仙人が住む島を表現しています。渦巻のような幾何学模様によって波を表す手法は、水を使わずに山水をイメージさせる枯山水の手法として、みなさんも目にしたことがあるのではないでしょうか。

三玲のアイデアが潜む南庭

写真:島塚 渓

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本坊庭園のなかでも最も大きい南庭は、一見すると伝統的な枯山水庭園のようですが、ここにも三玲独自の工夫が潜んでいるんです。

例えば、石組みに縦長の石だけではなく、横石も使用しているところです。6mほどの長い石を横に寝かせことによって、立石とのバランスがとれ、安定感を与えてくれるようになるんです。このような石組の方法は、前例がほとんどなく、当時の三玲のアイデアによって生み出されたものだと言われています。

「無駄をしない」禅の精神に基づく東庭・西庭

「無駄をしない」禅の精神に基づく東庭・西庭

写真:島塚 渓

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南庭の反対側にある東庭では、こぢんまりとしたスペースのなかに、7つの円柱の石によって「北斗七星」が表現されています。これは日本庭園で初めて星座を表現した作品で、高・中・低の石の高さは、絶妙なバランスで配置されています。

「無駄をしない」禅の精神に基づく東庭・西庭

写真:島塚 渓

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この石の円柱は、実は東司(とうす=トイレ)を解体した際の廃材を再利用したもの。禅の精神による「一切の無駄をしない」という東福寺からの要望を受けて、三玲がアイデアを出し設計した庭園になります。

「無駄をしない」禅の精神に基づく東庭・西庭

写真:島塚 渓

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市松模様のサツキの刈り込みと、仕切りなどに使う「かずら石」によって表現された西庭。この庭も再利用の思想が色濃く反映されています。
サツキの下に敷かれ、直線的な加工が施されたかずら石も、実は廃材をリサイクルしたものなんです。人工的な直線の石を違和感なく配置するデザインとして、この市松模様が採用されたんですよ。

苔が映える絶景の北庭

苔が映える絶景の北庭

写真:島塚 渓

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4つある庭園のなかでも、最も写真などで目に触れる機会が多いのが、こちらの北庭。さきほど紹介した西庭から続く市松模様が、さらに細かくなり、苔と切石で表現されているのがポイントです。
濃密な緑色の苔と、灰色がかった切石のコントラストが目に眩しく、インスタ映え間違いなしの庭園になっています!

苔が映える絶景の北庭

写真:島塚 渓

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最初はほぼ均一に配置されている北庭の市松ですが、しだいに崩れていき、最後は消えてなくなるという構成になっています。石がポツン、ポツンとなくなっていくのは、日本画に使われる「ぼかしの手法」を取り入れたと言われています。
学生時代に日本画を学んだ三玲は、境目を曖昧にする「ぼかしの手法」を庭園に応用し、グラデーションの効いたモダンな雰囲気を醸し出すことに成功しているんです。

東福寺本坊庭園の基本情報

住所:京都市東山区本町15丁目778
拝観時間:
9:00〜16:00(4月から10月末まで)
8:30〜16:00(11月から12月第一日曜日まで)
9:00〜15:30(12月第一日曜日から3月末まで)
拝観料:400円(小中学生300円)

2019年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2019/02/24 訪問

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