写真:Hiroko Oji
地図を見るクロアチア第二の都市スプリットは、かつての古代ローマのディオクレティアヌス帝が建てた宮殿の跡をそのまま旧市街とした、アドリア海沿岸最大の港町です。
赤茶色の屋根瓦が埋める旧市街の中心がペリスティルとよばれる広場で、その周りには大聖堂や洗礼室、民俗学博物館に市立博物館など、見どころがギュッと集まっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るディオクレティアヌス宮殿前にはフェリー乗り場が位置し、西の方には、大きなヤシの木が並ぶ海岸通りが続きます。カフェや飲食店がずらりと建ち並び、テラス席が張り出しており、南国ムードの中で一休みできる一帯です。
写真:Hiroko Oji
地図を見る南国情緒溢れる海岸通りを西に進むと、ルネッサンス風の回廊に囲まれた美しい広場につながります。ここがレプブリカ広場。ホテルやレストラン・お土産物屋さんも入っていて、さらに西にはマルヤンの丘へと続きます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るスプリット最大の観光スポットがディオクレティアヌス宮殿。3世紀末〜4世紀初頭にかけて古代ローマのディオクレティアヌス帝によって建てられた宮殿で、南北215メートル、東西180メートルもの広さがあります。
宮殿を取り囲むのは厚さ2メートル、高さ20メートルもある巨大な城壁。この城壁に囲まれた敷地がそのまま旧市街となっているのです。巨大な門や見張り塔によって軍事施設の特質も混ぜ合わせている宮殿の地下には、巨大な空間が広がっています。
中世には倉庫として、またワインやオリーブオイル造りに利用された地下室で、皇帝の胸像はじめ圧搾機、歴史を紹介するパネルなどの展示が見られます。また、音響効果がよいことから民族衣装をまとった人々による合唱や演奏、舞台など行われることがあります。
写真:Hiroko Oji
地図を見る地下宮殿から階段を上って外に出ますと、宮殿の中心地であるペリスティルに出ます。当初は宮殿の中庭として使用されていた場所で、旧市街を取り囲む城壁にある4つの門から続く道が交差するポイントとなっていて、観光客があふれる広場です。コリント式の柱頭装飾が施された列柱とアーチが周りを取り囲んでおり、観光案内所の入る石造りの教会のような建物や歴史を伝える建物が面しています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るどの建物にも歴史を感じる空間。観光客がいないとタイムスリップしたような錯覚を覚えます。
<ディオクレティアヌス宮殿の基本情報>
住所:Dioklecijanova ul.1,21000,Split
電話番号:+385-98-251-610
開場時間:24時間営業
写真:Hiroko Oji
地図を見るペリスティルに面する八角形の聖ドムニウス大聖堂は、宮殿内でも見応えのある建物。当初ディオクレティアヌス帝自身の霊廟として建てられました。当時は皇帝の石棺が安置されていたのですが、後にキリスト教を迫害したことからキリスト教徒らの怒りをかい、7世紀中頃に破壊され、霊廟は大聖堂へと姿を変えてしまいました。その代わりにスプリット守護神の聖ドムニウスの石棺が安置されています。
大聖堂の外観はいたってシンプルなのですが、入り口の扉は見逃せないもののひとつ!13世紀初頭に樫の木を削って造られ、受胎告知からキリスト昇天までの新約聖書の場面が彫り込まれています。聖堂内には貴重な宗教美術品が溢れ、白い石灰岩を彫って造られた聖スタシュの祭壇や細かで見事な彫刻が施された木製の聖歌隊席などは必見。また聖ドムニウスの聖遺物や金銀細工、イコン、写本などの展示されている宝物室もお見逃しなく。
写真:Hiroko Oji
地図を見る中世に付け加えられた鐘楼が大聖堂に隣接しており、こちらにも上ることができます。狭い階段を上って最上階にたどり着くと、すぐ頭上に見えるのが釣り鐘の姿。
写真:Hiroko Oji
地図を見る高さ60メートルの鐘楼の最上階から得られるのは360度の絶景!上ってきた疲れを一気に解消してくれますよ。紺碧のアドリア海をはじめとして、足元の旧市街の屋根瓦の並び、背後に控える丘やディナル・アルプスの山並みは素晴らしいの一言に尽きます。
<聖ドムニウス大聖堂の基本情報>
住所:Kraj sv.Duje 5
開館時間:
(4〜9月)8:00〜20:00 日曜日9:30〜12:30はミサのため閉館
(10〜3月)8:00〜12:30 日曜は閉館
写真:Hiroko Oji
地図を見る宮殿の北側に隣接するのは、緑あふれるストロスマエロフ公園。旧市街を取り囲む城壁の北側に設置された「金の門」を出ると目の前に広がる憩いの場です。
写真:Hiroko Oji
地図を見るこの公園にあるのが、ぜひ訪れてほしいスポットの一つ「グルグール・ニンスキの像」。グルグール・ニンスキは、10世紀初頭にクロアチアでキリスト教の指導にあたっていた司教で、1929年にこの巨大な像が完成。当時はペリスティル広場に置かれていたのですが、1954年に現在の場所に移動されました。
願い事を唱えながら像の左足の親指に触れるとその願いが叶うといわれており、おかげで親指は金ぴかに!パワースポットとして人気があります。
写真:Hiroko Oji
地図を見るストロスマエロフ公園から城壁外を南に進むとナロドニィ広場に出ます。この広場は14世紀以降、多くの人々の生活の中心となっていた場所で、周辺にはルネッサンス風の邸宅が軒を並べています。そして奥にひっそりと佇んでいるのが、城壁に設置されている4つの門のうちの一つ「鉄の門」。二重構造になっていて、外門と内門の間にある小さなスペースは、中世時代には裁判所のような役割を果たしていました。
写真:Hiroko Oji
地図を見る時間に余裕があれば、海岸通りの端まで歩き、噴水を越えて坂道を登っていってください。白い石造りの階段や半円形の展望所を通って辿り着くのは「マルヤンの丘」。森林公園が広がるこの丘は、世界遺産であるスプリットの旧市街やアドリア海を一望できる隠れた絶景スポットなのです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る途中には可愛らしい石造りの教会が建っています。この辺りからの眺めも楽しめるのですが・・・。
写真:Hiroko Oji
地図を見る丘の一番高いところまでやってくると、そこは隠れた絶景スポット!広々としたテラスに立つクロアチア国旗の足元からは、旧市街を含めたスプリットの町並みと背後に連なるディナルアルプスの山並み、目の前に広がるのは紺碧に輝くアドリア海の眺め。森林公園の自然美の中で静寂な空気に囲まれ、最高の眺望をたっぷり楽しめますよ。
かつての宮殿跡そのものが城壁に囲まれた旧市街となって世界遺産に登録されているスプリット。城壁外にも見どころは続き、見どころの多い町です。このスプリットからは北5キロメートルにあるサロナ遺跡にも足を延ばすことができます。紀元前千年の古代イリュリアの都市だったところで、ローマ時代に繁栄し、後キリスト教中心地となった遺跡です。
また西20キロメートルにあるトロギールへの日帰り観光も可能です。ギリシア植民地として歴史ある沿岸都市で、小さな島に世界遺産となる旧市街が広がり、情緒溢れる素敵な古都です。スプリットの町と合わせてぜひ近郊の観光もお楽しみくださいね。
2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/12/8更新)
- 広告 -