レトロな雰囲気漂う平渓線が走る新北市は台北の北東、約40キロに位置しており、台北市内からは1時間ほどの距離にあります。一般的なアクセス方法は台北駅から列車で九ふん観光の起点でもある「瑞芳駅」で下車し、そこから平渓線に乗り換えるものです。
しかし昨今の平渓線ブームで、特に週末の瑞芳駅からの乗車は通勤ラッシュ並の混雑になることもあります。そこでおすすめしたいのが、比較的混雑の少ない平渓線の終着駅「菁桐(ジントン)駅」からの乗車です。
アクセス方法は台北市内からはMRTで「木柵駅」へ。そこでバスに乗り換え「菁桐駅」へ向かいます。
平渓線を巡る旅では度々途中下車をしますが、その度に切符を買うのは非常に面倒なもの。そんな時に活躍するのが、台北周辺等で利用できる交通系ICカードの「悠遊カード」です。悠遊カードがあればMRTもバスも列車もほぼこれ一枚で乗り降り可能な万能カードですので、できれば事前に用意しておきましょう!
バスに揺られること約40分、ノスタルジックな菁桐から平渓線の旅はスタートします。古くは炭鉱の町として栄えた菁桐では当時の面影を残すリノベーションカフェで列車の出発を待ちましょう。
ローカル線の平渓線は1時間に1,2本程度と本数が少ないため、効率よく途中下車するためにも事前に時刻表でMEMO欄にある台湾鉄道局のホームページで各駅の出発時刻を確認されることをおすすめします。
平渓線で最も有名なのは願いを込めたランタンを空に飛ばす「天燈上げ体験」ができる「十フン」ですが、あまりにも人気があるため休日は混雑で行列ができることも。そこでお薦めなのが比較的混雑が少ない、菁桐駅から1つ目の駅「平渓」です。
平渓駅周辺にも天燈上げ体験の出来る店がたくさんあって、値段は1色150元(500円)、4色200元(700円)と非常にリーズナブル。色にはそれぞれ意味があり、黄色は「商売繁盛」、紫は「学業成就」、赤は「健康」、ピンクは「恋愛」など自分が願いたい色の組み合わせを選ぶことができます。
色の組み合わせが決まったら、次は筆で願いをランタンに書き入れましょう。どんな願いをするかは人それぞれ、この願いを書き込む時間もとても楽しいですよ!
ランタンに願いを書き込んだら、次はいよいよ空に飛ばす番です。天燈上げの場所はなんと平渓線の線路上。1時間に数本しか通らない平渓線だからこそできる体験です。
内側に火が灯されたランタンは熱気でみるみる膨らみ、手を離せばすぐに飛んでいきそう。希望すれば店員さんが写真や動画を取ってくれるのこの天燈上げ体験は旅の記念にもぴったりです!
平渓では天燈上げ体験の他にレトロな雰囲気漂う老街での食べ歩きもおすすめです!小さな老街には土産物屋や芋圓や豆花の台湾スイーツ店が並んでいますが、ひときわ目立つのが昼時には行列のできる台湾ソーセージの店、「鉄道熱腸」です。
鉄道熱腸の名物料理は目の前で手作りされる大振りなソーセージ料理や鶏肉を丸ごと揚げた「香鶏排」。店の周りにはソーセージを焼く香ばしい香りが漂い、なんとも食欲をそそられます。
中でも鉄道熱腸でのおすすめはたっぷりのガーリックや香草がトピングされた「大腸包小腸」です。「大きな腸で小さな腸を包む」という一風変わった名前ですが、文字通り腸詰めにしたもち米のバンズにソーセージ挟んでいただく「ライスドッグ」は平渓で味わいたいローカルグルメの代表です!
<鉄道熱腸の基本情報>
住所:No. 18, Pingxi Street, Pingxi District, New Taipei City
電話番号:+886-2-2495-2032
平渓駅周辺で天燈上げとローカルグルメを堪能した後は、再び平渓線に乗り込み「猫村」として有名な「ホウトン」で途中下車してみましょう。
「猴硐」はCNNの「世界6大猫村」にも選出されたこともあり、駅に降り立った途端、もうそこは猫ワールド。駅構内にものんびりくつろぐ猫があちこちにいて、猫好きにはたまりません!
山側の集落にはカフェや土産物屋が数軒並び、それぞれの店で看板猫が店番をしている姿はなんともキュート。小さな村の中では猫のオブジェや可愛らしいイラストなど、SNS映えするスポットもたくさんありますよ。
また、駅前の土産物屋で販売されているホウトンオリジナルの「猫型パイナップルケーキ」は見た目も可愛らしく、お土産にもぴったりです!
平渓線の旅では人気の観光地「九フン」を訪れることが出来るのも大きなポイントです。九フンまでの行き方は「瑞芳駅」で列車を降り、駅前からタクシーか路線バスの利用となります。
九フンは食べ歩きを楽しんだりお土産を購入したり、平渓線の旅のしめくくりにはぴったりな場所です。また、菁桐駅始発のルートでは九フンが最後の訪問地になるため、時間を調整してライトアップが始まる夕刻の九フンを満喫されるのもおすすめです。
九フンから台北への帰路はタクシーかバスで瑞芳駅へ戻りそこから列車で台北へ戻るのが一般的ですが、おすすめは乗換なしで台北中心部へ戻ることができる「1062番」の直行バスです。ただし、夜景目的で九フンを訪れる人が多いため、夜になると台北直行のバスは長蛇の列になってしまいます。ですので、もし1062番のバスを利用する場合は混雑する前、夕刻のライトアップを見た後に乗車をするのが良いでしょう。
時刻はMEMO欄の「基隆汽車客運」をご参考ください。
見どころいっぱい、台北から日帰り可能な平渓線途中下車の旅はいかがでしたでしょうか?沿線には「十フン」など他にも見どころがあるので、スケジュールと好みに合わせて訪問地を選んで、各駅ごとに特徴のある途中下車の旅を満喫してくださいね!
2019年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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