だ太鼓の修復が完了!奈良の春日大社の国宝殿に圧倒的存在感

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けいたろうのプロフィール写真 けいたろう 旅するグルメライター

雅楽に使用される巨大な太鼓、だ太鼓(だだいこ)。奈良の春日大社が所蔵するだ太鼓は、現存するだ太鼓でも特に歴史が古く、全長6.45mと、あまりの巨大さに見る者を圧倒。

春日大社では、だ太鼓が所蔵されていた宝物殿を平成28年に改修。工事に合わせ、だ太鼓自身の修復も並行で作業。2019年3月、4年に及ぶ修理が完了。だ太鼓が宝物殿に戻り広く一般に公開されるようになりました!

春日大社の国宝殿とは?

春日大社の国宝殿とは?

写真:けいたろう

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古都として長い長い歴史を誇る奈良。神護景雲2年(768)に創建、1250年以上もの間、奈良の歴史を見つめ続け、世界遺産にも登録されている春日大社。

春日大社の国宝殿とは?

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全国に約1000社以上存在するといわれている春日神社の総本社でもある春日大社は、多くの文化財があり社殿に隣接する敷地には宝物殿を所有。

春日大社所有の国宝352点と重要文化財971点をはじめ多くの文化財が納められていました。春日大社では、平成28年度に完了した第60次式年造替記念事業のひとつとして宝物殿をリニューアル。

春日大社の国宝殿とは?

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春日大社の成り立ちなどを解説するインスタレーション設備などを備え、新たに国宝殿という美術館として生まれ変わりました。

日本中を探しても春日大社にしか残っていない文化財も多く「平安の正倉院」とも呼ばれる国宝殿でシンボル的な存在となっているのが、今回紹介するだ太鼓。

だ太鼓とは?

だ太鼓とは?

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そもそも今回紹介する、だ太鼓とはどんな物なのでしょうか?太鼓という言葉が付くことから、楽器であることは想像できるかと思います。

だ太鼓は左右一対の大型の太鼓で、屋外での舞楽演奏に使用。あまりの大きさとともに一般に馴染みのないのが本来の表記である、上の写真に用いられている文字。

旧漢字表記である、この文字は中国語で揚子江に住むワニを表す字でありますが、かつては龍の一種として考えられていました。また、だ太鼓には龍の彫刻が施され、鼓面には揚子江鰐の皮が張られていたという文献もあり、この字が使われているとされています。

だ太鼓とは?

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楽器であることが分かったうえでも、あまりに大きく「これが楽器なのか?」と思ってしまうだ太鼓。全長は6.45mにもなるのですが、実は寄進したとされている人も超ビッグネームで、鎌倉幕府を開いた源頼朝によるものと言われています。

この歴史ある巨大なだ太鼓ですがなんと昭和52年までは、春日若宮おん祭で実際に使用されていました。長年の使用で消耗が激しい状態であっただ太鼓は、宝物殿が国宝殿へと生まれ変わる工事とともに修復。2019年3月に修復が完了し、広く一般公開されることとなりました。

芸術品のような見事なだ太鼓の彫刻

芸術品のような見事なだ太鼓の彫刻

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舞楽演奏に使用される楽器の中でも最も大きいだ太鼓は、本体部分に炎の装飾が施されていることもあり、火焔(かえん)太鼓とも呼ばれおり、見事な装飾は、まるで美術品のよう。

これほど巨大なだ太鼓。収容する国宝殿もだ太鼓が納める前提で建物をデザイン。今回、修復が完了しただ太鼓が運び込まれたことで、ようやく真の姿に完成したということができます。

芸術品のような見事なだ太鼓の彫刻

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すでに説明したようにだ太鼓は2つ1対の楽器で、陰と陽がセットになっています。太鼓本体の上には日形と月形と呼ばれる太陽と月を模した意匠を乗せ、表面に彫られた動物も左の陽が龍であるのに対し、右側は鳳凰が描かれています。

芸術品のような見事なだ太鼓の彫刻

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龍の彫刻は凹凸が激しく力強いのに対し、鳳凰はスマートで華麗な彫刻。意匠のテイストの違いまで、じっくり観察するのをオススメします。

1階には新造のだ太鼓も展示

1階には新造のだ太鼓も展示

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春日大社国宝殿は2階建で、すでに紹介しているだ太鼓は2階に安置されていますが、1階には新造されただ太鼓を設置。

1階には新造のだ太鼓も展示

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こちらのだ太鼓は、製造当時の資料や歴史的背景を参考にし、太鼓全体が極彩色で彩られています。2階のだ太鼓も完成当時は、この色だったと想像されます。

1階には新造のだ太鼓も展示

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1階にある、こちらのだ太鼓は現在も春日若宮おん祭りに使用されます。神事の際には解体して国宝殿から運び出されて御旅所とよばれる会場に設置され、実際に打ち鳴らされます。

なお鼓面の表は美しく保存されていますが、裏面は使用しているのでバチの跡がくっきりと刻まれています。裏面も見れるので1階のだ太鼓を見る時には、裏からの鑑賞もお忘れなく!

だ太鼓以外にも貴重な収蔵品の数々

だ太鼓以外にも貴重な収蔵品の数々

写真:けいたろう

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すでに紹介したように国宝352点と重要文化財971点、そのほか多くの文化財が納められている、春日大社国宝殿ではだ太鼓の公開にあわせ、特別展「だ太鼓〈Da-daiko〉ー超迫力の鎌倉彫刻、復活した世界最大級太鼓ー」を開催。

だ太鼓を中心として、舞楽に関連する文化財を多数展示。だ太鼓が実際に使用されている様子が描かれた絵巻物なども展示されています。

だ太鼓以外にも貴重な収蔵品の数々

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また国宝殿内に併設となる国宝殿小展示室ではART OF THE SUMURAI(アート・オブ・ザ・サムライ)を開催中。サムライの武具防具の独特の美しさに焦点を当てた展示がなされています。

だ太鼓以外にも貴重な収蔵品の数々

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小手や具足、刀剣類が数多く展示されていますが、圧巻は楠木正成による奉納と伝えられている、黒韋威矢筈札胴丸(くろかわおどしやはずざねどうまる)。

胴に加え、兜と大袖(おおそで)で構成された三物皆具(みつものかいぐ)と呼ばれるという大鎧で、南北朝時代初期の傑作で国宝に指定されています。

春日大社国宝殿の基本情報

住所:奈良県奈良市春日野町160
電話番号:0742-22-7788
アクセス:近鉄奈良駅から徒歩約25分
営業時間:10:00〜17:00 ※入館は16:30まで

2019年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/03/31 訪問

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