あの曲に包まれる幸せ…長野・日本電産オルゴール記念館「すわのね」

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万葉 りえのプロフィール写真 万葉 りえ アマチュア写真家

時計をはじめとする精密機器が作られてきた信州で、諏訪大社下社秋宮のすぐ前にあるのがご紹介する日本電産サンキョーオルゴール記念館「すわのね」です。ヨーロッパで生まれ進化してきたオルゴールが、戦後は高い技術でなんと日本の輸出品にまで発展。ここは世界シェア90%以上を占める、オルゴールの聖地ともいえる場所なのです。定番曲はもちろん、大好きなあの人の曲もオルゴールが豊かなハーモニーで聞かせてくれます。

「東洋のスイス」と言われた諏訪地方

「東洋のスイス」と言われた諏訪地方

写真:万葉 りえ

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信州諏訪といえば、諏訪大社ですよね。御柱祭の時でなくても、やはり上社下社それぞれの2社は巡っておきたいところ。その諏訪大社下社秋宮のすぐ前に建つのが、日本電産サンキョーオルゴール記念館「すわのね」です。

戦後の高度経済成長期に、カメラや時計をはじめ精密機器メーカーがたくさん集まって「東洋のスイス」と言われた諏訪地方。本格的なオルゴール造りが始まったのは戦後間もない1946年のことでした。当時はすべて手作業の時代。試行錯誤を重ねて培った数千人の職人の高い技術が、やがて世界シェア90パーセント以上という諏訪ブランドを築きあげていったのです。

2階の展示室で世界のオルゴールの豊かな音を

2階の展示室で世界のオルゴールの豊かな音を

写真:万葉 りえ

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オルゴールというとゼンマイ仕掛けの小さなものを想像しがちですが、すわのねでまずご覧いただきたいのが2階に展示されているヨーロッパを中心とする歴史あるオルゴールです。

2階の展示室で世界のオルゴールの豊かな音を

写真:万葉 りえ

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現代でもスタンダードになっているシリンダー式オルゴールは、18世紀にスイスの時計職人が考え出したといわれています。そして自動演奏をしてくれる唯一の装置として人々に愛され進歩していったのです。

進化していくオルゴール

進化していくオルゴール

写真:万葉 りえ

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19世紀になるとドイツでディスク型のオルゴールが誕生します。ディスクを交換すれば様々な曲が楽しめるこのタイプは、レストランや酒場でかかせないものとなります。コインを入れたら好きな曲を奏でてくれる、後の時代のジュークボックスのように人々の生活に溶け込んでいったのです。

進化していくオルゴール

写真:万葉 りえ

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さらに自動演奏の技術はオルゴールだけでなく、ほかの楽器でも試みられていきます。ごらんの機器はアコーディオンが中心となった迫力満点の演奏をしてくれるもの。

この機器だけでなく、すわのねでは説明と合わせていくつのもオルゴールを実際に動かしてその音色を体感させてくれます。いくつもの音が重なりあって広がっていくハーモニーに、きっとこれまで持っていたオルゴールの概念がきれいに消されていくでしょう。

進化していくオルゴール

写真:万葉 りえ

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その体感の中には、こんなストリートオルガンもあります。簡単なようで一定の速度で回すというのは結構難しいもの。試せる時はぜひ挑戦してみてください。

日本のオルゴール展示室では一世を風靡した懐かしいオルゴールも

日本のオルゴール展示室では一世を風靡した懐かしいオルゴールも

写真:万葉 りえ

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では、次は1階の日本のオルゴールのコーナーを見てみましょう。

はじめは輸入品だったのに、高い技術で世界中に広まっていった日本のオルゴール。その始まりに展示されているのがこちらのオルゴールです。製作者は「東洋のエジソン」といわれ、江戸末期から明治にかけての発明家の田中久重。

日本のオルゴール展示室では一世を風靡した懐かしいオルゴールも

写真:万葉 りえ

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幼少期に「からくり義衛門」と呼ばれていた久重が後に作った時計「万年自鳴鐘」は、久重の天才的な頭脳を表す一番のものでしょう。

平成の時代にこの時計の分析と復元が試みられたのですが、それは最新機器を投入したうえにセイコーなどからも100人の技術者が加わったという超難題プロジェクトでした。なぜならこの時計は、江戸時代に使われた昼夜の長さによって一刻が変動していく時間に加え、太陽と月の動き、二十四節気、曜日、干支までも表示するという複雑なもの。

この時計は現在国立科学博物館に収められているのですが、コンピューターなどない時代に一人でこんな時計を作った彼にしたら、人形の動きもあるオルゴールでもそれほど難しくなかったのかもしれません。

ほかにもいくつものオルゴールが展示されています。ダイヤル式の黒電話が各家庭に普及していた時代に利用されていたオルゴールは、年代によって様々な感想を抱かせるでしょう。

豊かな音に包まれた後は、大好きな曲を探そう

豊かな音に包まれた後は、大好きな曲を探そう

写真:万葉 りえ

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重厚だったり華やかだったり、様々な歴史あるオルゴールのハーモニーに癒された後は、1階のショップでお気に入りの曲を探してみましょう。

シリンダーオルゴールは弁の数が増えるほど音がどんどん豊かになっていきます。曲とシリンダーを収めるケースの組み合わせで世界に一つだけのオルゴールも楽しめます。予算と相談してぜひベストな組み合わせを見つけてくださいね。

豊かな音に包まれた後は、大好きな曲を探そう

写真:万葉 りえ

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さらにここには羽生結弦選手が監修したオルゴールも展示されています。手ごろな価格帯から用意されているのですが、一番人気は、やはりオリンピックの興奮をよみがえらせるオルゴールの最高ランク。あまりの人気に長い順番待ちになっていますが、予約の方には順次お届けしているとのことなので楽しみにお待ちください。

豊かな音に包まれた後は、大好きな曲を探そう

写真:万葉 りえ

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また、組立体験工房では、曲とケース選びよりもっと深く、音が鳴るメカの組み立てから挑戦できます。思い出になるオルゴール造り、時間があれば是非とも体験してください。

歴史ある諏訪大社の門前で、オルゴールの豊かな音色に癒された時間。思い出の小箱を開けば、優しい調べとともに楽しかった時間がよみがえってくることでしょう。

日本電産サンキョーオルゴール記念館「すわのね」の基本情報

住所:長野県諏訪郡下諏訪町5805
電話番号:0266-26-7300
アクセス:
中央本線「下諏訪駅」より徒歩10分
長野自動車道・岡谷ICより約15分。中央自動車道・諏訪ICより約25分
駐車場:完備

※オルゴールショップフロアは入館チケットがなくても入れます。

2019年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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