安芸の小京都・竹原で気分は江戸時代にタイムスリップ

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安芸の小京都・竹原で気分は江戸時代にタイムスリップ

安芸の小京都・竹原で気分は江戸時代にタイムスリップ

更新日:2019/06/10 16:33

磯本 歌見のプロフィール写真 磯本 歌見 フリーライター
その昔は製塩業や酒造業で栄えた町、竹原。JR竹原駅から徒歩約10分のところには、立派な屋敷や由緒あるお寺などが残る「町並み保存地区」があり情緒たっぷり。日本のウイスキーの父で、NHK連続テレビ小説『マッサン』のモデルとなった「竹鶴政孝」のふるさとといえばわかりやすいかも。時間がゆったりと流れる竹原の町並みをぶらりと歩いてみませんか。
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情緒あふれる町並み保存地区

情緒あふれる町並み保存地区

写真:磯本 歌見

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江戸時代に塩や酒造りで栄えた豪商の屋敷や由緒あるお寺が美しい竹原。平安時代には、京都・下鴨神社の荘園として栄えた歴史から「安芸の小京都」とも呼ばれています。

まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような情緒あふれる「町並み保存地区」には、日本を代表する朱子学者・ョ山陽の銅像があるョ山陽広場から入ります。ョ山陽は、父の故郷であるこの竹原の町をこよなく愛していました。

寺山に沿ってゆるく曲がり、町の中心を走る本通り。まちなみ保存地区にふさわしく電柱や電線がない、昔ながらの風情が残ったメインストリートで、今も歴史や文化を守りながら住民が生活しています。

情緒あふれる町並み保存地区

写真:磯本 歌見

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竹原の町家の特徴は、一軒一軒に工夫が凝らされた、さまざまな格子が見られることです。格子は出格子と平格子、塗格子に分けられます。1階部分に多い出格子は、古いものは格子が太く着脱が自由の仕様になっており、吉井邸や大瀬邸に見られます。

虫籠窓や武者窓を呼ばれる2階の窓は塗格子が多く、簡略な出格子をはめ込んだものもあります。

写真は、竹原市の重要文化財、松阪家住宅です。町並み保存地区の中にある代表的な商家の建物。表側の意匠は独特で「てり、むくり」を持った大屋根、つし二階のぬり込めの窓額縁付きの菱格子の出窓、ゆるやかにカーブした庇(ひさし)、彫を組み込んだ出格子など、堂々とした構えが印象的で、室内も清楚で風雅なたたずまいを見せています。室内は見学可能です。

情緒あふれる町並み保存地区

写真:磯本 歌見

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江戸時代末期には、縦格子のなかに横格子を加えるなど、意匠を凝らしたものが作られるようになりました。ハートの模様みたいなデザインもあって、家ごとに異なる意匠を見るだけでも十分まち歩きを楽しめます。

『マッサン』のモデル・竹鶴政孝ゆかりの地

『マッサン』のモデル・竹鶴政孝ゆかりの地

写真:磯本 歌見

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本通りには、古くから今まで酒造りを続け、「小笹屋」の屋号で知られる竹鶴酒造があります。ニッカウヰスキーの創業者で、「日本のウイスキーの父」と呼ばれる竹鶴政孝の生家でもあります。政孝のウイスキー醸造への思いは、NHK連続テレビ小説『マッサン』のモデルにもなりました。

『マッサン』のモデル・竹鶴政孝ゆかりの地

写真:磯本 歌見

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竹鶴政孝とリタの像も見て帰りましょうね。2015年、ドラマ化の翌年に作られた像は、72歳の政孝をモデルにしています。企業や市民からの寄付で建てられたこの像は、その後、市に寄付されました。市民の「竹原愛」を感じますよね。

メインストリート沿いの「憧憬の広場」にありますので、お見逃しなく。

酒の町に来たら酒蔵交流館で試飲せずにはいられない

酒の町に来たら酒蔵交流館で試飲せずにはいられない

写真:磯本 歌見

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竹原には、先ほどのマッサンゆかりの「竹鶴酒造」、「中尾醸造」、「藤井酒造」と、古くから酒造りを続ける竹原三蔵があります。
そのなかで藤井酒造が営むのが「藤井酒造 酒蔵交流館」です。

酒の町に来たら酒蔵交流館で試飲せずにはいられない

写真:磯本 歌見

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江戸時代末期に建てられた酒蔵の一角を改造した酒蔵交流館は、太い柱や天井の梁が150年余りの木造蔵の歴史や伝統を物語り、ほんのりと酒の香りが漂っています。酒蔵ならではの天井が高く落ちついた雰囲気のある空間に合った商品がいろいろと並べられています。無料の試飲コーナーもあるので、試飲して好みの一本を選びたいですね。

酒の町に来たら酒蔵交流館で試飲せずにはいられない

写真:磯本 歌見

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交流館では、粕漬はもちろん、酒粕を使ったラスクやアイスクリームなどフードのほか、純米吟醸の酒粕エキスを使用した美肌石けん「酒花」といったコスメ系の商品も用意しています。

またそのほか、おしゃれ雑貨や竹にちなんだ小物、酒蔵の雰囲気に合う器類など、こだわって選んだお土産もいろいろそろっています。

毎年秋に町全体が幻想的な光に包まれるイベント「憧憬の路」が開かれ、酒蔵交流館もライトアップされます。

<基本情報>
住所:竹原市本町3-4-14
電話番号:0846-22-2029
営業時間:10:00〜17:00
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)

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お寺やお堂も保存地区内に点在

お寺やお堂も保存地区内に点在

写真:磯本 歌見

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町並み保存地区には、商家の主家や蔵なども多く残っていますが、由緒あるお寺も点在しています。その中の一つが、こちら照蓮寺。

古くは定林寺と称し曹洞宗の禅寺でした。竹原小早川氏代々の学問所で、優れた文人を多く輩出しました。境内にはョ春風一族、塩谷志師、石井豊洲、木村好賢、エレキテルの初期実験者 橋本曇斉の墓もあります。

また、寺にある「高麗鐘(こまのかね)」は、総高68.3cm、口径40cm、口縁の厚さ3cmの国の重要文化財です。小早川家が唐物貿易により寄進したといわれ、日本にある高麗鐘の中で3番目に古い峻豊4年(963)と陽刻されています。

朝鮮・中国・日本と3つの国の鐘を持つ寺としても注目されています。

お寺やお堂も保存地区内に点在

写真:磯本 歌見

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本町通りのつきあたり、照蓮寺に上る坂の入り口にあるのが「胡堂(えびすどう)」。こちら、大林宣彦監督の『時をかける少女』で、舞台となったところ。映画ファンなら一度は訪れてみたいところですね。

アニメ『たまゆら』でも、写真好きの主人公が撮影していたのがこちらです。

お寺やお堂も保存地区内に点在

写真:磯本 歌見

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本町通のほぼ真ん中のところにある上吉井邸。上吉井邸は旧郵便局で明治7年から郵便業務を始めました。ここには明治時代に使われていたこのと同じタイプの黒のポストがあり、今でも使われています。

上吉井邸の屋根の上に見えるのが、普明閣です。こちら京都・清水寺の舞台を模して建てられたとされる西方寺の観音堂。この境内や舞台から、竹原の古い町並みが一望できます。ここからの風景も『時をかける少女』に出てきますよ。

このように、竹原はどこを切り取っても絵になる町、存在感のある建物が雰囲気を壊さずに残された町なのです。映画のロケ地になるのにも納得なのです。

竹原のソウルフード「たけはら魚飯(ぎょはん)」をぜひ

竹原のソウルフード「たけはら魚飯(ぎょはん)」をぜひ

写真:磯本 歌見

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竹原は、1650年から300年以上もの間、「塩の町」として大いに栄えました。塩田の持ち主は「浜旦那(はまだんな)」と呼ばれ、豊かな商人文化を竹原に根付かせました。「魚飯」は、その浜旦那が来客時のおもてなしや催事の料理として提供していたものです。

塩田は国策により1960年に廃止され、魚飯を見る機会も次第に減っていきましたが、現在でも町並み保存地区の商家に伝承されている竹原ならではの郷土料理です。

白身魚を浜焼にして身をほぐしたものと卵や添え物をご飯の上に自由に盛り付け、その上からだし汁をかけて味わう郷土料理です。化学調味料は使用せず、お吸い物程度の薄味のだしに仕上げます。

竹原のソウルフード「たけはら魚飯(ぎょはん)」をぜひ

写真:磯本 歌見

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写真は「味いろいろ ますや」のもの。竹の器に並ぶ具材は、ドーマルのそぼろ、焼き穴子、卵、海老、ドーマルの骨の唐揚げ、そのほか、タケノコ、ニンジン、シイタケといった野菜は一品ずつ味付けをします。

たけはら魚飯は、町並み保存地区のなかにある「竹楽」や「美食酒家 とん吉」などのさまざまなお店で楽しむことができます。

値段はもちろん、使用する魚、具材、器はお店ごとに異なります。せっかくなら、竹原のソウルフードを食べてみてください。

町並み観光ガイドを頼みたい

町並み保存地区は、赴くままにぶらぶらするのもいいですが、限られた時間なら町並み観光ガイドを頼むのもおすすめです。所要1時間半〜2時間ほどの散策で、地元観光ガイドさんが、竹原弁全開で美しい町並みを詳しく案内してくれますよ。(2日前までに要予約)

【たけはら観光ガイドの会(道の駅たけはら内)】
電話番号:0846-22-7730
定休日:第3水曜日
ガイド料:2,000円

2019年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2019/02/13 訪問

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