写真:沢木 慎太郎
地図を見るハノイ観光の王道モデルコースとしても人気スポットの「タンロン遺跡」。重厚な遺跡を前に、ベトナム人女性がアオザイ姿で撮影していることも多く、見どころの多い世界遺産です。
場所は、ハノイ旧市街の西側。行き方は、ホアンキエム湖付近からタクシーを使えば10分ほどで行くことができます。
ハノイ駅からであれば徒歩約15分。駅チカなので、ツアーではなく、個人旅行で訪れることが可能。近くには、ベトナム軍事歴史博物館、美術博物館、ホーチミン博物館、文廟といった観光スポットもあるので、これらを巡るのもおすすめです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る世界遺産では、“ハノイのタンロン皇城の中心区域(Central Sector of the Imperial Citadel of Thang Long , Hanoi)”という名前で登録され、見学できる場所は中心区域の一部。
今も発掘調査が進められ、写真のような発掘現場(ホアンジエウ18番遺跡)も見ることができます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るタンロン遺跡は、ベトナム王朝における政治の中心だったエリア。1000年以上の歴史の積み重ねがあり、ベトナム歴代王朝の異なった遺跡が重なっているところが最大の魅力です。
古代宮廷の基礎部の上に、おしゃれな洋風の建物が建っているなど、実にユニーク。ベトナム戦争で使われていた地下司令室(写真)もあり、ベトナムの歴史がギュッと凝縮した観光スポットです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るそれでは、タンロン遺跡の見どころをご紹介しましょう。チケット売り場で入場券を買い、広々とした庭園を抜け、やがて真正面に見えてくる楼閣が、写真右の「端門(Doan Mon Gate)」。重厚な石造りの大きな門は、タンロン遺跡の最大の見どころ。
観光ガイドブックで、タンロン遺跡を紹介する写真に使われているスポットがここです。ただ、特設会場(写真左)が設けられていることもあり、真正面から「端門」の写真を撮れないことも。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「端門」は階段を使って、最上部まで登ることができます。楼閣の上から眺めるタンロン遺跡は広々。「端門」の裏側(写真)も眺めることもできます。
「端門」には5つの出入り口があるのですが、真ん中には一番大きな出入り口が設けられています。これは、皇帝が専用に使っていた出入り口。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「端門」を抜け、5分ほど歩いた場所にあるスポットが「敬天殿」。タンロン遺跡の敷地は細長く、ほぼ中央に位置している場所がここです。写真の左右に、龍がデザインされた階段が見えますが、今は龍の階段を残すだけ。
かつては階段を上った場所に、「敬天殿」と呼ばれる建物があり、皇帝の住居(宮殿)や儀式などを行う場所として使われていました。ここも、フォトジェニックな撮影ポイントの一つ。アオザイ姿で撮影するのもおすすめです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る見落としがちなのですが、「端門」と「敬天殿」の間には展示室(博物館)があるので、ここにも寄ってみましょう。
タンロン遺跡は2002年、国会議事堂を建て替えた時に発見。11〜19世紀に栄えたベトナム王朝を中心に、各年代の遺物が見つかりました。博物館には、遺物となる鳳凰の屋根飾りや陶器などが展示されています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るタンロンとは、“昇龍”という意味。龍がデザインされた装飾品が多いのはこのため。古いものでは、7〜9世紀のダイラ城の遺物が見つかっています。
11〜12世紀に李朝。13世紀からはチャン(陳)朝へと続くタンロン遺跡。その壮大な遺構が見つかったのは21世紀になってから。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る“地下司令室”も、見どころのひとつ。冒頭でも少しご紹介しましたが、「D67の革命ハウス」は「地下壕」「総参謀部作戦指揮地下壕」といった、20世紀の戦争遺跡も見学することができます。
「D67の革命ハウス」は、1967年に建てられた施設。ベトナム戦争時代には、ベトナム共産党政治局や中央軍委員会、国防省の重要な会議がここで行われました。
建物の地下には、原爆による攻撃にも耐えられる作戦司令室や会議室(写真)があり、重々しい雰囲気があります。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るタンロンは、グエン(阮)朝時代にフエへと都が移され(1802年)、現在のハノイ(河内)へと地名を変えました。タンロン城の重要な建物はフエに移築。タンロン城跡に、規模を縮小したハノイ城が建てられました。
しかし、グエン朝時代の門が今でも残り、19世紀の城塞の名残りを目にすることができます。東西に設けられた門(写真は東門)も見どころ。
一方、西門の先に、ホアンジエウ通り18番地の発掘調査現場があります。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るこちらは「後楼」。皇帝の側近たちが使っていた建物です。木々に囲まれて、こじんまりとした雰囲気。
最上階まで階段で登ることができ、小さな祭壇が置かれていますが、ここは撮影禁止。最上階からは庭園の緑を眺望することができ、のんびり過ごすことができます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る端門から後楼までは歩いて15分ほど。これらは敷地内(見学が可能な観光エリア内)にある遺跡です。しかし、敷地外にも見どころがあり、それが写真お「北門」。グエン朝の初代王ザーロンが建てたもの。ハノイ城の北門として使われていました。
ハノイ城には、5つの城門がありましたが、現在まで残っているのは北門だけです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る最後は、ベトナムの民族衣装「アオザイ」の姿が映える撮影スポットを。おすすめは、冒頭でもご紹介した「端門」。最上階へと続く階段は、インスタ映えスポット。アオザイを着て撮影するなら、この階段がおすすめです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「端門」をのぼった場所からの眺めは良く、ここもインスタ映えスポット。写真の奥に、アーチが連続した回廊の建物が見えますが、この洋風建物の地下にも、ベトナム戦争時代には作戦指揮所が置かれていました。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るこちらは「端門」の最上階部分。見晴らしが良く、タンロン時代の城址で、風を受けとめながらアオザイ姿を撮影するのもおすすめ。アオザイはレンタルも可能ですが、ドンスアン市場などでは約1000円から買うことができます。
ベストシーズンは10月後半〜11月、2〜3月。天気が良く、カラっと爽やか。気候がいいので、アオザイ姿で散策&撮影されてはいかがでしょか?
なお、ハノイ教会周辺の女子におすすめのお土産スポットや、旧市街のグルメレストラン、おしゃれなカフェ、タンロン水上人形劇場など観光スポットなどは別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに貼り付けたリンクからのぞいてみて下さい。
住所:12 Nguyen Thi Phuong St. 9 Hoang Dieu St. Ha Noi
電話番号:+84-24-3734-5427
アクセス:ハノイ駅から徒歩約15分
入場料金:3万ドン(約140円)
入場時間:8時〜17時
定休日:月曜日
2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/16更新)
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