写真:Kaycom D
地図を見る京成電鉄金町線の柴又駅の改札を出ると、映画「男はつらいよ」の寅さんとさくらの銅像が出迎えてくれます。
「フーテンの寅」像が設置されたのは1999年ですが、その後「寅さんがひとりで寂しそう」という声が地元やファンの方から多く寄せられたため、2017年3月25日、寅さんの目線の先に「見送るさくら」像も設置されました。
写真:Kaycom D
地図を見る寅さん像の足元をよく見ると、左足が金色に光っています。これはみんなが撫でていくからなのですが、その理由は「寅さん記念館」にある寅さん像にあります。
記念館の像が履いている右足の雪駄は脱げていて左足はちゃんと履いている状態なのですが、そこから、左足の雪駄は落ちない、つまり「運が落ちない」というわけ。
写真:Kaycom D
地図を見るさくら像は、寅さん像から約7m離れた場所にあり、高さは等身大の160cmほど。失恋して旅立つ兄を見送る場面で、台座には「見送るさくら」と書かれています。
また、反対側には山田洋次監督作の「ある別れ」というシナリオが刻まれており、このふたつの銅像が織りなす物語が語られています。
さらに、さくら像の左足には「さくら」の文字が、右足のかかとには、さくら役を演じた倍賞千恵子さんの名前の一文字「ち」が刻まれ、二つを触ると合わせて「さち(幸)」になるということから、寅さん像とともに撫でられています。
<基本情報>
住所:東京都葛飾区柴又4-8-14
アクセス:京成金町線 柴又駅すぐ
写真:Kaycom D
地図を見る柴又の散策を始める前に、駅から帝釈天へつづく参道の入り口にある「柴又観光案内所」で地図などをもらっておくと便利。荷物が多い場合は、有料ですが預かってくれるサービスもあります。
<基本情報>
住所:東京都葛飾区柴又4-9-5
アクセス:京成金町線 柴又駅 徒歩1分
写真:Kaycom D
地図を見る帝釈天までの参道には、昔懐かしいレトロなお店が軒を連ね、下町情緒がたっぷり!
まず最初に目に入るのは、観光案内所の先にある「ハイカラ横丁」でしょう。店頭の看板やお店のくたびれ感など、みるからに昭和の香りを放っています。
店内では駄菓子や雑貨などの販売の他、昔のゲーム機などで遊ぶことも可能。2階は「おもちゃ博物館」にもなっています。
<基本情報>
住所:東京都葛飾区柴又7-3-12
アクセス:京成金町線 柴又駅 徒歩1分
写真:Kaycom D
地図を見る参道では、草団子やうなぎ、煎餅、漬物、和雑貨などのお店が次々出てきて、映画の撮影で使われたお店やゆかりの場所もたくさん登場。
お店の中からひょっこり寅さんが出てきそうな雰囲気を味わえます。
<基本情報>
アクセス:京成金町線 柴又駅 徒歩1分
写真:Kaycom D
地図を見る柴又帝釈天の正式名称は「経栄山題経寺(きょうえいざんだいきょうじ)」。
日蓮聖人が彫ったとされる帝釈天の板本尊が祀られ、江戸時代より「帝釈天」と呼ばれ親しまれています。
彫刻が素晴らしいことでも知られ、法華経説話を題材にして創作された10枚の胴羽目彫刻が有名。また、高名な庭師の永井楽山が手掛けた庭園「邃渓園(すいけいえん)」も見学することができます。
境内への入り口は、参道の先に現れる重厚な「二天門」。この門の彫刻も見事で、中へ入る前から見ごたえたっぷりです。
写真:Kaycom D
地図を見る二天門をくぐると、正面に「帝釈堂」が建っています。
そしてそれを覆い隠すように枝を伸ばしているのが「瑞龍のマツ」。その動きだしそうな姿が、まるで天に昇る龍のように見えることからこの名がついたそう。東京都指定天然記念物に指定されています。
写真:Kaycom D
地図を見るもうひとつのお楽しみが、二天門の脇にある獅子舞のおみくじ。獅子舞が踊りながらおみくじを運んでくれます。
<基本情報>
住所:東京都葛飾区柴又7-10-3
アクセス:京成金町線 柴又駅 徒歩3分
写真:Kaycom D
地図を見る帝釈天を抜け、江戸川方面へ歩いていくと柴又公園に出ます。
ここには、「ジャーナルオブジャパニーズガーデニング」で高く評価された日本庭園を有する「山本亭」や、「寅さん記念館」、「山田洋次ミュージアム」、「レンタサイクルセンター」などがあり、江戸川河川敷には広大な芝生の広場が広がっています。
写真:Kaycom D
地図を見る河川敷の広場の脇には土手が続いていて、散歩やサイクリングなどを楽しむことができます。周りに高い建物がないので、東京とは思えないような広い空を見られるのも魅力。
<基本情報>
住所:
・東京都葛飾区柴又7-19-32(山本亭)
・東京都葛飾区柴又6-22-19(寅さん記念館・山田洋次ミュージアム)
・東京都葛飾区柴又6-23-15から葛飾区柴又7-19-14まで(江戸川河川敷広場)
アクセス:
・京成金町線 柴又駅 徒歩8分
写真:Kaycom D
地図を見るまた、都内で唯一残る渡し船「矢切の渡し」があり、片道200円(2019年4月現在)で対岸の松戸側まで乗船することができます。
運航している場合は旗が立っているので、船が来るまで気長に待ってみてください。
<基本情報>
住所:東京都葛飾区柴又7-18先
アクセス:京成金町線 柴又駅 徒歩15分
写真:Kaycom D
地図を見る「矢切の渡し」から金町方面へ進んでいくと、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」のアニメ主題歌「葛飾ラプソディー」にも登場する「とんがり帽子の取水塔」があります。
これは、金町浄水場の取水塔で、江戸川の水を浄水場へ取り入れるもの。とんがり帽子の他に、ドーム型の屋根の塔もあります。
<基本情報>
住所:東京都葛飾区金町浄水場1-1
アクセス:JR常磐線 金町駅 徒歩15分 江戸川右岸
写真:Kaycom D
地図を見るここまで来たら、もう少し足を延ばして常磐線の高架下まで行ってみてください。巨大な二本の高架橋がすぐ真上に走り、その間から見上げる光景はなかなか芸術的です。
今回ご紹介したコースは、見どころがギュッと詰まっているので、時間に余裕をもって訪れるのがベスト。
江戸川沿岸の道は自転車で移動するのも気持ちいいので、歩くのが苦手な方などはレンタサイクルを利用するのもおすすめ。
日差しを遮る場所がほとんどないので、特に夏は日除け・暑さ対策を忘れずにしてください。
下町情緒とともに、映画や漫画の世界にもどっぷり浸れるコースなので、訪れる前にもう一度作品を見るとより楽しめるかもしれませんね。
2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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