完食不可能!マドリード名物コシードを「チャロレス」で食べよう

完食不可能!マドリード名物コシードを「チャロレス」で食べよう

更新日:2019/04/26 11:49

盛 千夏のプロフィール写真 盛 千夏 スペイン留学&スペイン・ワーキングホリデー(ワーホリ)エージェンシー代表
マドリードの郷土料理「コシード・マドリレーニョ」(Cocido Madrileño)と言えばスペイン全土に名がとどろく有名な煮込み料理で、家庭でもレストランでも愛される味です。

ここでは世界遺産のあるエル・エスコリアルのレストランで、スペインで一番おいしいと噂の「Charoles」(チャロレス)の「コシード」を紹介!
完食した人はいないと言われるこの「コシード」、あなたは食べきれる?

エル・エスコリアルの有名レストラン「チャロレス」

エル・エスコリアルの有名レストラン「チャロレス」

写真:盛 千夏

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世界遺産に登録されている、マドリード郊外の王立サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル修道院(Monasterio de El Escorial)、通称エル・エスコリアル修道院から徒歩3分のレストラン「チャロレス」(Charoles、eの上にアクセント)。

1977年オープン以来、地元民だけではなく著名人や政治家にも愛されたレストランで、1996年〜2004年にスペイン首相を務めたホセ・マリア・アスナール氏がドイツ首相ヘルムート・コール氏と会食した店としても知られています。

レストランの名前(フランス産肉牛シャロレー種のスペイン語)からもわかるように、シャロレー牛の炭火焼きなども楽しめるお店ですが、なんと言っても目玉はマドリードの郷土料理「コシード・マドリレーニョ」(Cocido Madrileño)。数々のメディアに取り上げられ、スペインNo.1のコシードと言われています。

エル・エスコリアルの有名レストラン「チャロレス」

写真:盛 千夏

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「チャロレス」は「カサ・デ・ロス・ドクトーレス」(Casa de los Doctores)と呼ばれる建物の一部にあり、この建物は修道士でなかったためエル・エスコリアル修道院で寝泊まりできなかった神学者などの宿泊施設としてフェリペ2世が1583年に建設させたものです。

現在でもレストラン内には、当時を偲ばせる「ビガス・デ・マデラ」(Vigas de Madera)と呼ばれる木組みの天井を見ることが出来ます。

天気の良い日はテラス席もおすすめ。フロリダブランカ通り(Calle Floridablanca)側のテラスはエル・エスコリアル修道院の塔を見ながら食事をとることが出来ます。

名物のコシードは月・水・金のみの提供!

名物のコシードは月・水・金のみの提供!

写真:盛 千夏

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「チャロレス」の「コシード・マドリレーニョ」は、月・水・金の曜日限定で提供されます。手間も時間もかかる料理なので、大人数分用意することが出来ず予約は必須!
「コシード・マドリレーニョ」のコース料理は1人前39.50ユーロです。

「チャロレス」の「コシード・マドリレーニョ」は、味もさることながらそのボリュームでも知られています。画像では8人がしっかり食べられるような量ですが、なんと3人前なんです!

どこのレストランでも食べきれないほどの量が出てくる料理ですが、「チャロレス」の「コシード・マドリレーニョ」のボリュームには及びません。

前菜として出されたジャガイモとチョリソ、お代わりOKのパスタ入りスープ&ひよこ豆の大きなボールは画像には映っておらず、かつて完食した人はいないと言われています。

名物のコシードは月・水・金のみの提供!

写真:盛 千夏

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スペイン各地から取り寄せた厳選食材も自慢で、ひよこ豆や野菜そしてお肉の原産地や部位を聞けば、サービスの方がすべて答えてくれます。

メインとなる野菜やお肉は10種類以上で、すべてを味わってほしいのですが特におススメは、とろとろの骨髄とトシーノと呼ばれる脂身の部分。コラーゲンたっぷりで素材の良さがわかる不思議とあっさりした味わいです。

パン粉・卵・ニンニクで作った生地を揚げて「コシード・マドリレーニョ」の汁を吸わせた一見がんもどきのように見えるレジェノも必食!

最後はビネガーがさわやかなサラダがサーブされコース終了です。

マドリード名物「コシード」の食べ方

マドリード名物「コシード」の食べ方

写真:盛 千夏

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どのレストランでも、「コシード・マドリレーニョ」の食べる順番は決まっています。

まずは、煮込みからとれるスープ。カルド(Caldo)と呼ばれるこのスープから丹念に脂を取り除き細いパスタを入れたものがサーブされます。
この味がまさにコシードの味で、見た目は地味ながらもコシードの中でこのプレートが一番好きだとファンも多いプレートです。

スープはたいていお代わり自由ですが、いくら美味しくても2杯目は我慢! 次のプレートが食べられなくなります。

マドリード名物「コシード」の食べ方

写真:盛 千夏

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その後は野菜・豆そして肉と続きます。

お店の方がサーブしてくれる場合もありますが、自分で好きなものを自由に食べるスタイルです。全部を食べるのは不可能なので、全部を味見できるように少しずつお皿に取って下さい。

余りきれいな食べ方ではありませんが、肉や野菜を細かく切り残しておいたスープに浸して食べるのも美味しいです。

「コシード・マドリレーニョ」はスペインらしい肉・野菜・豆をふんだんに使ったマドリードの郷土料理。日本にある食材では絶対に出せない味、ぜひマドリード観光中にお楽しみください。

エル・エスコリアル修道院の見学もお忘れなく!

エル・エスコリアル修道院の見学もお忘れなく!

写真:盛 千夏

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「チャロレス」で「コシード・マドリレーニョ」を食べるからには、世界遺産のエル・エスコリアル修道院に足をお運びください。

時間があれば午前中にエル・エスコリアル修道院の内部を見学、レストランオープンの13時30分とともに「コシード・マドリレーニョ」を食べ、バスでマドリードに戻る前に修道院の庭園部分を見学すると1日が無駄なく過ごせると思います。

チャロレス(Charoles)の基本情報

住所:Calle Floridablanca, 24, 28200 San Lorenzo de El Escorial, Madrid
電話番号:+34-918-90-59-75
アクセス:マドリードからバスで約1時間。インテルカンビアドール・デ・モンクロア(Intercambiador de Moncloa)からアルサ社のバス(Alsa)のサン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル(San Lorenzo de El Escorial)行きに乗車。停車駅はサン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアルのバスターミナル(Estación de Autobuses de San Lorenzo de El Escorial)です。バス下車後徒歩6分(500メートル)。

2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/03/27 訪問

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