写真:かのえ かな
地図を見るJR人吉駅から徒歩約10分、国道445号線沿いにある「町屋旅館 一富士」。ここはレトロな個人商店が建ち並ぶエリアで、表向きはこぢんまりとした建物である一富士もすっかり風景に溶け込んでいます。
扉を開けるとこのように、和雑貨に囲まれた玄関と受付カウンターが。奥には柱時計も見えます。チェックインを済ませて、中に入りましょう。
写真:かのえ かな
地図を見る一富士は、間口が狭く奥行きが深い京町屋風の建物。館内に入り2階へ進むと、長い廊下にずらりと客室が並びます。
建物は戦後まもなくに建てられたものがベースとなっており、木枠の大きな窓ガラスにふすまの引き戸など、昭和レトロを感じる癒しの空間です。
場所によっては曇りガラスの窓や、ねじ締り錠も見られます。ねじのようにクルクル回して窓の鍵を開閉するねじ締り錠は、若い人にとっては珍しく、一時期SNSでも話題になりました。ぜひ一富士で見つけてみてくださいね。
写真:かのえ かな
地図を見る窓の外には木の手すりがあり、その先にはザクロの木があります。ザクロの実がなると「とっていいですか?」と聞いて、ザクロを食べる宿泊客も。アットホームな一富士だからこそ繰り広げられる、心温まる一幕です。
写真:かのえ かな
地図を見る町屋旅館 一富士の客室は、すべて和室で古民家風。大人数で泊まれる20畳から1〜2名で泊まる6〜8畳まで全部で4タイプあります。
バス・トイレ付など条件がそれぞれ違うので、お好みの客室を選びましょう。写真はトイレ付きで6〜8畳の客室・清流の間です。
レトロ感満載で趣がある客室ですが、消臭スプレーや空気洗浄機、冷蔵庫といった設備も充実しており、ビジネスホテルに負けず劣らずの機能性もあるのが魅力的です。
写真:かのえ かな
地図を見るトイレと洗面台は別個になっており、洗面台は東洋陶器でこれまた昭和レトロを感じさせてくれます。清潔感があり、使い心地抜群です。
写真:かのえ かな
地図を見るアメニティは客室にゆかたとタオルがあり、そのほかは必要なものを自分で取るセルフサービスとなっています。セルフアメニティは共有スペースにあり、ビジネスホテルと同じく、歯ブラシやカミソリなどが用意されていますよ。
共有スペースには無料サービスのお茶やお茶菓子のほか、ポットや電子レンジも完備。マンガや本も置いてあり、暇つぶしに使えます。
写真:かのえ かな
地図を見る町屋旅館 一富士の宿泊プランのほとんどには、周辺の温泉施設を半額で利用できる“半額チケット”を購入できるサービスがあります。
利用できる温泉施設は全部で4つで1枚100〜400円ほど。何枚でもチケットを購入できるので、4枚買ってすべての温泉をめぐる人も少なくありません。
写真:かのえ かな
地図を見る一富士から最も近いのは、“あゆの里”。大浴場や露天風呂があり、目の前には球磨川の絶景が広がります。タオルやブラシ、スキンケア化粧品など、アメニティが充実しているのも魅力的です。
写真:かのえ かな
地図を見るあゆの里に続き、旅館から近いのが“新温泉”です。築80年以上の歴史を持つ建物は、ノスタルジックな雰囲気。浴室は創業当時のまま残されており、昔ながらの町湯の雰囲気を味わいたい人にはピッタリですよ。
写真:かのえ かな
地図を見る町屋旅館 一富士の食事は、地元の旬の食材をたっぷり使った手作り料理をお腹いっぱい味わえます。朝食は和食中心のセミバイキング式で、二段の重箱に入ったメインディッシュにプラスして、お好みでおかずなどを取ります。
写真:かのえ かな
地図を見るバイキングコーナーには漬物類のほか、大根と人参の酢の物ような定番おかず、ベーコンとホタテの和え物のような創作おかずなどが並びます。小さなグラスに入ったヨーグルトも地元産で、とろみがあって美味しいと評判です。
写真:かのえ かな
地図を見る口コミでも人気な町屋旅館 一富士の朝食ですが、特にインパクトを残しているのが手作りカレーです。具材が柔らかくなるまで、じっくりと煮込まれたカレーは、深い味わいの中にピリッとした辛さが光ります。カレー好きには、絶対に味わってもらいたい一品です。
写真:かのえ かな
地図を見る町屋旅館 一富士の食事は、朝食や夕食のほかに“若旦那の気まぐれ丼ぶり”というルームサービスがあります。気まぐれ丼なので、どんなどんぶりが出てくるかは当日のお楽しみです。
写真は半熟卵とごぼうが入ったオリジナル牛丼。味噌汁と小鉢も付いているので、満腹度も十分です。当日予約もできるので、急きょ夕食を部屋で食べたくなったときにも食べられますよ。
写真:かのえ かな
地図を見る一富士は館内に温泉がないのですが、24時間利用できる共同風呂があります。実はこちら、風呂付きの客室を予約した人もわざわざ入りにくるくらい人気なんです。
浴槽は大人3人が余裕で浸かれるほどの大きさでステンレス製。そして壁には、日本に3人しかいない現役の銭湯ペンキ絵師・田中みずきさんによる作品が。SL人吉や球磨川などが描かれ、人吉の魅力が凝縮されています。
レトロな魅力とペンキ絵師による作品の華やかさの絶妙なバランスが、多くの人の心をひきつけているのでしょう。鍵付きなので、貸切風呂として利用できますよ。
写真:かのえ かな
地図を見る共同風呂のそばにあるタイル貼りの共同洗面所も、ノスタルジックで良い味を出しています。水とお湯で、出る蛇口が違うというのが珍しいですね。レトロな世界観を味わってみたい人は、ぜひ利用してみてくださいね。
町屋旅館 一富士がある人吉は温泉地として人気のほか、41の構成文化財から成る日本遺産・人吉球磨の町としても知られています。一富士を拠点にして、日本遺産を観光するのも楽しいですよ。
人吉までのアクセスは、観光列車のSL人吉や特急 いさぶろう・しんぺいなどを使うのがおすすめ。人吉に着くまでの間もさまざまな観光スポットや絶景を満喫することができるので、充実した旅になりますよ。
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この記事を書いたナビゲーター
かのえ かな
鉄道で気ままに旅をして、全国のいろんな駅を訪ねるのが好きな、ひとり旅愛好家です。学生時代に駅弁屋でアルバイトをしており、お客さんの旅話を聞いているうちに、鉄道旅に興味を持つようになりました。旅先での主…
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