富山県高岡市近郊で「令和」を体感できる万葉スポットはここ!

富山県高岡市近郊で「令和」を体感できる万葉スポットはここ!

更新日:2019/04/26 11:33

きんぎょ 美歩のプロフィール写真 きんぎょ 美歩 温泉と歴史旅 Walker
新元号「令和」の始まりです。万葉集や大宰府、「令和」由来の歌を詠んだとされる歌人「大伴旅人」とともに、富山県高岡市に「万葉歴史館」があることを、この機にご存知になられた方も多いのではないでしょうか。
高岡市近郊には大伴旅人の長男で、歌人の「大伴家持」の句碑や足跡がいろいろあります。「令和」で表現された美しい日本の四季。万葉の時代に歌に詠まれたその光景が体感できるオススメスポットをご紹介しましょう。

昨今の状況により、施設等の営業日や営業時間などに変更が生じている場合があります。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新情報をご確認ください。また、Go To トラベルキャンペーンについては全国で一時停止となっています。お出かけの際はしっかりと新型コロナウイルスの感染予防および拡大防止対策をして行動しましょう。(トラベルjp)

歌人「大伴家持」とは

歌人「大伴家持」とは

写真:きんぎょ 美歩

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「大伴家持(おおとものやかもち)」は、「大伴旅人(おおとものたびと)」の長男です。文献によると、家持は正妻の子ではありませんでしたが、大伴家の長男として家督を継ぐべく、旅人夫妻により育てられています。

歌人で知られる大伴家持は、父の大伴旅人とは、家持が14歳の時に死別しています。その後、大伴家持は宮内少輔となり、少納言となって帰京するまでの5年間を、越中国守として在任しました。

大伴家持は「万葉集」の編纂に加わり、自身の歌日記も残しています。
「万葉集」に残された歌数は全部で4516首。そのうち家持作とわかっている歌は473首あり、万葉歌人の中でも一番の多さです。そしてその473首の歌のうち、なんと220余首が、越中在任の5年間に詠まれているんですよ!

歌人「大伴家持」とは

写真:きんぎょ 美歩

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二上山を背に、射水川を臨む高台に建っていたという、家持が居住した「越中国守館跡」ですが、現在建物は無く、伏木気象資料館の敷地の一角に、館跡の看板と石碑があります。

<越中国守館跡の基本情報>
住所:富山県高岡市伏木古国府12-5
現在は高岡市伏木気象資料館 敷地内です。
資料館開館中は敷地内立ち入り可能(休館日:火曜日)
アクセス:JR氷見線伏木駅から徒歩約5分

1. 二上山万葉ラインで、「河」と「水海」を眺めよう!

1. 二上山万葉ラインで、「河」と「水海」を眺めよう!

写真:きんぎょ 美歩

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高岡市と氷見市の間には、古代から神の山として崇められた「二上山」という標高274mの小さな山があります。二上山万葉ラインは、「高岡市万葉歴史館」の近くの伏木古府の信号から登って行きます。

「二上山万葉ライン」と名付けられた道路は、山腹と山頂を巡る全長約8Kmで、四季折々の風情を楽しむ、絶好のドライブコースです。

「中部北陸自然歩道」も「二上万葉の歴史を偲ぶみち」として整備されていますので、登山やハイキングを楽しむ方にもオススメです!

1. 二上山万葉ラインで、「河」と「水海」を眺めよう!

写真:きんぎょ 美歩

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二上山の頂上は、眼下には越中平野が広がり、小矢部川が蛇行し、そしてその先には遠く立山連峰を眺められる見晴らしのいい場所です。

現在は国指定城址公園となって、春には桜がとても綺麗です。実はこの場所は、後の加賀藩「前田利長」が富山城へ移るまで居住した、二上(守山)城址の本丸跡です。
高い場所で、見晴らしも良く、居城にはうってつけの場所だったのがわかりますね。

1. 二上山万葉ラインで、「河」と「水海」を眺めよう!

写真:きんぎょ 美歩

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大伴家持の時代には、小矢部川は「射水河」といいました。
二上山の後方には、今では小さくなりましたが氷見の十二町潟(布瀬の水海)や、眩しく輝く富山湾の様子も、「渋谿の崎」や「奈呉の浦」などの名とともに万葉集に登場しています。

家持の時代の「河」と「水海」の光景に思いを重ねながら、ぜひご覧になってくださいね。

氷見市側へ緩く下るコースの脇には、木々に囲まれた中に、筆を片手に平野を眺める歌人「大伴家持」像が建っていますので、お見逃しなく!

<二上山万葉ラインの基本情報>
住所:富山県高岡市二上
アクセス:能越自動車道 高岡北ICから車で5分ほど

いつでも自由にドライブ可能です。

2. 昔も今も、絶景に酔う雨晴海岸

2. 昔も今も、絶景に酔う雨晴海岸

写真:きんぎょ 美歩

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万葉集に「渋谿(しぶたに)」と詠まれた雨晴海岸(あまはらしかいがん)は、日本海の荒波に洗われた奇岩と、その先の白浜と緑の松林が織りなす景色が美しく、日本の渚百選の一つにも選ばれています。

また、波打ち際の女岩のバックにそびえる、堂々たる白銀の山々…、富山湾越しに立山連峰を眺められる富山県随一の絶景スポットとして、ポスターでも目にしたことがあるでしょう。

雨晴海岸は「義経と弁慶」でも知られる場所で、奥州平泉に義経一行が逃れる際に、弁慶が持ち上げた岩陰で、にわか雨が晴れるのを待ったとの言い伝えもあります。
岩の上には、義経社が鎮座しています。

<国定公園雨晴海岸の基本情報>
住所:富山県高岡市太田
アクセス:JR氷見線雨晴駅から徒歩5分
車の場合:能越自動車道高岡北ICから車で15分
すぐ目の前にJR雨晴駅、道の駅雨晴があります。

自由に散策可能です。

2. 昔も今も、絶景に酔う雨晴海岸

写真:きんぎょ 美歩

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2018年4月、この雨晴に「道の駅 雨晴」が完成しました。心地よい清風を感じながら海を臨む、絶景展望台も完備されています。

富山湾の大海原は、万葉の時代にはどれほど凄い光景だったことでしょう。

古の昔から現代へと繋がり続く、変わらない見事な景色…。
万葉の歌人になった気持ちで、旅の思い出に一首、書き留めてみてはいかがでしょうか。

<道の駅雨晴の基本情報>
住所:富山県高岡市太田24-74
電話:0766-53-5661
アクセス:JR氷見線「雨晴駅」下車 徒歩約5分
車の場合:能越自動車道高岡北ICから車で15分
雨晴海岸の前です。

2. 昔も今も、絶景に酔う雨晴海岸

写真:きんぎょ 美歩

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奥の細道の景勝地としても指定された雨晴(有磯海)には、建物の傍に、家持の歌と芭蕉の句を刻んだ石碑も並んでいます。

3. 田子浦藤波神社で「藤の花」を愛でる

3. 田子浦藤波神社で「藤の花」を愛でる

写真:きんぎょ 美歩

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平安時代、現在の氷見市十二町潟は「布施水海(ふせのみずうみ)」とよばれ、貝塚から出土する貝殻が全て海のものばかりだったことから、海の一部だったといわれています。

万葉集には、大伴家持が「布施の水海」で遊覧し、舟を泊め、多胡の浦で藤の花をみて作った歌があります。

家持の歌で詠まれた「田子(多胡)浦」には藤波神社があります。
藤波神社は、大伴家持に従ってきた橘正長が家持から授けられた太刀を祭ったのが、そのはじまりと伝えられ、謡曲「藤」の舞台になったことでも知られています。

3. 田子浦藤波神社で「藤の花」を愛でる

写真:きんぎょ 美歩

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神社は、長い階段を上った先に拝殿があります。
古い文献でも「田子の白藤」として知られていた境内の「白藤」ですが、今では見られなくなりました。

でも、参道中央には、幹回りが1.6メートルで高さが30メートルほどの見事な「ヤマフジ」があります。5月には見事な花盛りとなりますので、機会があれば、ぜひお出かけください。

家持の歌碑は、拝殿の裏に建てられていますので、こちらもお忘れなく!

<田子藤波神社の基本情報>
住所:富山県氷見市下田子
アクセス:JR氷見線氷見駅から徒歩約10分
車の場合:能越自動車道氷見ICから車で約10分

自由に散策可能です。

4. 渋谿(雨晴)から垂姫岬、都麻々って何?

4. 渋谿(雨晴)から垂姫岬、都麻々って何?

写真:きんぎょ 美歩

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隣接する氷見市やお隣の石川県内にも、高岡市同様に大伴家持の歌碑や足跡が多く存在しています。

「渋谿の崎」から氷見市に至る海岸線は「松太江浜(松田江浜)」といい、家持が幾度となく歌に詠んだ美しい光景が広がっています。またその先の氷見の灘浦海岸沿いには、神々の伝説が残る「垂姫岬」があり、こちらも風光明媚な場所として詠われています。

ちなみに、垂姫伝説が残る「垂姫神社」は、アニメにとりあげられたこともあり、恋の成就祈願の神社としても知られ、人気上昇中ですよ。

<垂姫神社の基本情報>
住所:富山県氷見市薮田299
電話:0766-72-1274
アクセス:ひみ阿尾の浦温泉バス停より徒歩15分ほど
車の場合:能越自動車道氷見ICより約15分ほど

4. 渋谿(雨晴)から垂姫岬、都麻々って何?

写真:きんぎょ 美歩

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万葉集でたびたび詠われた「都麻々(つまま)」の木は、実際に何の木だったのかは不明ですが、近年では一般的に「タブノキ」であっただろうといわれています。
写真のタブノキは樹齢約500年で、富山県指定の天然記念物です。

「都麻々(つまま)」は、大伴家持が「妻松(つまをまつ)」て詠ったという説も、高岡には存在しています。

奈良から遠く離れた地で国守の仕事をしながら、歌人として名を馳せた家持の心情が、数々の歌から感じられますね。

<長坂の大いぬくすの基本情報>
住所:富山県氷見市長坂字前田598
アクセス:JR氷見駅から車で35分

自由に散策可能です。

古の情景、万葉ロマンの旅へ

今回は高岡市、氷見市にある、大伴家持が歌に詠んだ万葉ゆかりの地を紹介しましたが、富山県内には、富山市をはじめ、魚津市、砺波市など県下全域に、また隣の石川県内にも、国守大伴家持が詠んだ歌が数多く残っています。

古の情景に思いを馳せ、万葉の旅に出かけてみてはいかがでしょうか。

2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/05/07 訪問

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