写真:大宮 つる
地図を見る軽井沢「熊野皇大(こうたい)神社」は、長野・群馬県のちょうど“県境”に位置する神社。長野県側を「熊野皇大神社」、群馬県側を「熊野神社」といい、1つの神社でありながら、2つの宗教法人が存在する何とも珍しい神社です。
こちらの写真は説明をしなければ、神社の鳥居前の写真……といったところなのですが、イメージをするならば、階段の真ん中あたりに県境があり、むかって左側が長野の神社、むかって右側が群馬の神社といったように。そんなイメージを持ちながら、石段を登ってみると、不思議な感覚が得られます。
写真:大宮 つる
地図を見る“日本三熊野”であり、軽井沢の総氏神として古くより篤い信仰を集めていた熊野皇大神社。最近では、『マツコの知らない世界』で紹介されたことから、県内はもとより県外からも参拝に訪れる方が増えた“話題の神社”となりました。
写真:大宮 つる
地図を見るご祭神は、本宮(長野・群馬)に伊邪那美命、日本武尊の2柱。新宮(群馬側)に速玉男命(ハヤタマオノミコト)、那智宮(長野側)に事解男命(コトサカオノミコト)がお祀りされています。
熊野神のご神徳は幅広く、国土安穏、延命長寿、無病息災、開運招福、出世成功、商売繁盛、病気平癒、厄除け、盗難除け、縁結び、夫婦和合、子宝・安産などと人間の生活全般をカバーするものとなります。
注目すべきは、本宮は2つのお賽銭箱があること。県境にある神社ならではの特徴ですね。
写真:大宮 つる
地図を見る県境をチェックしながら参拝することとしましょう。
まず最初にチェックしていただきたいのが、元祖峠の力もち「しげのや」さん前に引かれている赤い線! むかって右が長野、左が群馬と、一歩またぐだけで県を行ったり来たりできるのが何とも面白い。
写真:大宮 つる
地図を見る2つ目は、石鳥居付近にある「長野県|群馬県」と赤字で刻まれた石。ここから石段を眺めると、本当に石段も県境で真っ二つに分かれているんだな、と実感できますよ。
写真:大宮 つる
地図を見る3つ目は、随身門下にあります(写真)。随身門をくぐると正面は本宮ですが、こちらに4つ目の“県境”の印があります。
写真:大宮 つる
地図を見る拝殿でのお参りを済ませたら、次は、超パワースポットであるご神木“しなの木”にお参りをしましょう。「科(しな)」の語源は「結ぶ・くくる・しばる」と言われ、開運・縁結びのご神木として古くより信仰されています。
はじめに、木の正面でご参拝をし、願い事のある方は願いを思いながら一回りすると、願いが叶うと伝えられているそう。とくに願い事がなくても、一回りすることで、“1年寿命が延びる”“しわが1つなくなる”という言われもあるとか!
写真:大宮 つる
地図を見るしなの木は葉っぱがハートの形をしており、それだけでも縁結びのご利益が感じられますが、さらに縁結びのご利益を感じさせるのが、しなの木の幹にも“ハートの穴”があること。しなの木を1周しながら、どこにあるか探してみてくださいね。
写真:大宮 つる
地図を見る熊野皇大神社の御朱印は、特徴的なものがいくつかあります。そのうちの一つ、ご神木・しなの木の「とびだす御朱印」は日本初の御朱印といいます(写真)。
開くと飛び出すポップアップカード形式となっており、まさしく開くと、しなの木が立ちあがるという異色の御朱印です。毎日限定30体の頒布(初穂料1000円)。
このほかに、「八咫烏御朱印」というものもあり、“厄を抜く”という意味から自分自身で型を抜き、御朱印帳に貼りつけるスタイルの御朱印も(初穂料500円)。
写真:大宮 つる
地図を見るこちらの御朱印は、通常の御朱印となります。2匹の八咫烏が向かい合い、ハートが刻印されているシンプルでクールな御朱印です(初穂料500円)。
写真:大宮 つる
地図を見る御守りは、厄除け、健康、安産といったものから、しなの木守(通常、特別)、八咫烏御守、侍走守などといった変わり種のものまで多数ありますので、身近に感じていたいご神徳の御守りをGETされてみては?
向かって左側の袋は、御朱印袋です。導きの使いとされる八咫烏が印字されているのがポイント。御朱印巡りの旅のお伴に最適ですね。
以下より、境内にあるパワースポットを3つご紹介します。
1つ目は、ご神木・しなの木の右手側にご鎮座する「八咫烏社」。碓氷峠を登る日本武尊を導いた八咫烏がここにお祀りされています。小さいお社ではありますが、お導きのご利益はバツグン!
写真:大宮 つる
地図を見る写真:大宮 つる
地図を見る2つ目は、「真田社」です。八咫烏社の後方に真田社・奥社へと続く山道がありますので、そちらから上っていきます。
真田社とは、真田軍が必勝を祈願した場所。真田幸村の初陣必勝の地なのです。必勝のご利益にあずかりたい方はご参拝を。
写真:大宮 つる
地図を見る3つ目は、真田社よりさらに奥に鎮座する「奥社」です。山頂にある神社を“奥社、奥宮”などと呼び、参拝しやすい山裾の場所などに鎮座するのが“本社”といいますが、奥社はある意味、神社の発祥を感じられる聖地ともいえます。体力的に余裕のある方は、奥社にもお参りされてはいかがでしょうか。
以上、軽井沢に鎮座する「熊野皇大神社」について紹介しました。軽井沢へ旅行に行った際には、観光プランの一つに組み込んでみてはいかがでしょうか。なお、あわせて群馬県「熊野神社」にもお参りされることをおすすめします!
住所:長野県北佐久郡軽井沢町峠町2
電話番号:0267-42-5749
アクセス:上信越道「碓氷軽井沢IC」から車で約30分、旧軽井沢から車で約5分、軽井沢駅より車で約10分
駐車場:数台あり
2019年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
大宮 つる
青森生まれ・静岡育ち。神奈川・東京を経て、現在、さいたま住まい。神社仏閣やパワースポット、珍スポットなど地域の魅力を発掘し、お伝えしていきたいと思います。元気な男児の子育てに奮闘中。台湾が好きでよく行…
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