清流と如意輪観音!山形県遊佐町「胴腹滝」で大自然観光

清流と如意輪観音!山形県遊佐町「胴腹滝」で大自然観光

更新日:2020/04/27 13:23

山形県の遊佐町は県の最北部に位置し、町中のいたるところから清水が湧き出すことでも知られ、遠くからも水を求めて人がやって来ます。

水の遊佐町の中でも、水の質の良さで知られるのが不動堂の奥にある「胴腹滝」です。美しき景観の中を流れる清流と、そこに安置されている如意輪観音。穏やかな表情が長い間の平和を物語っているようです。

淡白で癖が無いという胴腹滝の天然水も、観光のお楽しみとしてみましょう。

「胴腹滝」までの道

「胴腹滝」までの道
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山形県の庄内平野北部にある遊佐町は、人口約13500人の大自然が豊かな町です。清水で有名な観光名所の胴腹滝は、JR遊佐駅から車で約15分の距離に位置しています。胴腹滝の手前には駐車場が整備されていますのでそこにレンタカー等を止め、徒歩で奥に進んで下さい。

「胴腹滝」までの道
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散策路が整備されており道筋を示す看板もありますので、安心して進むことが出来ます。しかしながら場所は大自然の中。滑りにくい靴と、季節によっては虫対策を用意しておくとよいでしょう。

「胴腹滝」までの道
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豊かな緑に包まれた中、鳥のさえずりを聞きながら大自然を楽しんで下さい。

胴腹滝前の如意輪観音像

胴腹滝前の如意輪観音像
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駐車場からの距離は50m程ですので、あっという間に到着します。不動尊の額がある鳥居をくぐり、進んで下さい。

胴腹滝前の如意輪観音像
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すぐに少し広めの場所となり、そこから多くの仏像を見ることが出来ます。

胴腹滝前の如意輪観音像
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中でも片膝を立て、片肘のお姿の仏像が如意輪観音です。宝冠をかぶる六臂像は、一般的な如意輪観音の姿であり、立像を見ることはほぼありません。如意輪観音は多くの説法を行い、苦しみを取り除く菩薩として、信仰を集める対象なのです。

その穏やかな、ある意味のんびりとしているようにも見えるユーモラスな姿。観音を取り囲むように流れる清流とのコラボレーションが、胴腹滝観光ならではの世界観といえるのではないでしょうか。

幾多に分かれる清流

幾多に分かれる清流
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胴腹滝からの流れは幾多に分かれ、美しい表情をしています。

幾多に分かれる清流
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コケや草花の間を音を立てて流れる様子。

幾多に分かれる清流
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様々な角度から流れを楽しんでみましょう。

不動堂と胴腹滝

不動堂と胴腹滝
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流れの間には小道があり、そこから胴腹滝方向に進むことが出来ます。

胴腹滝の前に、不動堂が設置された年代は明確になっていません。しかしながら古い記録によると、安永年中(1772〜1777年)とされています。行者宝雲海は京都三宝院で修行をし、地元に戻ってからこの地に古くからあったお堂を再建したと伝わっており、おそらくは同年代ではないかと考えられているのです。

不動尊は日本中にあり、それぞれの地域で信仰を集めています。不動明王と呼ばれることもありますが、これは密教において大日如来の化身として崇められています。その多くは、通常の仏像であれば後光が描かれる場所に炎が描かれ、手には降魔の三鈷剣と、悪を縛るために羂索(けんさく)を持ち、憤怒の形相が通常です。

また、不動堂を挟むように流れる二つの流れ。胴腹滝の水は右と左で味が違うとも言われています。

不動堂と胴腹滝
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里の名水・やまがた百選にも選ばれている清らかな流れをお楽しみ下さい。

不動堂と胴腹滝
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ここで少し変わった滝の名前の「胴腹」についてです。鳥海山の伏流水の流れ出る位置を体の真ん中ととらえ、そこが胴腹と名命されていることに因んでいるといわれます。そしてこの地には安産の神もいるとされ、そちらも信仰の対象となっているのです。

胴腹滝の手前の広場付近には、清水を汲むことが出来る場所があります。1年を通して厳冬期でも凍結することはないという鳥海山の伏流水であり、その水を求め、連日多くの人がやってくるのです。

なお、水は天然水であり、滅菌消毒されていません。飲料の際にはその点を考慮の上、美しい大自然の中の胴腹滝観光を楽しみましょう。

その他の山形観光については下記の関連MEMOのリンクをご覧の上、旅行の参考として下さい。

胴腹滝の基本情報

住所:山形県飽海郡遊佐町吉出懐ノ内
電話番号:0234-72-5666(NPO法人遊佐鳥海観光協会)
アクセス:JR遊佐駅より車で約15分

2020年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/07/26 訪問

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