写真:浅井 みら野
地図を見る合衆国建国の父の一人、独立宣言の起草者、そして「全ての人間は平等に造られている」と唱えたことが有名で、今も愛され続けているトーマス・ジェファーソン。ヨーロッパの建築様式とジェファーソンのアイデアが共存して建設された邸宅、モンティチェロ(Monticello)は独自の景観美を築き、世界遺産にも登録。米ドルのコインにも登場するほど、アメリカでは親しまれている建物です。
邸宅内部は見学もでき、晴れた日には天窓から日光が降り注ぐ様子も。他にもジェファーソンが毎日訪れたといわれる庭園を巡るツアー(3月〜10月)や、200人の奴隷が働いていた当時の様子を知るツアーなども入場券に含まれています。各ツアーともに45分で、出入り自由です。
写真:浅井 みら野
地図を見る“小さな山”を意味するモンティチェロという名前の通り、そこから見渡す景色は格別の一言。この土地を買った時、まず平らにすることから取り掛かったという話からジェファーソンの土地に対する愛着が感じられます。
駐車場から邸宅へはシャトルバスで5分ほど。常にバスは巡回していますが、ツアー開始の30分前迄に到着していると安心です。木漏れ日が降り注ぐ林道からも徒歩で邸宅に向かえ、行きだと上り坂なので20分、帰りは10分ほど。行きにシャトルバス、帰りは徒歩がおすすめです。途中、本人自らデザインした墓石や家族が眠る墓地を通ります。
写真:浅井 みら野
地図を見る駐車場のすぐ近くにあるチケット売り場には、カフェやショップ、邸宅を紹介する博物館が隣接。ジェファーソンの生涯を辿るシアターもあり、事前に見ておくと邸宅を実際に見た時の感動もひとしおです。
<モンティチェロの基本情報>
住所:931 Thomas Jefferson Parkway, Charlottesville, VA 22902
写真:浅井 みら野
地図を見るトーマス・ジェファーソンの敷地だった場所にあるジェファーソン・ヴィンヤード(Jefferson Vineyard)は、モンティチェロと一緒に訪れたいスポットです。ジェファーソンがヨーロッパを訪問した際に気に入ったのがワイン。アメリカでも栽培できるよう、偶然ジェファーソン宅に立ち寄ったイタリア人園芸家フィリップ・マッツェイを説得し、モンティチェロのすぐ近くでぶどう栽培が始まります。
しかし、18世紀のバージニアではぶどうが育たず、ワイン作りも断念。1981年にウッドワード家が再度同じ敷地でぶどう作りに挑戦し、1984年にワインの販売を開始します。ジェファーソンの彫刻が置かれた店内では試飲もでき、コルクで作った帽子などおみやげも充実しています。
写真:浅井 みら野
地図を見るワインは赤と白の両方を生産。特に湿度を含むバージニア州の気候に適した小粒のぶどう、プチ・ヴェルドのワインが人気です。ワインの味はもちろん、ラベルにもご注目を。オーナーのお父さんが描いたニワトリやネコは味があり、ジェファーソンのサインが入ったボトルはここならでは。
写真:浅井 みら野
地図を見るワイナリー目の前には牧場やぶどう畑が広がり、のどかな風景に癒されます。ウッドデッキも用意されていますので、ほろ酔い気分でぜひこちらへ。
<ジェファーソン・ヴィンヤードの基本情報>
住所:1353 Thomas Jefferson Pkwy, Charlottesville, VA 22902
写真:浅井 みら野
地図を見るシャーロッツビルで欠かせないのが、町の中心地に広がるバージニア大学(University of Virginia)。誕生したばかりの国には教育が必要だと感じ、ジェファーソンは大学創立に取り掛かります。1819年に創立後、ジェファーソンは自身の墓石に刻んでほしい功績の1つに“バージニア大学の父”という文言を残すほど、大学は彼の情熱そのものでした。
写真:浅井 みら野
地図を見る現在も2万人を超す生徒数を誇り、全米でも優秀な大学として存在感を発揮しているバージニア大学。木々や芝生が生い茂る環境は町の憩いの場として、学生以外の人達も気軽に訪れます。
ローン(Lawn)と呼ばれる中庭を囲んだ建物には学生や教員の住居、教室が入り、扉はメッセージボードの役割も。もし自分がここの生徒だったら…と想像したくなる学び場です。
写真:浅井 みら野
地図を見る政治家という印象が強いジェファーソンですが、優れた建築家という一面も彼がデザインした校舎から伺えます。モンティチェロと併せてバージニア大学も世界遺産です。
<バージニア大学の基本情報>
住所:400 Emmet Street South, Charlottesville, VA 22903(駐車場)
写真:浅井 みら野
地図を見るレンガ造りの建物が続くダウンタウンモールは、昼夜問わず観光客やローカルの人達で賑わうエリア。7ブロックに及ぶ通りは歩行者天国になっているので、のびのびとした雰囲気が漂います。晴れた日にはオープンテラスでお茶を飲んだり、ジェラートを食べたり。流れるひとときをゆっくりと味わえるのも醍醐味です。
写真:浅井 みら野
地図を見るダウンタウンモールの中央では、レトロな劇場が一際目を引きます。非営利団体によって運営されるパラマウント・シアターでは毎年10万人近い人たちが訪れ、ライブやバレエなど幅広いジャンルの芸術作品をリーズナブルな価格で鑑賞できるのが魅力。演目やチケットは窓口のほかホームページでも確認できるので、ぜひ。
写真:浅井 みら野
地図を見る土曜日の朝8時からお昼ごろまで、ダウンタウンモール近くの駐車場でフリーマーケット(シャーロッツビル・シティマーケット)が開催されます。新鮮な野菜のほか、食欲をそそるサンドウィッチやドーナッツなどもあり、ここで朝食を調達するのもおすすめです。
バージニア大学とダウンタウンモールは約2km離れていて、行き来するなら市内を巡っている無料のトロリーが便利。15分間隔で、深夜遅くまで走っています。ただ日曜日に限っては運行間隔も空き、17時が最終なのでご注意を。
<ダウンタウンモールの基本情報>
住所:Main Street沿い, Charlottesville, VA 22902
写真:浅井 みら野
地図を見る地元の人達が訪れるレストランも滞在中に一度は入ってみたいもの。アメリカンダイナーのヌーク(The Nook)は、ダウンタウンモールの東側にあり、落ち着いたレンガ色の建物と黒白のシンプルな看板が目印。時間を問わず朝食メニューを注文できますので、時差ボケで本調子じゃない時に嬉しい存在です。
写真:浅井 みら野
地図を見る1951年にオープンした店内の壁には、レイ・チャールズが演奏する姿など町で起きたイベントの写真が並び、お店と共に過ごしてきた歴史が感じられます。
写真:浅井 みら野
地図を見るハンバーガーやミートローフなどアメリカンなメニューが揃うなか、もちろんオムレツやフレンチトーストなど朝食メニューも充実。特にコンビーフは缶入りとは異なるジューシーな食感で、適度な塩気はじゃがいもとの相性も良好です。パンはトーストも選べますが、お店で作るビスケットをあえてチョイスすれば一気に南部っぽさが感じられる食事になります。
<ヌークの基本情報>
住所:415 E Main St, Charlottesville, VA 22902
シャーロッツビルはアムトラックの鉄道駅やグレイハウンドのバス停があり、ワシントンDCやNYから乗り換えなしで訪れられます。ワシントンDCからだと、片道2時間半ほどです。
自由と平等を尊重し、生まれたばかりのアメリカのために奔走したトーマス・ジェファーソン。彼の情熱は途絶えず、地元シャーロッツビルの若い世代に受け継がれています。訪れた際は、今も人々を魅了する偉人が愛した土地を肌で感じてみてはいかがでしょうか。
2019年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
【この記事は バージニア州観光局とユナイテッド航空 とのタイアップです】
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