写真:毎川 直也
地図を見る東急池上線、池上駅から徒歩約7分のところにある温泉銭湯「桜館」は、1959年創業のビル型銭湯です。1983年に現在のビルに建て替え、合わせてさくら湯から桜館へ屋号を変更しました。その屋号の通り、建物のわきに2本のソメイヨシノ、玄関のわきに八重桜が植えられ、春先には見事な花を咲かせます。
写真:毎川 直也
地図を見る館内にはいるとまず受付。写真右手に壱の湯、左手に弐の湯と2種類の浴室があり、半月で男女が入れ替わります。券売機でチケット、そして必要な浴用品があれば購入しましょう。桜館では銭湯では珍しい、ガウンの貸し出し(300円)があります。こちらは退館しないかぎり、一度入浴しても無料で再入浴が可能になるというもの。1日ゆっくり滞在したい方には嬉しいサービスです。
写真:毎川 直也
地図を見るこちらは弐の湯浴室。窓からたっぷりと自然光が入り、柔らかい色使いが特徴です.
正面の主浴槽には肩、腰の4点を水流で揉みほぐすジェットバス、水が周囲に飛ばないように工夫が施されたショルダーマッサージ、そして電気風呂があります。温度は42度に設定されており、よく暖まります。
写真:毎川 直也
地図を見る2019年3月にリニューアルしたこちらは「本格フィンランド式サウナ」。事前にサウナ利用料100円を支払い、専用のタオルを持って入室します。10人ほど入ってもゆとりがあり、体がガツンと温まる90度設定。熱気がこもりやすい部屋の奥と、空気が入れ替わりやすい扉の近く、2つのエリアに分かれて腰かけられるため、自分好みの温度帯を選べます。
写真:毎川 直也
地図を見る浴室から出た屋外には岩風呂風の水風呂が。温度は15〜20度で、冷却装置がついているため夏場でもぬるくなる心配がありません。外気を浴びてからの水浴となるため、季節によっては2段階の冷却を体験できます。脱衣所に出る前にここで発汗を落ち着かせる、そんな使い方にもぴったり。サウナとともに、桜館の人気設備です。
写真:毎川 直也
地図を見るお伝えしたこれら設備は壱の湯と弐の湯、両方にあるもの。これらに加え、それぞれの浴室には目玉となる素晴らしい設備があります。その一つがこちら、壱の湯水風呂の隣にある階段です。銭湯は限られた敷地で営業しており、新しい湯船を導入するのが難しいです。桜館ではその問題を解消するため建物を上に伸ばし、さらなるサービスを導入しました。
写真:毎川 直也
地図を見る階段をあがるとまず現れる部屋。扉を開けると煙とともに熱気が飛び出してきます。こちらは温度55度、湿度90〜100%の「スチームサウナ」。追加料金なしで入室できます。1階のサウナの人気が高かったため、タイプの違うこのサウナを2008年に新設しました。温まり方がマイルドなので、乾式のサウナが苦手な方にはこちらがオススメです。
写真:毎川 直也
地図を見る階段を最後まであがると現れるのは、こちらの展望風呂。湯船は熱めの上段、ぬるめの下段と2段になっており、常時お湯が段差を流れ落ちていきます。都内では空を見渡せるような露天風呂は少ないですが、桜館の展望風呂は広く開けています。夜の涼しい風を浴びながら眺める星空は、都内にいることを忘れさせてくれることでしょう。季節によって利用できる曜日が異なり、冬季は閉鎖されますので、営業しているか事前に確認が必要です。
写真:毎川 直也
地図を見る桜館の温泉はこのエリアに多く湧く、真っ黒な温泉「黒湯」。重曹の成分が含まれており、少しぬるぬるとした肌触りが特徴です。桜館ではお湯張りの際に加水せず、黒湯を直接加温することで適温にしています。そのため、指を入れると指先が見えなくなるほどの黒さが実現しました。こちらの湯船は段差がありますが、その黒さで見えません。入浴の際は足先で段差の有無を確認しながら、ゆっくりと入るようにしましょう。
写真:毎川 直也
地図を見る展望風呂が目玉の壱の湯。それに対して弐の湯で注目すべきはこちらの露天風呂です。天井はありますが窓を開け放ち、常に外気が入るようになっています。二面採光の明るい室内は、周辺に岩、竹垣を配した和の雰囲気。そして湯船には先ほど紹介した黒湯が満たされています。縁の部分は腰かけられるところもあり、のんびり半身浴するのも最高です。
写真:毎川 直也
地図を見る黒湯に浸かって上を見ると…天窓から桜の木が! 散り始めると天窓を桜の花びらが覆い、開け放たれた窓から花びらが湯船に飛んでくることも。黒湯に浮かぶ桜の花は、花の白さ、そしてお湯の黒さが際立ち、青空をバックにした桜よりも一層春を感じさせてくれます。桜館で見られる大変貴重な絶景です!
写真:毎川 直也
地図を見る露天風呂から見える桜は、建物のすぐ横にあるソメイヨシノ。3月末から4月頭が開花の時期です。店主がtwitterで開花の情報を投稿していますので、この時期になったらまめにチェックするとよいでしょう。また、壱の湯と弐の湯は半月ごとに入れ替わるため、この日は弐の湯が男湯か女湯かも確認しましょう。
写真:毎川 直也
地図を見る桜館の2階は食事処になっており、金曜日の13:00〜22:00、土日祝日の12:00〜22:00まで営業しています。カウンター、テーブル席、そして奥には畳敷きの広間と全59席、さらにはカラオケができる舞台まで完備しており、古き良き昭和の風景が現存しています。この一角には懐かしいアーケードゲームが並ぶゲームコーナー、多数の漫画も揃え、一度立ち入るとなかなか帰れない魅力があります。
写真:毎川 直也
地図を見る食事メニューは約65種類で、新しいものが随時追加されています。店内のメニュー以外にも、桜館すぐ向かいのラーメン屋「さくらっこ」からの出前も可能です。人気メニューのラーメンはビシッと醤油味のスープに、もちもちした麺で食べ応えのある懐かしい味わい。お酒のつまみに缶つまなども用意されており、風呂あがりの一杯をいただく環境はばっちり整っています。
写真:毎川 直也
地図を見る露天風呂のある弐の湯は1〜14日が男性、15〜月末が女性の浴室となります。そのため、満開の時期に弐の湯にはいれないこともあり得ます。そんな時は広間左奥の座敷席で食事をしましょう。窓の外、手が届きそうなところに桜が咲いており、花見酒ができる穴場スポットになっています。この桜は弐の湯の露天風呂から見える桜と同じもの。弐の湯にはいれなかった時はここで花見を楽しみましょう!
花見温泉はもちろん、サウナー、温泉・銭湯好き、そして風呂あがりのお酒が大好きな方まで、幅広くオススメできる銭湯です。一日のんびりと温泉で過ごし、また日を変えて壱の湯、弐の湯を楽しんでみてはいかがでしょうか。
住所:東京都大田区池上6-35-5
電話番号:03-3754-2637
営業時間:
平日 12:00〜25:00
土日祝日 10:00〜25:00
※展望風呂の開放日は要確認
定休日:なし
特別に許可をいただき、営業前に撮影しています。営業中の脱衣場、浴室の撮影は厳禁です。
2020年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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