韓国原点の地!三・一運動ゆかりのソウル市「タプコル公園」

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韓国原点の地!三・一運動ゆかりのソウル市「タプコル公園」

韓国原点の地!三・一運動ゆかりのソウル市「タプコル公園」

更新日:2019/05/15 15:03

乾口 達司のプロフィール写真 乾口 達司 著述業/日本近代文学会・昭和文学会・日本文学協会会員

ソウル市の中心部に「タプコル公園」という名の公園があること、ご存じですか?日本人には馴染みのない名の公園ですが、韓国人であれば、誰もが良く知っており、大韓民国の起源とも深くかかわっている公園なのです。今回は1919年に起こった「三・一運動」ゆかりのタプコル公園をご紹介しましょう。

円覚寺の跡地に整備されたタプコル公園

円覚寺の跡地に整備されたタプコル公園

写真:乾口 達司

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「タプコル公園」はソウル特別市鍾路区にある公園。「パゴダ公園」とも呼ばれています。当地にはもともと円覚寺と呼ばれる寺院がありましたが、その後、荒廃。1920年に整備されて、ソウルではじめての公園として一般に開放されました。これがタプコル公園のはじまりです。

タプコル公園には4つの門があります。開放されているのは、そのうちの南門と西門の2か所。写真は南門の方ですが、公園の入口には似つかわしくない、その立派なたたずまいにかつて寺院であった面影が残されています。

円覚寺の跡地に整備されたタプコル公園

写真:乾口 達司

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こちらは西門。留意したいのは、公園の開放時間が朝の9時から夜6時までということ。その時間帯以外は閉門しているため、開園時間にお気をつけください。

大韓民国の原点!三・一運動ゆかりの記念碑

大韓民国の原点!三・一運動ゆかりの記念碑

写真:乾口 達司

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タプコル公園でまずもってご覧いただきたいのが、ご覧の記念碑。これは「三・一運動」を顕彰した石碑で、タプコル公園の歴史的意義を明らかにするものです。

「三・一運動」とは、1919年3月1日に起こった独立運動のこと。日本では「万歳事件」などと呼ばれています。1918年、アメリカ合衆国大統領ウィルソンによって提唱された「十四か条の平和原則」にもとづき、当時、大日本帝国の統治下にあった朝鮮半島でも独立の機運が高まりました。

そんななか、天道教・キリスト教・仏教のそれぞれの朝鮮人指導者33名がタプコル公園に集い、独立宣言書を読みあげることを計画します。それをきっかけにして民衆によるデモが各地で発生。日本側が軍隊や警察を派遣して鎮圧をはかったことで、数千人規模の死者が出たとされます。

結局、このときは朝鮮の独立という目的は達成されませんでした。しかし、三・一運動をきっかけとして人々に民族自決の意識や人権意識が生まれ、上海に大韓民国臨時政府が誕生したように、三・一運動が後の大韓民国の樹立に大きな影響を与えた運動であったことは間違いありません。

それがタプコル公園からはじまっているということを踏まえると、ここは大韓民国原点の地といっても過言ではないでしょう。記念碑には独立宣言書も刻まれています。韓国の原点がここにあるという思いで、ぜひ記念碑をご覧ください。

大韓民国の原点!三・一運動ゆかりの記念碑

写真:乾口 達司

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園内には、独立宣言書の朗読、それに刺激された民衆が各地で蜂起するものの、日本側が激しく弾圧し、多くの死傷者が出た経緯などを刻んだレリーフが並べられています。そのレリーフをご覧になるだけでも、三・一運動の意義と経緯を理解することができますよ。

大韓民国の原点!三・一運動ゆかりの記念碑

写真:乾口 達司

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ほかにも、三・一運動に参画した孫秉熙の銅像なども設置されており、タプコル公園がいかに三・一運動と深くかかわった公園であるかを印象付けられます。

丹青の美しさも堪能しよう!八角亭

丹青の美しさも堪能しよう!八角亭

写真:乾口 達司

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こちらの建物は、その形状から「八角亭」と呼ばれています。1897年、沈宣碩によって建立された建物で、王室専用の音楽演奏施設でした。三・一運動の折、ここで独立宣言書が朗読されています。

丹青の美しさも堪能しよう!八角亭

写真:乾口 達司

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天井を見上げると、ご覧のように見事な彩色がほどこされています。朱と青の彩色は「丹青(たんちょん)」と呼ばれており、韓国を代表する彩色です。

円覚寺時代の遺構の数々

円覚寺時代の遺構の数々

写真:乾口 達司

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園内には、ほかにも円覚寺時代の遺構も点在しています。巨大なガラスの覆屋に入ったこちらの建造物は「円覚寺址十層石塔」と呼ばれています。1962年、国宝に指定された大理石の石造物で、高さは約12メートル。覆屋の前面に人が立っていますが、その立ち姿と比較すると、十層石塔がいかに大きいか、おわかりいただけるでしょう。

円覚寺時代の遺構の数々

写真:乾口 達司

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各層には仏像や草花、動物などが刻まれています。じっくりご覧ください。

円覚寺時代の遺構の数々

写真:乾口 達司

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亀形の土台の上に立つこちらの石造物は「大円覚寺碑」と呼ばれており、円覚寺創建の由緒来歴が刻まれています。

三・一運動ゆかりの地でくつろぐ老人たち

三・一運動ゆかりの地でくつろぐ老人たち

写真:乾口 達司

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円覚寺の建立から廃絶、公園化、三・一運動ゆかりの地と、数奇な運命をたどってきたタプコル公園も、現在では庶民の憩いの場となっています。特に園内にはご老人の姿が多く、ほのぼのとした雰囲気をかもしています。あなたもタプコル公園でゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

タプコル公園の歴史的な意義、おわかりいただけたでしょうか。明洞と並び、いまやソウルを代表するスポットとなった鐘閣や仁寺洞にも近く、アクセスも良好。タプコル公園で大韓民国の原点に思いを馳せてみてください。

タプコル公園の基本情報

住所:ソウル特別市鍾路区鍾路2街38-1
アクセス:地下鉄1号線鐘閣駅より徒歩約5分

2019年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/03/29 訪問

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