写真:Shibayama Shiho
地図を見るフィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ駅から徒歩10分弱。由緒あるオンニッサンティ教会の側にM.Gはあります。イタリア人のマエストロ(巨匠)、ジュリアーノ氏と日本人のジュエリーアーティスト真理氏の工房兼ショップです。“M.G”という工房兼ショップの名前はこの二人の職人のイニシャル。店頭に掲げられたイタリア、日本、そしてフィレンツェの旗が目印です。
写真:Shibayama Shiho
地図を見るショップに並ぶのはピアス、指輪、ネックレス、ブレスレットのシルバーアクセサリーやシルバージュエリーをはじめ、花瓶、ワイングラス、ワインボトル台などのシルバーウエア(銀器)など約200点の作品。それらは全てデザインから作成まで二人の職人の手で一つ一つ作られた物です。
芸術性の高い作品もあれば、お土産にも最適な50ユーロ以下のシルバーアクセサリーも扱っています。
また、客からのオーダーにも臨機応変に対応してくれます。
写真:Shibayama Shiho
地図を見るM.Gは工房兼ショップであるため、彼らの作業風景や工房を目にすることもできます。目の前で熟練の職人二人がシルバーという金属に命を吹き込む様子を見ながら、この世に一つの作品を選んで購入できるというのも魅力的です。
M.Gの二人の職人についてご紹介しましょう。
〜吉田真理氏〜
ジュエリーアーティスト。ジュエリーを日本とフィレンツェで学ぶ。フィレンツェではフィレンツェの伝統的な彫金技術であるINCISIONE(洋彫り)という高い技術を学び、取得。2010年“フィレンツェ・モードの若手職人10選”に選ばれる。
〜フォリア・ジュリアーノ氏〜
もともと貴族の館に並ぶような銀器専門の職人。ハンマーで跡をつけデザインを生み出す技術“打ち出し”専門のマエストロ(巨匠)。そんなジュリアーノ氏がシルバージュエリーも手掛けるようになったのは妻でありジュエリーアーティストである真理氏との出会いがきっかけ。打ち出しの技術を使ってジュエリーを作成するのは難しいとされるが、彼の技術をジュエリー作成に取り入れ、多くの作品を手掛ける。
写真:Shibayama Shiho
地図を見る上の写真のブレストレットは真理氏が得意とするINCISIONE(洋彫り)という技術を使って作成されたブレスレット。シルバーに施された繊細な線のデザインは正に職人技です。
写真:Shibayama Shiho
地図を見る上の写真、貝殻の形をした作品はジュリアーノ氏が手掛けた物。実はこの作品、日本人には馴染み深い食器なのですが、何かお分かりでしょうか?
答えは“ぐい吞み”なのです。
本来、ヨーロッパの食器というのは6つ同じものが揃って1セットとされます。食器のデザインが不ぞろいということはまずありません。しかし、ジュリアーノ氏が日本を訪れた際、居酒屋でいろいろなぐい吞みがたくさん入った籠を差し出され、自分の好きなぐい吞みで日本酒を飲んだ経験から衝撃を受け、一つ一つデザインの異なるこの作品を作成。
また、シルバーは熱を伝導しやすいという性質からワインはもちろん、日本酒を飲むのにも向いています。
こうした和洋折衷の作品を購入できるのもM.Gの魅力の一つです。
主にシルバージュエリーを作成しているのはジュエリーアーティストである真理氏。シルバーという素材だからこそ表現できる美しさをいかした彼女の作品が店内に数多く並んでいます。
「シルバー“アクセサリー”を巧みな技術と芸術性をもってシルバー“ジュエリー”のレベルへ」というのがポリシーという真理氏。確かに、ゴールドでないからこその美しさ、しかしゴールドに劣らないゴージャスさを彼女の作品に感じます。
写真:Shibayama Shiho
地図を見るシルバーウエア(銀器)はマエストロのジュリアーノ氏が手掛けます。打ち出し(タガネやハンマーで金属を成形するフィレンツェの伝統的な技法)専門のマエストロであるジュリアーノ氏による額縁や水差し、シルバーの卓上小物は正に芸術品。
銀食器(カトラリー以外)もあり、特にワインアクセサリーは充実しています。
写真:Shibayama Shiho
地図を見るまた、「伝統的かつ、個性的な作品を生み出しながらも、作品を作る楽しさを忘れることなく、遊び心のある作品も作成したい」という真理氏。そのため、パスタや貝殻、動物などのかわいいシルバーアクセサリーもお手頃価格で販売しています。
また、M.Gではオーダーメイドやジュエリー、銀器の修復も手掛けています。
イタリア人客の中にはショップに自分が思っているような作品がない場合、「ペンギンのシンプルなピアスが欲しい」「〇〇形のチャームを作ってほしい。」と気軽にオーダーする人も少なくありません。
また、今持っている宝石を持ち込み、二人の職人と相談しながら、新しいジュエリーへと生まれ変わらせることもできます。
日本語でオーダーできるのも大きな魅力です。細部にわたり、自分のアイディアや希望を日本語で職人に説明できます。
自分が思い描いている作品を、形にしてくれるのがM.Gの二人の職人です。
M.Gはオンラインショップを持たないため、彼らの作品を実際に見て購入できるのはフィレンツェだけです。
M.Gの扉を開ければ、そこはショップであり、工房であり、美術館。職人たちと直接日本語でコミュニケーションを取り、日本とイタリアの文化と技術と美の融合を体感できることでしょう。
普通とは少し違ったショッピング。フィレンツェ旅行のショッピングプログラムにM.Gを加えてみるのはいかがでしょうか。
住所:Via Borgo Ognissanti, 72r Firenze
営業時間:月曜日〜土曜日 (11:00〜13:00 / 15:00〜20:00)
電話番号:+39-334-5738057
オーダーメイド、ジュエリーの修理や修復可能(シルバーのみならずゴールドも可能)
日本からメールでの注文受付可能
日本へ作品の発送可能
2019年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/10/13更新)
- 広告 -