宝永山は、富士山の南東側にある側火山で標高は2,693m。
富士宮口5合目からは、僅か90分で登れ、大迫力の宝永火口や絶景が魅力の初心者にもお勧めのコースです。
今回、ご紹介するのは、
往路:富士宮口5合目〜富士宮口6合目〜宝永第一火口縁〜宝永山(所要約90分)
復路:宝永山〜宝永第一火口縁〜宝永第二火口縁〜富士宮口5合目(所要約90分)
というコース。
「もっと気軽に楽しみたい」ということでしたら、さらに短い所要約70分の周遊コースもあります。
・富士宮口五合目〜富士宮口6合目〜宝永第一火口縁〜第二火口縁〜富士宮口5合目
初心者の方は、6合目の山小屋が営業している6月下旬〜10月下旬(例年)の間に訪れてはいかがでしょうか。
秋にはカラマツの黄葉が見事で、山肌が黄金色に染まる様は、えも言われぬ美しさです!
■マイカー規制:MEMO参照
■カラマツ黄葉:10月中旬〜下旬(例年)
■所要時間は目安
1707年(宝永4年)の宝永大噴火によって3つの噴火口ができ、その際に隆起して出来たのが宝永山です。
これらの噴火口は、上から順に第一、第二、第三と名付けられ、一番大きい宝永第一火口は、最大直径が1.3kmにもなる巨大さ!
富士山は、4つの火山の集合体(先小御岳、小御岳、古富士、新富士)といわれており、宝永山上に見える赤岩は、約10万年前から活動を始めた古富士火山の地層が、宝永大噴火によって押し上げられたものと考えられています。
この宝永第一火口内を歩いて宝永山まで至るのですが、第一火口縁から見る全体像、そして、火口内から見上げる荒々しさは、圧倒的な迫力です!
しかも、宝永山への登山道は、歴史ある「お中道」の一部です。
お中道は、富士山中腹を一周する道で、富士山に3回以上登拝したものだけが歩くことを許された、厳しく貴い修行の道でした。(現在は一周不可)
なお、宝永火口内は落石が多いですので、決して登山道から逸れないようご注意下さい!
宝永第一火口底から宝永山馬の背までは標高差約300m。
砂で歩き難い道ではありますが、馬の背まで登り切れば絶景が待っています!
天候によっては、眼下に駿河湾や相模湾、雲海が広がり、まるで天空へと伸びるような道を歩けば宝永山山頂です。
なお、宝永山は風の強い場所ですので、宝永第一火口縁までに強い風を感じるようでしたら、無理して山頂まで登らない方が良いでしょう。
宝永山山頂からは、眼下に広がる景色が素晴らしいだけでなく、大きく口を開けた宝永火口越しに眺める富士山は大迫力です!
火口上部に見える板状の背びれのような岩は、十二薬師岩と呼ばれる岩脈群です。
岩脈とは、地下の割れ目から噴出す過程で冷え固まったマグマのことで、富士山の火山としての活動を物語る荒々しい側面!
宝永山は、富士山から富士山を見るベストスポットといっても過言ではないでしょう!
宝永山山頂から眺める富士山も見事ですが、宝永第二火口縁から見上げる富士山もダイナミック! 眼下に広がる景色も雄大です!
こちらも富士山から富士山を見るお勧めのビュースポットです。
ここから樹林帯の遊歩道を歩けば、富士宮口5合目駐車場です。
富士山というと、山頂での御来光ばかりが注目されますが、中腹から麓にかけて、このような富士山の大自然を感じられるトレッキングコースが幾つも整備されています。
今回は、富士宮口5合目からのトレッキングコースをご紹介しましたが、物足りない方は、御殿場口新5合目から幕岩や御殿庭を経て、あるいは、水ヶ塚公園から歴史ある須山口を歩いて宝永山に至るコースもあります。
富士山は楽しみ方も色々!子供から大人、初心者から上級者まで楽しめる懐の深い山です。
まずは、宝永山トレッキングで富士山の息吹を感じてみませんか?
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(2024/9/18更新)
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