和歌山・高野山森林鉄道跡ハイキングで鉄橋めぐりを楽しもう!

| 和歌山県

| 旅の専門家がお届けする観光情報

和歌山・高野山森林鉄道跡ハイキングで鉄橋めぐりを楽しもう!

和歌山・高野山森林鉄道跡ハイキングで鉄橋めぐりを楽しもう!

更新日:2019/05/09 18:02

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者

高野山森林鉄道は、明治時代の後半から昭和30年代の前半まで、和歌山県伊都郡九度山町、高野町の高野山一帯で木材搬出のために運営されていた森林鉄道です。現在、その路線跡は遊歩道や生活道路に利用され、国内に残された数少ないトレッスル橋などを見学することができます。高野山森林鉄道跡ハイキングで、四季折々の自然を楽しみながら貴重な鉄橋めぐりを楽しんでみませんか?

高野山森林鉄道跡ハイクの出発点「上古沢駅」

高野山森林鉄道跡ハイクの出発点「上古沢駅」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

高野山森林鉄道跡ハイキングの鉄橋めぐりのスタートは、南海電鉄高野線「上古沢駅」です。1928年(昭和3年)開業という古い歴史を持つ無人駅で、駅の西側から不動谷川を渡って進むと、世界遺産の「高野山町石道」へと行くこともできます。

高野山森林鉄道跡ハイクの出発点「上古沢駅」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

また、上古沢駅は、標高230mの山間にある秘境駅でもあります。ダイヤは、おおむね1時間に上下線とも2本ずつです。終点の高野山まではわずか4つ目の駅で、ホームに降り立つと静けさとともに秘境感が漂います。

<上古沢駅の基本情報>
住所:和歌山県伊都郡九度山町大字上古沢
電話番号:0736-56-2305(高野山駅)
アクセス:南海本線なんば駅から約1時間20分

高野山森林鉄道跡ハイクの出発点「上古沢駅」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

駅舎を出て、下古沢方面への道を下ってゆくと高野山森林鉄道跡に出ます。高野山森林鉄道は、大阪営林局高野営林署が運営し、総延長は45kmを超える大規模なものでした。鉄道跡にはトンネルが数ケ所残されていて、ちょっとした冒険気分を味わえます。写真は、入口に落石よけの覆いが付けられた下古沢トンネル。

日本の鉄道橋で貴重なトレッスル橋の「中古沢橋梁」

日本の鉄道橋で貴重なトレッスル橋の「中古沢橋梁」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

高野山森林鉄道跡の下古沢トンネルを抜けると、山間にたたずむのどかな集落が見えてきます。

日本の鉄道橋で貴重なトレッスル橋の「中古沢橋梁」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

上古沢駅から、高野山森林鉄道跡を歩くこと約20分、深い森の中に突然、赤い橋梁が姿を現します。南海電鉄高野線 上古沢駅〜下古沢駅間にある「中古沢橋梁」です。中古沢橋梁は、1928年(昭和3年)に開通した全長67.6m、高さ33.4mのトレッスル橋です。建設に際しての資材運搬には、高野山森林鉄道が使われました。

この橋の特徴は、鉄骨をやぐらのように積み上げたトレッスル橋脚とトラス橋桁が一体構造の鋼トラスで組み上げられている点で、2基のトレッスル橋脚と3連トラス橋桁の組み合わせからなっています。2011年(平成23年)には、土木学会の選奨土木遺産にも選ばれています。

日本の鉄道橋で貴重なトレッスル橋の「中古沢橋梁」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

それまで日本を代表するトレッスル橋として有名だったJR山陰本線の余部橋梁は、2010年(平成22年)に架け替えられてしまったため、同じトレッスル橋の中古沢橋梁は、じつに貴重な存在となってしまいました。

なお、中古沢橋梁の下には展望デッキが設置され、列車の通過予定時刻表も掲示されています。時間があれば、鉄橋を渡る列車を撮影するのもおすすめです。

山岳鉄道の雰囲気があふれる「下古沢駅」

山岳鉄道の雰囲気があふれる「下古沢駅」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

下古沢鉄橋から高野山森林鉄道跡を約20分ほど歩くと、南海電鉄高野線「下古沢駅」です。ここからなんば方面行き上り電車に乗って、高野下駅まで移動しましょう。

山岳鉄道の雰囲気があふれる「下古沢駅」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

下古沢駅は、標高177mにある駅員さんの配置された有人駅で、1925年(大正14年)に開業しました。南海電鉄高野線の高野下駅〜極楽橋駅間は、1kmにつき、50m登るという50パーミルの急勾配と半径100mという急カーブが続く山岳鉄道です。駅名表には標高が記されていて、いかにも山岳鉄道らしい雰囲気を感じることができます。

山岳鉄道の雰囲気があふれる「下古沢駅」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

下古沢駅のホームでは、撮り鉄を楽しむこともできます。特急こうやをはじめ、いずれの列車も急勾配のため徐行運転のような速度でゆったりとやってくるため、撮影は容易です。

<下古沢駅の基本情報>
住所:和歌山県伊都郡九度山町大字下古沢
電話番号:0736-56-2305(高野山駅)
アクセス:南海電鉄なんば駅から約1時間15分

駅全体がまるで博物館のような「高野下駅」

駅全体がまるで博物館のような「高野下駅」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

南海電鉄高野線では、もうひとつ有名な鉄橋があります。それが「丹生川橋梁」。最寄駅は、下古沢駅から上り電車に乗って約5分の「高野下駅」です。この駅は開業当時、高野山に最も近い駅であったことから「高野山駅」と名付けられましたが、のちに現在の駅名に改称されました。左の道路部分は、遊歩道となっている高野山森林鉄道跡です。

駅全体がまるで博物館のような「高野下駅」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

高野下駅は、標高108mにある1925年(大正14年)に開業した無人駅ですが、列車交換の設備があります。高野下駅は、駅全体がまるで博物館のような駅で、ホームを支える柱は、明治時代などの古いレールを使っています。駅のホームには「南海思い出ミュージアム」がありこちらも古いレールなどを展示しています。

駅全体がまるで博物館のような「高野下駅」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

さらに駅のホームには木造のレトロな待合室があります。入口には手書きの哀愁漂う看板があります。美しい木造駅舎で、かつて高野まいりの人々で賑わった頃に思いを馳せてみてください。

<高野下駅の基本情報>
住所:和歌山県伊都郡九度山町大字椎出8番地1
電話番号:0736-32-2310(橋本駅)
アクセス:南海電鉄なんば駅より約1時間5分

南海高野線の有名撮影スポット「丹生川橋梁」

南海高野線の有名撮影スポット「丹生川橋梁」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

高野下駅から九度山駅までの約3kmの高野山森林鉄道跡は、竜王渓遊歩道として整備されています。遊歩道を約15分ほど歩くと「丹生川(にゅうかわ)橋梁」が見えてきます。1925年(大正15年)に開通した全長約73mの橋梁で、橋脚はレンガ造り、中古沢橋梁と同じく赤色に塗装されています。

2008年(平成20年)には、高野線・鋼索線の施設として上古沢駅、下古沢駅、高野下駅、九度山駅などと共に、経済産業省の近代化産業遺産に登録されています。

南海高野線の有名撮影スポット「丹生川橋梁」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

「丹生川橋梁」は、南海電鉄高野線で鉄道ファン人気の撮影スポットでもあります。遊歩道は足元の悪い場所もありますので、撮影に際しては、じゅうぶん足元に注意してください。

南海高野線の有名撮影スポット「丹生川橋梁」

写真:モノホシ ダン

地図を見る

丹生川橋梁の撮影を楽しんだら、そのまま竜王渓遊歩道で渓谷美を楽しみながら、ゴールの九度山駅へと下りましょう。九度山駅までは徒歩約40分です。歩き疲れた方は、もと来た道を高野下駅へ戻って、そこから電車で帰路につくのもおすすめです。

<九度山駅の基本情報>
住所:和歌山県伊都郡九度山町大字九度山123番地2
電話番号:0736-32-2310(橋本駅)
アクセス:南海電鉄なんば駅から約60分

四季折々の自然を楽しめる高野山森林鉄道跡ハイキング

いかがでしたか。今回は途中で電車を利用しましたが、上古沢駅〜九度山駅間の約8kmの高野山森林鉄道跡ハイキングコースは、全部歩いても約2時間30分の行程です。

ゴールの九度山駅は、戦国武将で有名な「真田幸村」ゆかりの地です。引き続き観光を楽しみたいという方は、九度山で真田幸村ゆかりの地をめぐるのもおすすめです。

秘境感とレトロ感あふれる高野山森林鉄道跡ハイキングコースで、撮り鉄や四季折々の自然を満喫してみてはいかがでしょうか。

2019年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/05/02 訪問

- PR -

条件を指定して検索

LINEトラベルjpで一緒に働きませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ

- PR -