茅ヶ崎「熊澤酒造」の楽しみ方。湘南ビールを古民家トラットリアで!

茅ヶ崎「熊澤酒造」の楽しみ方。湘南ビールを古民家トラットリアで!

更新日:2019/08/28 17:15

下川 尚子のプロフィール写真 下川 尚子 ライター
湘南・茅ヶ崎。決してアクセスがいいとは言えない住宅街の真ん中に、朝から晩まで人が絶えず訪れる「酒蔵」があります。それが「熊澤酒造」。地酒「天青」や地ビール「湘南ビール」の醸造元として知られる歴史ある造り酒屋ですが、一歩足を踏み入れるとそこには古民家や蔵を利用したトラットリアや直売所、雑貨店が並び、まるで小さな街のよう。
「人が集まる酒蔵」のユニークさとは?その魅力をご紹介します。

湘南に唯一残る酒蔵「熊澤酒造」

湘南に唯一残る酒蔵「熊澤酒造」

写真:下川 尚子

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熊澤酒造は明治5年創業の歴史ある造り酒屋。現在では湘南に唯一残る酒蔵ですが、その敷地に足を踏み入れると「ここが酒蔵なの?」と驚いてしまうような光景が広がります。

中央にある緑に囲まれたテラスを囲むのは、古い蔵や古民家を利用したレストランやカフェ、雑貨店。もちろん醸造所や仕込蔵もありますが、まるでおしゃれな街角のような風景に驚くことでしょう。真ん中のテラスでは、できたてのビールやソーセージを手に思い思いにくつろぐ人たちの姿が見られます。

動画:下川 尚子

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「単なる日本酒メーカーではなく、地元の人が集う蔵元にしたかった」。そう語るのは、熊澤酒造の6代目社長・熊澤茂吉さん。かつての酒蔵は、地元の人々が仕事終わりに集まり、季節ごとにお祭りが行われる「人が集まる場」として存在していました。その昔ながらの蔵元をイメージし「人が集まり文化が生まれる場所」を志してつくられたのが、この場所なのです。

まずはそんな「熊澤酒造」の様子を1分間でご紹介します。上の動画よりご覧下さい。

古民家レストラン「トラットリアモキチ」で絶品イタリアン

古民家レストラン「トラットリアモキチ」で絶品イタリアン

写真:下川 尚子

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では、そんな「熊澤酒造」の楽しみ方をご紹介しましょう。こちらは熊澤酒造きっての人気レストラン「モキチトラットリア」。鎌倉山にあった古民家を移築して開かれたトラットリア内部は、外の緑が映り込んで雰囲気抜群です。

内装に使われているアイテムは熊澤社長の個人コレクションから(大きなライトはデンマークのオークションで手に入れたもの!)。また、ビールのタンクを利用してつくられたピザ釜など「この場所ならでは」のものも見られますので、ぜひ注目してみてくださいね。

古民家レストラン「トラットリアモキチ」で絶品イタリアン

写真:下川 尚子

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提供されるのは、茅ヶ崎や小田原など周辺エリアの食材を使って作られるイタリアン。ピザ生地やパスタは敷地内の工房で作っており、モチモチとしたパスタの食感はぜひ楽しんで欲しいところ!

もちろん、醸造所で造られる湘南ビールや地酒「天青」を心ゆくまで楽しめます。ランチセットにはビールをつけることも可能(定番銘柄3種&季節限定ビール1種の4種類から選べます)。日常で楽しめる気軽なランチセットから特別な日に楽しみたいコースまでありますので、好みに合わせて選んでみましょう。

古民家レストラン「トラットリアモキチ」で絶品イタリアン

写真:下川 尚子

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気候の良い時期には、2階のテラス席もオススメ。晴れた日には富士山も見られ、開放感がありますよ。モキチトラットリアは平日でも予約がたくさん入る人気店。訪れる際は事前の予約がおすすめです。

「蔵元直売所」でパンや湘南ビールを購入

「蔵元直売所」でパンや湘南ビールを購入

写真:下川 尚子

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次に、外せないのは直売所でのお買い物!古い蔵を利用した「蔵元直売所」ではここで造られた地酒「天青」や地ビール「湘南ビール」がずらりと並びます。ベーカリーやソーセージ工房も併設されており、自家製のパンやソーセージも購入できるのが嬉しいところ。

「蔵元直売所」でパンや湘南ビールを購入

写真:下川 尚子

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「天青」も「湘南ビール」も、種類豊富に揃っているのは直売所ならでは。写真は「湘南ビール」のボトル。ピルスナー、アルト、シュバルツ、ゴールデンエールといった定番のスタイル以外に、レモンや柚子など湘南の産直品とのコラボも多く行っており、1年を通じて季節限定ビールも発売されています。

江の島や大仏をモチーフにしたボトルデザインもあり、思わず「ジャケ買い」してしまうかも。お酒好きな方へのお土産にもぴったりですね。

「蔵元直売所」でパンや湘南ビールを購入

写真:下川 尚子

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写真右手前の「パン・ア・ラ・ビエール」は、ビールを造った後のビール酵母とビールをそのまま使って作られるパンで、ほのかな酸味ともっちりとした食感が魅力!

そのほか、敷地内では野菜の直売もあり、気軽に買い物だけをして帰る近隣の方の姿も多く見られます。

気軽に立ち寄れる「モキチヴルストカフェ」で一休み

気軽に立ち寄れる「モキチヴルストカフェ」で一休み

写真:下川 尚子

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お買い物で訪れた方、ふらっと立ち寄った方が一休みできるように、直売所にはカフェ「モキチブルストカフェ」が直結。古民家をリノベーションした空間は、古い建物ならではの趣と現代のモダンさが同居し、いつまでもくつろいでいられる心地よい時間が流れます。

気軽に立ち寄れる「モキチヴルストカフェ」で一休み

写真:下川 尚子

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カフェでは直売所で購入したパンをイートインできるほか、店内のカウンターでパニーニや自家製ソーセージなどの軽食、オリジナルコーヒー、そしてもちろん湘南ビールも販売しています。写真は角食一斤セット。まるごと一斤にバター、ジャム、リエットがついているシンプルなメニューですが、シンプルだからこそパンの美味しさがよく分かるはず。

カフェメニューを外のテラスでいただくのも可能です。新緑、バラの花、紅葉など、四季折々の景色を楽しみながらいただく湘南ビールは最高ですよ!

気軽に立ち寄れる「モキチヴルストカフェ」で一休み

写真:下川 尚子

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そのほか、食事ができる場所としては蔵元レストラン「天青」もあります。こちらは大正時代の酒蔵をリノベーションした空間で、日本料理が中心。トラットリアやカフェとあわせて、お好みや用途によって検討するのがおすすめです。

雑貨店の「okeba」で湘南のクラフト作家を応援

雑貨店の「okeba」で湘南のクラフト作家を応援

写真:下川 尚子

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最後にご紹介するのは、雑貨店「okeba」。店名の由来は、ここが酒樽や道具の製作や修理を行う「桶場」と呼ばれる場所だったことから。高い天井の空間には、湘南のクラフト作家のつくる作品が並びます。

扱う作品は酒器やポストカード、アクセサリー、Tシャツと幅広いラインナップ。常時20人の作家に加え、入れ替わりで企画展が行われていますので、いつ行っても新鮮な出会いのある場所です。

雑貨店の「okeba」で湘南のクラフト作家を応援

写真:下川 尚子

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ここで販売されているアイテムは、たとえば箸置きは日本料理の「天青」で、プレートは「モキチトラットリア」で、エプロンはスタッフのユニフォームに…と、敷地内のあちこちのお店で実際に利用されています。食事をしたときに気に入ったものがあれば、聞いてみると手に入るかもしれませんよ。

このエリアならではの「湘南」や「江の島」「ビール」をモチーフにしたものも多いので、お土産探しにもぴったりです。旅の思い出にもなる特別な「一点モノ」を探しに、訪れてみたくなる場所です。

雑貨店の「okeba」で湘南のクラフト作家を応援

写真:下川 尚子

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ここで紹介した以外にも、魅力いっぱいの熊澤酒造。蔵開きイベント「酒蔵フェスト」、クラフト雑貨や湘南の美味しい食べ物が集まる「ドングリ市」、秋の「オクトーバーフェスト」など様々なイベントも開催されています。

「地元の人が集う場所」としてつくられたこの場所は、今後も姿を変えていくかもしれません。湘南という地域でつくられたものを楽しみに、また、ユニークな試みを続ける酒蔵を見学しに、立ち寄ってみてはいかがでしょう。

熊澤酒造の基本情報

住所:神奈川県茅ヶ崎市香川7-10-7
電話番号:
0467-52-6118(代表)
0467-52-6111(モキチトラットリア)
0467-50-0202(モキチヴルストカフェ)
0467-52-6115(天青)
0467-50-0252(okeba)
アクセス:JR香川駅から徒歩約7分
駐車場:あり(無料)
※営業時間は店舗により異なります。

2019年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2019/05/08 訪問

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