写真:中山 杏
地図を見るフエ市内には宮廷料理が食べられるレストランが数多くあります。中には、ユネスコの世界無形文化遺産にも登録されている宮廷音楽を演奏したり、お客さんが皇帝や皇后、家来たちの衣装を着て食事ができるレストランなどもあって、家族や友達グループで行けば盛り上がること間違いなし!
宮廷料理は野菜に細かな細工が施され、見た目もとっても華やか。鳳凰をかたどったパテやクジャクに見立てた揚げ春巻きが前菜の定番です。
写真:中山 杏
地図を見る「バインベオ」もフエの名物料理のひとつ。米粉とタピオカ粉を混ぜて蒸したプルプルの生地に、みじん切りにしたエビやネギ、ビーナッツ、揚げ玉ねぎなどをトッピングし、魚醤のヌックマムベースのタレで食べる料理。小皿で出てくるので食べやすく、つるっと一口で食べられます。こちらも前菜として食べられることが多く、ビールとよく合います。
写真:中山 杏
地図を見る「フエ風お好み焼き」とも呼ばれているのがこちらの「バインコアイ」。ちょっとベトナム料理に詳しい方なら、「あれ?どこかで見たような気がする。」と思ったのではないでしょうか。そう、エビや豚肉、たっぷりのもやしを黄色い生地で巻いた半月型の「バインセオ」に似ていますね。正直、具材も見た目も、どこが違うのかわからないほど似通っています・・・ しいて言えば、バインコアイのほうが若干外見が白っぽく、皮が厚いことでしょうか。
またお店によって中の具が異なりますが、バインセオと比べると、もやし以外の具材が多く入っていることが多いです。また写真のような大型版1つではなく、もう少し小型のものが複数お皿に載って出てくることも。
そしてバインセオはヌックマムベースのタレで食べますが、バインコアイは辛みそだれを付けていただきます。ベトナムの他の都市と比べてピリ辛料理が多いのも、フエ料理の特徴です。
写真:中山 杏
地図を見るそろそろご飯ものがたべたいなぁ・・・と思った時に宮廷料理のコースメニューで出てくるのが、蓮の実がたっぷり入った炊き込みご飯です。日本ではあまり見慣れない蓮の実ですが、ベトナムでは炊き込みご飯のほか、ぜんざいなどのデザート、塩味や甘納豆などのお菓子としてもよく食べます。ご飯と一緒に炊いた蓮の実はホクホクした触感で、まるで栗のよう。蓮の葉に包んで蒸し上げるので、ご飯に移った蓮の葉の良い香りが鼻をくすぐります。
乾燥した蓮の実はベトナムのスーパーなどでも手に入りますので、日本でもベトナムの味を再現してみてはいかがでしょうか?余談ですが、同じくスーパーで手に入る塩味のサクサクとした蓮の実スナックや、砂糖で煮詰めた蓮の実の甘納豆もお土産としておすすめです。
写真:中山 杏
地図を見る歴代の皇帝たちを喜ばせるために発展した宮廷料理は、デザートもとってもユニーク。花瓶に生けた花のように見えるこちらのかわいらしいデザートは、緑豆を練って色づけした日本の練りきりのようなお菓子。ほんのり甘くて素朴な味わいで、お茶とよく合います。
ちなみにベトナムでも食後にはフルーツやデザートと一緒に温かいお茶が出てくることが多く、緑茶に蓮の花の香りをつけた蓮茶が定番です。
緑豆のデザートと蓮茶の組み合わせは、和菓子と緑茶に慣れた日本人にはほっとする味わいです。
写真:中山 杏
地図を見る各地に名物麺料理があるベトナムですが、もちろんフエにもあります!「ブンボーフエ」はベトナムで唯一地名が入っている料理。「ブン」は見た目がそうめんに似た、米粉でできた細丸麺、「ボー」は牛肉です。ピリ辛のスープでいただく、昔から庶民に親しまれるフエの名物麺です。1杯100円程度で食べられる専門の屋台から、宮廷料理も出す高級レストランまで多くのお店で食べられますので、いくつかのお店で食べ比べてみるのも楽しいですね。
ベトナムの古都・フエには、宮廷料理から庶民派グルメまで、名物料理にあふれています。寺院や王宮、帝廟をめぐって歴史に触れつつ、食文化でもグエン王朝時代に思いをはせてみてはいかがでしょうか。
※2019年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事を書いたナビゲーター
中山 杏
はじめまして。旅行・航空業界で長年働き、国内&海外の旅行手配、添乗など、旅行に関する様々な業務に携わってきました。旅行のプロとしての経験を、これまで自分や家族、友達のプライベート旅行に活かしてきました…
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(2025/2/13更新)
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