写真:万葉 りえ
地図を見る現在の北九州市から少し内陸へ入った筑豊地方は、明治時代から石炭の採掘が本格化し日本の産業を支えていきます。また明治30年代には官営の八幡製鉄所も操業をはじめ、門司港は大陸貿易の発展とともにますます栄えていきました。往時は商社や銀行の支店だけでなく外国商館もある、日本経済にとって大変重要な港だったのです。
映画にもなった「海賊と言われた男」。この小説は出光の創業者がモデルとなっているのですが、そこにも当時の門司港がいかに日本にとって重要な場所で栄えていたかが描かれています。
写真:万葉 りえ
地図を見る開国して海外との取引が始まれば、国際貿易港に必要なのは税関です。明治42年に門司税関が発足したことにより、この建物は明治45年に建てられました。
瓦葺き二階建てで、特注の赤レンガと御影石を使ったネオ・ルネッサンス様式と言われる大変モダンな造り。昭和初期まで税関庁舎として使われ、様々な物資の監視にあたっていたのです。
写真:万葉 りえ
地図を見る内部もご覧のように赤レンガ造りです。建物内を見て周れば、税関として使われていた頃に二階の床をささえていた構造が今もご覧いただけます。
写真:万葉 りえ
地図を見る傷みが出ていた建物の復元が行われたのは平成6年のこと。北九州市は復元のための赤レンガを特注したといいます。歴史的価値が高く「近代化歴史遺産」に認定されており、現在はふき抜けになっている大きな空間が、門司港のレトロ地区を訪れた人々の休憩の場になっています。
写真:万葉 りえ
地図を見る写真:万葉 りえ
地図を見るギャラリーとしても使われるこの建物。せっかくなら三階にある展望室へも上がってみましょう。
写真:万葉 りえ
地図を見る今でこそ周りに高いビルがありますが、展望室からは跳ね橋や関門海峡を行き交う船などが眺められます。ここに立てば、この場所が港の様子を見るにもよい位置だったことがおわかりいただけるでしょう。
写真:万葉 りえ
地図を見る門司のレトロ地区を散策していると、バナナに関するポスターなどに気づかれた方もあるでしょう。そうです、ここは南の国からたくさんのバナナが輸入され、「バナナのたたき売り」が始まった地。今でもバナナのたたき売りのイベントが開かれているのです。バナナ以外でも、船で暑い国から輸入されてきた数々のフルーツたち。
写真:万葉 りえ
地図を見るそんな歴史がある門司には、果物専門店IKADOが展開する世界中のフレッシュフルーツを購入したり食べたりできる店があります。それが人気のフルーツパーラー「Mooon」です。
その一つが「Mooon de retro モーン デ レトロ」という名で旧税関一階の一角に入っています。パフェの内容が季節ごとに変わっていく楽しさも、そしてフルーツのフレッシュさもたっぷりさも果物専門店なればこそ!
写真:万葉 りえ
地図を見る店内は白を基調としたさわやかな内装。テーブル席もありますが、窓にそって並んでいるカウンター席から行きかう船を眺めつつ門司の歴史をちょっと感じて過ごすのも。また、レトロな中庭のテラス席も好評です。
ぜひ様々なフルーツのさわやかな味を楽しみながら、門司港がたどってきた歴史も味わってみてください。
<Mooon de retroの基本情報>
住所:福岡県北九州市門司区東港町1-24 門司税関内
営業時間:11:00〜17:00
休日:不定休
住所:福岡県北九州市門司区東港町1-24
営業時間:9:00〜17:00
料金:無料
2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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