「ササユリの里・天神原植物園」は、1年中温暖な気候に恵まれた、南伊豆町にあります。敷地面積約1万平方メートルの植物園に、野の花、山の花が約1500種以上!
日本に古くからある植物を、自然環境そのままに栽培しているので、子供の頃によく目にした懐かしい馴染みの植物など多彩に見られ、季節ごとに違った花に出会えるのも魅力の一つ。
天神原植物園へは、松崎方面から国道136号線を経由して天神原方面へ。左折してから車で約7・8分で着きますが、途中、道が狭い箇所があるので通行の際はご注意を。
園内には、石が積まれ渓谷をイメージして作られた場所や、沼地にして湿地をイメージした場所などがあり、平地で咲く植物だけでなく、岩場や湿地でしか育たない植物も植えられていて、変化に富んだ色んな花が見られます。
渓谷をイメージした場所では、岩場の湿地を好んで咲く「イワタバコ」などが植えられています。イワタバコは、紅紫色した星型が可愛い花。葉がタバコの葉に似ていることから名前が付いた面白い花で、開花期は6月から7月です。
この他、ヤマモモなどの木々が覆う場所があって、とにかく自然が豊か。木々の間からは透き通った太陽の光が差し込み、耳を澄ませば鳥のさえずりも聞こえます。緑に囲まれた清々しい環境は、自然と心が落ち着き、リフレッシュできてしまいます。
園内に休憩所があるので、景色を眺めながら、ゆったりと過ごしてみてはいかがでしょうか?
気品溢れるこの花は、ササユリ。
野生のユリの原種で全国的にも数が少なく、種が落ちて3年、芽を出して4年と、開花まで7年かかる貴重なユリです。
20年以上前から、この植物園では自生するササユリの栽培に取り組んでいて、約3万株が群生。開花期を迎える6月は見応えが充分! 間近くで見ると、白色やピンク色など、一つ一つ、微妙に違った色や、爽やかな香りも楽しめます。
葉が笹に似ていることから、名前が付けられたそうで、近くで見て確かめてみるのも面白いですよ。
6月中旬から見頃を迎え下旬まで咲くようですが、気温や天候によって、開花期が早まったり、遅くなったりする場合があるので、見逃したくない方は、下記のMEMO【天神原植物園】よりご確認を。
また、6月中旬から「ササユリ祭り」が開催され、来園者にコーヒーや麦茶を提供する、おもてなしサービスが受けられます。
春は、ユキワリソウから、カタクリ・イカリソウ・カキツバタ、夏は、シモツケソウ・マツムシソウ、秋は、ツリバナ・フジバカナ、1年の最後を飾る花・リンドウまで、沢山の花がありのままの姿でお出迎えしてくれます。
天神原植物園は、冬も営業していますが、花を楽しむには春から秋までがオススメです。
標高350mの場所にあるので、ユキワリソウなどの高山植物や、サギが飛んでいるように見えるサギソウなど、変わった形に見える植物もあって、山野草の愛好家のみならず、子供から大人まで誰でも楽しめてしまいます。
園内は整備されて、とても歩きやすいです。9月中旬には、秋の七草の一つ「オミナエシ」の群生が園内の数か所で見られます。古き良き日本の風景にあったシンプルな植物ばかり集めた植物園ですが、植物の意外な仕組みや面白さが発見できる植物園ですよ。
自然溢れる環境の中にいると、心が潤って安らげますが、特に夏場は虫さんが多いので、虫よけ対策を忘れずにお出かけ下さい!
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