本宮中殿には穂高見命(ほだかみのみこと)、左殿には綿津見命(わたつみのみこと)右殿には瓊瓊杵命(ににぎのみこと)が祀られています。
ご神体となっている穂高岳は日本の大龍脈である北アルプスの最高峰であり、3776mの富士山、3193mの山梨県南アルプス北岳に次いで、日本第3位、3190mの美しい奥穂高岳山頂に嶺宮(みねみや)をお祀りしています。
そして本宮境内は、穂高連峰の山々の強大なパワーを流し込ませているパワースポットとなっているのです。
別宮には天照大御神(あまてらすおおみかみ)、若宮には安曇連比羅夫命(あずみのむらじひらふのみこと)という名だたる神々が祀られており、そして相殿には御伽草紙のものぐさ太郎として有名な信濃中将が祀られているのです。
本宮の中殿に祀られている穂高見命と言う神様は、左殿に祀られている天照大御神の弟神である綿津見命の子供と言われており、古事記には姉である玉依毘売命(たまよりひめ)は初代天皇である神武天皇の母神だと記されています。
上高地という地名はもともとは「神降地」と書かれていたと言われていますが、清廉なながれの梓川や、強烈なパワーに満ち溢れている河童橋周辺、そして神秘的な静けさをたたえた、奥宮のある明神池と実際に巡ってみると「神降地」がぴったりの形容だと実感できるでしょう。
穂高神社に関しては創建時期の記録がありません。
ただ海を治めていた海神の安曇族が活動範囲を四国、中国、近畿、中部へと広げその一部が信濃国安曇野を安住の地と定めて、稲作や農牧文化を普及させて大きな力を持ち安曇郡を成立させたとされています。
社務所を左手に見て歩き鳥居の前の(現在鳥居は修復中)手水舎で身を清め、ふと目をやると何やら船のようなものが舟屋らしき屋根の中に納まっているのがわかります。
毎年9月26日ごろに2日間、県指定無形民俗文化財である御船神事が本宮で行われ大きな舟形の山車をぶつけ合う勇壮な祭りに多くの見物の人たちが賑わいます。
また10月8日ごろには奥宮の例大祭が行われます。
当日は神前で2人の巫女が舞を奉納した後、礼服に威儀を正した神官の乗る御船と日本古来の笛や笙などの楽器を携えた雅楽師が乗る菊の御紋を船首に付けた2艘の御船が、イワナが泳ぐ透き通った明神池に浮かび山の無事を祈願するのです。
穂高神社には手水舎が2か所ありますが、そのうちの一つ、大駐車場側の手水舎には穂高連峰に降った雨が長い歳月をかけ、この手水舎に湧き出ています。
一口飲んでみればわかりますが多くのミネラルを含んだ大変おいしい水で、神々しいエネルギーを含んだ御神水は命のパワーの源ともいえるでしょう。
是非容器を持参いただき、お水取りをして下さい。
写真右側に見える、天に向かってしゅっと伸びている杉の木があります。拝殿に向かうと斜め右後ろに位置していますが、この杉の木は孝養杉と言い手を当て木からの健康のパワーを授かっている参拝の人の姿を見かけます。
写真で見る孝養杉の右側には、樹齢500年を超える非常に大きな天然記念物の欅の木があります。
川端康成、東山魁夷、そして穂高の徳澤園を一躍世に出した小説『氷壁』を書いた井上靖が揃って参拝した折に若葉が茂るこの欅を絶賛し、井上靖はのちにこの欅をモデルにした小説『欅の木』を書いたほどです。
このようにパワースポットとして多くの力を秘めている穂高神社を是非ご参拝し、みなぎる生気を分けてもらいましょう。
住所:長野県安曇野市穂高6079
電話番号:0263-82-2003
FAX:0263-82-8770
アクセス:(電車)大糸線穂高駅から徒歩10分、(車)国道147号線穂高駅入り口信号を西進
2019年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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