お城だけじゃない!独「フュッセン」ロマンティック街道終点の見所

お城だけじゃない!独「フュッセン」ロマンティック街道終点の見所

更新日:2019/05/16 16:12

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
ドイツ人気観光街道の一つ「ロマンティック街道」の旅のフィナーレを飾る町が「フュッセン」。郊外には「ノイシュバンシュタイン城」など二つの有名なお城が聳え、風光明媚な森や湖の豊かな自然に囲まれ、活気ある町並みが広がっています。

フュッセンは、お城観光の拠点となるばかりでなく、町中に魅力的な観光スポットをいくつも抱え観光客で溢れています。バイエルン・アルプスを背景にした町の見所をご紹介します。

ドイツらしい活気あふれる可愛らしい町並み

ドイツらしい活気あふれる可愛らしい町並み

写真:Hiroko Oji

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ドイツに数ある観光街道で大人気のロマンティック街道。この街道の最終地があるのがフュッセンです。フュッセンといえば、ディズニーのシンデレラ城のモデルとなった「ノイシュヴァンシュタイン城」が有名ですが、その観光の拠点となる町です。

フュッセン駅とレヒ川の間に広がるのがフュッセンの旧市街。風情ある石畳の通り沿いにカラフルな建物が建ち並び、中世の雰囲気が漂う可愛らしい町並みです。この辺りは歩行者天国となっていて、お土産物屋さんにカフェ・レストラン、お洒落なショップなどが軒を並べています。

ドイツらしい活気あふれる可愛らしい町並み

写真:Hiroko Oji

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カラフルな建物に交じって、ドイツらしい壁絵で覆われた建物も。よく見ると、実際には平坦な壁面が凹凸のあるように見える「だまし絵」と呼ばれる手法で描かれています。

ドイツらしい活気あふれる可愛らしい町並み

写真:Hiroko Oji

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建物の壁面にぶら下がるアイアン製の看板もドイツらしい風景のひとつ。それぞれのお店や建物を象徴するモチーフがデザインされていて、この看板を見て歩くだけでも楽しくなってきます。

フュッセン市博物館

フュッセン市博物館

写真:Hiroko Oji

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メインストリートとなるライヒェン通りを川へ向かう途中にあるのがフュッセン市博物館。フュッセンの守護聖人「聖マング」ゆかりの聖マング修道院を利用した博物館です。

建物自体がバロック様式による総合芸術という点と、同時に中世の施設を保存しているという点で重要性を持っています。中でも中世の回廊部分から発掘された、アンナ礼拝堂の壁画「フュッセンの死の舞踏」(1602年ヤーコプ・ヒーベラー作)は見逃せません。

フュッセン市博物館

写真:Hiroko Oji

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修道院時代の豪華な図書館や君主の広間、食堂なども見学できます。壁面の豪華な装飾に天井の優雅なフレスコ画などうっとりするばかりです。

フュッセン市博物館

写真:Hiroko Oji

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市の歴史コーナーでは、フュッセンのヴァイオリン製作やリュート製作の歴史が展示されています。

<フュッセン市博物館の基本情報>
住所:Lechhalde 3, 87629 Fussen
開館時間:
(4〜10月)11:00〜17:00
(11〜3月)13:00〜16:00 ※冬季は金〜日曜のみ開館
休館日:月曜日
アクセス:フュッセン駅から徒歩約10分

ホーエス城

ホーエス城

写真:Hiroko Oji

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フュッセン市博物館の北側にある小高い丘の上にあるのがホーエス城。13世紀に建てられた当時は城塞として、後の14世紀にはアウクスブルク大司教により夏の離宮として使われるようになった美しいお城です。

内部は州立絵画館として公開されており、後期ゴシック様式の絵画や地元の画家達による作品が展示されています。

ホーエス城

写真:Hiroko Oji

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ホーエス城はその外観にも注目していただきたい。というのも、中庭から眺めると窓周りがだまし絵になっているから。平坦な壁に取り付けられた窓でも出窓のように見えたり、実際にはない窓が壁絵で表現されたりと、見ているだけでも面白みがありますよ。

ホーエス城

写真:Hiroko Oji

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お城の時計塔も同じくだまし絵があり、窓周りだけでなく角のレンガを積み上げたような壁絵装飾で縁取られています。日時計もお見逃しなく!

お時間があれば敷地内にある塔からフュッセンのパノラマを眺めてみませんか。バイエルン・アルプスの山並みと麓を流れるレヒ川、そしてオレンジ色の屋根の家々が見事にマッチするフュッセンの町並みが一望でき、まさに絶景です。

<ホーエス城の基本情報>
住所:Magnuspl.10,87629 Fussen
開館時間:
(4〜10月)火〜日の11:00〜17:00
(11〜3月)金〜日の13:00〜16:00
休館日:月、11〜3月は月〜木、12/24
アクセス:フュッセン駅から徒歩約10分

ロマンティック街道の終点があるのは?

ロマンティック街道の終点があるのは?

写真:Hiroko Oji

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このフュッセンはロマンティック街道の最終地としても知られています。それを確かめるには、旧市街の東の端にあるフランツィスカーナー修道院と聖シュテファン教会へ行ってみましょう。

<フランツィスカーナー修道院の基本情報>
住所:Franziskanerpl.1,87629 Fussen

ロマンティック街道の終点があるのは?

写真:Hiroko Oji

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修道院の中庭には緑とお花が溢れ、ここで一休みしたら・・・。

ロマンティック街道の終点があるのは?

写真:Hiroko Oji

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教会の西側にある門へ行ってみましょう。この門こそがロマンティック街道の終点なのです。

特に目立つこともない普通の木製扉の門のようですが、アーチ上部の文字に注目!ドイツ語で「ロマンティック街道の終わり」と書きこまれています。さらに文字の左側にあるのは3つの脚が交わるマークでフュッセンの紋章、右側にある旗のマークはヴュルツブルクの紋章。それぞれロマンティック街道の起点と終点を表しています。

<ロマンティック街道の終点の基本情報>
住所:Franziskanerpl.3-51,87629 Fussen

レヒ川沿いの散策もお薦め

レヒ川沿いの散策もお薦め

写真:Hiroko Oji

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フッセン旧市街の南側を流れているのは、ドナウ川支流のレヒ川。この川に架かる橋の上からも素晴らしい風景が楽しめます。

橋から旧市街を振り返ればお城の時計塔が見え、白い漆喰壁とオレンジ色の屋根の建物群が並ぶ風景が広がります。

レヒ川沿いの散策もお薦め

写真:Hiroko Oji

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美しいミルキーブルーの川の流れに沿って、緑に囲まれたカラフルな建物が顔を出すように見え隠れ。奥にはバイエルンアルプスの山並みが控えています。

レヒ川沿いの散策もお薦め

写真:Hiroko Oji

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お時間に余裕があれば、この川沿いの遊歩道をお散歩するのもおすすめ。ベンチも置かれ、木陰で清涼な空気を思いっきり吸い込んで心身ともにリフレッシュしちゃいましょう。

お城だけじゃもったいない!

街道巡りの多くは、バスツアーで真っ先にフュッセン郊外のノイシュバンシュタイン城へ向かい、数時間でこのフュッセンの町を後にするパターン。でもそれだけではもったいないほど美しい四季折々の自然が溢れています。緑に覆われた森や湖や雪景色の山並みなど、一年を通してハイキングやサイクリング、スキーなどのスポーツを楽しめる環境で、のんびり保養するのにもピッタリの所です。ぜひ余裕のあるスケジュールでいらっしゃってくださいね。

2019年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 1999/08/20−2012/07/30 訪問

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