写真:月宮 うさ
地図を見る天売島は道北の羽幌町にある羽幌港フェリーターミナルから、フェリーで1時間20分(焼尻島経由)の、日本海側に浮かぶ周囲12kmの平坦な島です。標高は一番高いところで185m、島全体が低木と笹に覆われているのが特徴です。
1周約10kmの道路は舗装されており歩きやすく、アップダウンも少ないのでハイキング初心者にぴったり。各スポットには案内板がありますので、見落とさないように歩いてみましょう。
天売島ハイキングには、注意事項があります。
島にはマムシが多く生息していますので、舗装された道以外には入らないようにしてください。マムシはとても臆病な生き物です。近付かない限り噛まれることはありませんので、草むらに入ったりしない限りは心配いりません。
もう1つ、飲料水は多めに携帯してください。特に断崖絶壁の景勝地が続く西海岸には自動販売機さえありません。晴れた日には直射日光の下を歩くことになりますので、1リットル以上あると安心。トイレが無い場所も続きますので、お手洗いも出発前に必ず済ませておきましょう。
写真:月宮 うさ
地図を見る海鳥の楽園とも呼ばれる島に飛来するたくさんの海鳥との出会いもお楽しみです。
ペンギンのような白と黒の愛らしい姿をした天然記念物のオロロン鳥(ウミガラス)は、日本では天売島でしか見ることのできない種類。繁殖期の6月に運が良ければ出会えるかもしれません。探してみてくださいね!また、6月〜7月の繁殖シーズンは、数十万羽のウトウ、5万羽のウミネコなど、海鳥達の乱舞が見事ですよ。
西海岸側にはいくつかの海鳥観察ポイントがあり、海鳥達が暮らす風景を眺めることができます。羽根を休めるもの、エサをさがすもの。ぜひ双眼鏡を片手に観察してみてください。海鳥観察舎には備え付けの望遠鏡もありますので、ぜひ立ち寄ってみましょう。4月〜8月は子育ての風景に出会える確率が高いですよ!
写真:月宮 うさ
地図を見る天売島ハイキングの中間地点、「赤岩展望台」は見所がいっぱいのオススメスポット!
天売島のシンボルでもある海面から垂直に切立つ48mの高さの奇石「赤岩」、白亜の「赤岩埼灯台」は、絵になる風景。この辺りは海の色も美しく海岸線の断崖絶壁とともに必見です。そして周囲には、たくさんの海鳥の巣があります。
その数、なんと数十万個!大地に開く無数の穴にも注目してください。この穴は海鳥「ウトウ」の巣。ここでは、繁殖期の初夏〜夏の夜を迎える頃、一斉にウトウが帰巣する光景を観察することができます。
※詳しくは、記事の一番下のMEMO内「世界最大のウトウ繁殖地「北海道 天売島」初夏の夜の神秘」をご参照ください。
写真:月宮 うさ
地図を見る日本海に突き出すように続く断崖絶壁、天売島一の景勝地ともいわれる「観音崎展望台」からの眺めです。展望台からは断崖絶壁の風景の他、隣の焼尻島や北海道本土を眺めることができます。ここは島で一番夕日の美しいスポットとも言われています。
また、島一番のウミネコの繁殖地で、繁殖期の夕方には「ミャーミャー」の鳴き声と共に、ウミネコ達が帰巣する光景を見ることもできます。
写真:月宮 うさ
地図を見る天売島に来たならば、天売島のおいしいものを食べましょう!
ハイキングの出発・終着地点、天売島フェリーターミナル付近では、利尻昆布を食べて育った新鮮なウニをいただくことができます。(ウニは漁業期間は6月後半〜8月末くらいまで)
生簀から好きなウニを選び、その場でさばいてくれるので味は最高!ウニのシーズンに島を訪れたならば絶対食べて欲しいごちそうです。
また、フェリーターミナル付近は土産店も並んでいます。
オススメは焼きウニや島内産のタコの干物や昆布類、小女子などの海産物。オロロンサブレなどのお菓子類も種類は少ないですがあります。
天売島では、レンタルサイクル・バイク、レンタカーもあります。
ただし、夏の観光シーズンは(6月〜8月の間)、赤岩展望台から先の西海岸側が時計回りの一方通行になりますので、車両を運転される方はご注意ください。
たくさんの海鳥達に囲まれた、手付かずの自然が多く残る島「天売島」。この夏は、皆さまも美しい島を歩いてみませんか?
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(2024/9/9更新)
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