米国史の立会人。バージニア州都リッチモンドの見どころ5選

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浅井 みらののプロフィール写真 浅井 みらの 総合旅行業務取扱管理者、全国通訳案内士(英語)、世界遺産検定2級

“我に自由を与えよ。さもなくば死を”という名句が誕生し、全米で初めて宗教の自由も認められた地、リッチモンド(Richmond)。1780年にバージニア植民地の首都となり、南北戦争では南部の首都だったことも。数々の節目を見守ってきたこの街には史跡など歴史遺産が豊富ですが、入場無料の美術館や広大な草原など芸術と自然も身近な存在です。さらにクラフトビールも盛んという一面もあり、話題も豊富。(PR)

中心地に構えるバージニア州会議事堂

中心地に構えるバージニア州会議事堂

写真:浅井 みらの

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バージニア州中央に位置する街、リッチモンド。1737年にイギリスからの入植者が定住し始めたことから歴史が始まります。

目の前には雄大なジェームズ川が流れ、“リバーシティ”という愛称も。ジェームズ川を南下すると、イギリス人が初めて築いた永続的植民地ジェームズタウンに辿り着きます。

中心地に構えるバージニア州会議事堂

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連邦裁判所など石造りの建物が密集し、頑強な雰囲気が漂う風貌は州都の風格。1785年に起工した「バージニア州会議事堂(Virginia State Capital)」は、大統領と独立宣言の起草も務めたトーマス・ジェファーソンが設計したものです。

トーマス・ジェファーソンはバージニア邦議会議員も務め、宗教の自由を認める法案を提案しています。また同時期に初代知事を務めたパトリック・ヘンリーはイギリス支配に異議を唱えた人物で、リッチモンドの聖ジョン教会で“我に自由を与えよ。さもなくば死を”というスピーチを残しています。

中心地に構えるバージニア州会議事堂

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バージニア州会議事堂は南仏にあるローマ帝国の神殿メゾン・カレの影響を受け、堂々とした佇まいが印象的。建築的美しさと歴史的価値の両方が評価され、建築家と歴史学者が選ぶ“アメリカを変えた建物10選”にも選ばれました。

建物内部は見学でき、議事堂から少し下った場所に入口があります。ジョージ・ワシントンなど歴代大統領の彫刻が飾られているなか、かつての議会室は当時の家具と共に保存され、面影を留めています。

<バージニア州会議事堂の基本情報>
住所:1000 Bank St, Richmond, VA 23218

戦場で学ぶアメリカ南北戦争博物館

戦場で学ぶアメリカ南北戦争博物館

写真:浅井 みらの

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リッチモンドは南北戦争で南部の首都になったため、終盤には壊滅状態に陥ります。「アメリカ南北戦争博物館(American Civil War Museum)」では、戦争の状況が時系列に紹介され、当時着用された衣服や武器も展示。博物館横には南北戦争時代に活躍した製鉄所もあり、緻密に敷かれたレンガの外壁に注目です。

戦場で学ぶアメリカ南北戦争博物館

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19世紀中盤に起きた南北戦争は、合衆国(USA)の北部と連合国(CSA)の南部が激突した内戦で、奴隷制度の廃止を巡って戦争が始まったと認識されています。しかし、展示エリアを辿っていけば複雑な時代背景が次第に見えてきて、様々な発見に出会うはず。

例えば両軍の境界線に位置していたバージニア州は最終的に連合国側を選びます。しかし、合衆国を選んだバージニア州北西地域はウエストバージニア州として同州から独立するほど、どちら側につくかは拮抗した状態でした。

戦場で学ぶアメリカ南北戦争博物館

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各軍隊の動きを年代ごとに表現した図は、米国史に詳しくない私たちにも大まかな流れを分かりやすく解説してくれます。興味深いのが南部、北部と対立する二大勢力のみを示すのではなく、自由のために戦ったアフリカ系アメリカ人の部隊も緑マークで表記されています。

博物館はジェームズ川沿いにあり、“ヒストリック・トレデガー(Historic Tredegar)という別名でも呼ばれています。ここ以外に連合国のホワイトハウスだった建物もリッチモンドにあり、見学できます。

<アメリカ南北戦争博物館の基本情報>
住所:500 Tredegar St, Richmond, VA 23219

様々な芸術と出会うバージニア美術館

様々な芸術と出会うバージニア美術館

写真:浅井 みらの

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リッチモンド西部に位置する「バージニア美術館(Virginia Museum of Fine Arts)」は、全米でも最大級の規模を誇る美術館のひとつ。収蔵している芸術作品は4万点に近く、常設展は常に無料公開という懐の広さで、365日オープンしているのも嬉しいポイントです。

様々な芸術と出会うバージニア美術館

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アメリカンアートと聞くとポップな色遣いを思い浮かべますが、19世紀の絵画を見ると多色を使い分けて人物や木々の陰影をぼかした写実主義の風景画や、モネの作品を真似て描写した印象派の人物画など、アメリカ人画家の多様性に驚かされます。

様々な芸術と出会うバージニア美術館

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世界中から集められた芸術の中には、日本の作品を展示している場所も。刀のツバや能のお面、それに浮世絵が並びます。遠い地で母国のものと対面すると、日本で目にするより新鮮に感じてくるはずです。

他にも煌びやかな装飾が目を引くインペリアル・イースター・エッグは生産国ロシアを除いて最大の展示数を誇りますので、ぜひお見逃しなく。

<バージニア美術館の基本情報>
住所:200 N. Boulevard, Richmond, VA 23220

ゆっくりと寛げるメイモント

ゆっくりと寛げるメイモント

写真:浅井 みらの

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住宅地に囲まれた「メイモント(Maymont)」と呼ばれるエリアは、かつてドゥーリー夫妻が所有していた敷地です。現在は一般公開され住民の憩いの場として親しまれています。100エーカーに及ぶ土地には四季折々の植物が育てられ、街の真ん中とは思えない開放感です。

ゆっくりと寛げるメイモント

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ぐるりと一周するだけでも十分に気分転換できますが、イタリア式庭園や日本庭園もあり、足を踏み入れるとガラリと景観が変わります。

また庭園の反対側には牧場があり、ヤギや牛、馬がのんびりと草を食んでいる様子も。牧場付近にはネイチャーセンターがあり、近隣の川や湾で暮らす爬虫類や魚が展示され、なかにはカワウソの姿も。

ゆっくりと寛げるメイモント

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ドゥーリー夫妻が暮らした邸宅は今も内部見学ができます。台所や貯蔵室、それに女中部屋には20世紀初期の家具や生活用品が残され、今でも住民が暮らしているかのようです。

地下エリアは自由に見て回れますが、豪華な調度品に囲まれた地上エリアはガイド付きツアーで入ることができます。

<メイモントの基本情報>
住所:1700 Hampton St, Richmond, VA 23220

ほろ酔い気分になれるビア・トレイル

ほろ酔い気分になれるビア・トレイル

写真:浅井 みらの

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ワインの生産量が全米5位を誇るバージニア州ですが、リッチモンドではクラフトビールが盛ん。「リッチモンド・ビア・トレイル(Richmond Beer Trail)」の地図には30を超す醸造所が表記され、自慢のビールを求める人々で常に賑わっています。

リッチモンド中心地に近いチャンピオン・ブルワリー(Champion Brewery)では、ワインに近いアルコール度数を持つバーレーワインやIPAなどのエールビールが勢揃い。フライト(Flights)は、好きなビール4種を小ぶりなグラスで頂けるという飲み比べにぴったりなセットです。

<チャンピオン・ブルワリーの基本情報>
住所:401 E Grace St, Richmond, VA 23219

ほろ酔い気分になれるビア・トレイル

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特にブルワリーが多く集まっているエリアが、リッチモンド西部のスコッツ・アディション(Scott’s Addition)。そこで広大な敷地を有するのがヴェーセン・ブルーイング・カンパニー(Vasen Brewing Company)です。ベルギービールの影響を受け、セゾンビールを中心に白ビール、ペールエールを製造しています。

<ヴェーセン・ブルーイング・カンパニーの基本情報>
住所:3331 Moore St, Richmond, VA 23230

ほろ酔い気分になれるビア・トレイル

写真:浅井 みらの

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同じくスコッツ・アディションにあるアーデント・クラフト・エール(Ardent Craft Ales)はビアガーデンも兼ねたブルワリー。季節ごとに異なるビールが登場し、地元の食も楽しめるフードトラックも併設しています。

<アーデント・クラフト・エールの基本情報>
住所:3200 W Leigh St, Richmond, VA 23230

たくさんの魅力が見つかる街

リッチモンドにはエドガー・アラン・ポー博物館や現代美術館などの他の観光スポットも充実。長い歴史を持つ街だからこそ、その軌跡を辿ったり、州都だからこそ、芸術や文化など幅広い分野の名所を訪ねてみたりと色々な過ごし方ができます。訪れた際は、知れば知るほど行きたい場所が増えるリッチモンドでディープな世界に浸かってみてはいかがでしょうか。

2019年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

【この記事は バージニア州観光局とユナイテッド航空 とのタイアップです】

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/04/20−2019/04/21 訪問

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