写真:もんT
地図を見るかつての繁栄を物語るように、桐生市には多くの鉄道路線が乗り入れています。
桐生市内の近代化遺産をめぐるのであれば、JR桐生駅か、上毛電鉄の西桐生駅がおススメ。この二つの路線は渡良瀬川を渡って、古くからの桐生市街地へと乗り入れています。
都心から便利なのは、東武鉄道の特急「りょうもう」号を利用する方法。
この場合は、渡良瀬川対岸の新桐生駅で下車してバスやレンタサイクルで市街へ向かうか、あるいは終点の赤城駅まで乗って、そこで上毛電鉄に乗り換えて西桐生駅へ…というコースを取りましょう。
桐生駅や西桐生駅からは徒歩でも街中を散策できますが、おススメなのはレンタサイクル!
身分証の提示で無料で利用できます。
○レンタサイクルの主なステーション
・JR桐生駅(桐生市民活動推進センターゆい)
年中無休 10:00〜17:00
・上毛電鉄西桐生駅(駅改札口)
年中無休 10:00〜18:00
・東武鉄道新桐生駅(新桐生駅売店ほほえみ)
金・土・日のみ 9:00〜12:00(返却は17:30まで)
・新桐生駅前郵便局
月〜金(祝日を除く) 9:00〜17:00
写真は上毛電気鉄道の西桐生駅。この駅舎も昭和3年(1928年)建設の近代化遺産。国の登録有形文化財です。
写真:もんT
地図を見る西桐生駅あるいは桐生駅からまずはまっすぐ東を目指しましょう。500mほどで県道66号に出ます。この道が桐生旧市街のメインストリート。左に折れてこの道を北上すると、通り沿いには歴史を感じさせる建物が目立ってきます。
中でも際立っているのが「有鄰館」。天保14年(1843年)から大正9年(1920年)までに建築された蔵や倉庫が保存されていて、現在でも店舗やギャラリーなどに活用されています。
ここまで西桐生駅からだと約1.1kmの道のりです。
写真:もんT
地図を見る通りをさらに900mほど北上しましょう。右手に群馬大学工学部のキャンパスが見えてきます。その入り口付近に、ゴシック様式の洋館が…!
現在は同窓記念会館と呼ばれるこの建物、大正5年(1916年)に建築されたもので、もとは桐生高等染織学校の本館や講堂でした。
大学の敷地内ですが、守衛所で受付を済ませれば、中を見学できます。(守衛所も同時期の建築物で国登録有形文化財!)
内部は広々としたまさに昔の学校の講堂…。大正から昭和の時代の空気が伝わってきます。
NHKの朝ドラ「純情きらり」のロケ地としても使われたこの場所、この空気感を皆さんぜひ五感で味わってください。
織物関係の展示品もあり、かつて絹織物で繁栄した桐生の歴史にも触れることができます。
写真:もんT
地図を見るおなかが空いたら、ここはぜひともうどんで腹ごしらえ…。群馬県はうどんの名産地で、渋川の「水沢うどん」、館林の「館林うどん」、そしてここ桐生の「桐生うどん」が群馬の3大うどんとして知られています。桐生うどんは中でも個性的で、幅広の平麺が「ひもかわ」という名称で供されています。麺の幅はうどん屋さんによって違いますが、その広さは名古屋のきしめんの比ではありません。幅10cmのものもあり、まるで着物の帯…、それで「帯うどん」とも呼ばれます。
写真は川野屋本店の「ひもかわ」。市内のあちらこちらに「ひもかわ」ののぼりを掲げたうどん屋さんがあります。うどんを注文するときに「ひもかわで!」の一言を忘れずに!
今回紹介した散策コース中で「ひもかわ」を食べるのなら、有鄰館から群馬大学へ向かう途中、右手にある「藤屋本店」がおススメ。この珍しいうどん、ぜひ味わってみてください。
○藤屋本店
月曜日定休
営業時間: 昼11:30〜14:30 夜17:30〜20:30
ひもかわのかけうどん¥550 ひもかわのせいろ¥550 など
ここで紹介した他にも、桐生市内には日本の近代化を支えた数々の文化遺産や歴史的建築物が点在しています。自転車ならば、もっと行動範囲が広がるかも…。観光マップを手に、ぜひ思い思いに桐生の街歩きを楽しんでください。
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(2024/4/19更新)
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